やっとこさ、読了しました。
3分の2近くまで一気に読んでから、時間がなく中断してました。
500ページの長編は、中年女性が「ワクワク感」を期待する、お得意の恋愛小説ではありませんでした。
1960年後半から70年代にかけて日本だけでなく世界中の若者が革命の幻影を夢見た、といいます。
朝鮮戦争、ベトナム戦争、安保闘争、連合赤軍、浅間山荘事件、安田講堂陥落、デモ、シュプレヒコール、アジ演説、ビラ配り・・・
当時、私はまだ幼かったので、うっすらとしか記憶にありません。
自分が学生になったときはとても平和?な学園生活で、ときおり、その名残りを目にしたのは(形ばかりですが)覚えています。
しかし、問題意識も乏しく、今から思えばそのころから平和ボケ化した若者でしかなかったんだと思う。
パリの美術館で、偶然バッタリと34年ぶりに「秋津吾郎」と再会する。
物語はそこから30数年前にタイムスリップして、主人公「沙織」の波乱にみちた壮絶な過去が語られていく・・
ごく普通の女子学生が、錯乱か狂気のような学生紛争にのめり込んでいく様は、まるで、著者が体験したかのようなリアルさです。P村アジトでの、爆弾製作、訓練、そして総括のリンチ、殺人・・
スリリングで、恐怖をかんじました。
そして、アジトからの逃走。
半死半生のような沙織を、ノラ猫のように拾って、かくまってくれたのが、「秋津吾郎」でした。
その後の吾郎との秘密の生活は、異常そのもので、理解しがたかった。
しかし、
ラストシーンに、その答えがちゃんと用意されていたような気がします。
人間の生の根源や、愛の形とか、男女の関りとか、深く求めると原始時代に戻るってことなのかもしれない・・
本を閉じてから、私は、はたと考えました。
愛しい人の胸に抱かれて、
「望みは何?」
と訊かれたら・・ちゃんと答えられるかな・・って。
3分の2近くまで一気に読んでから、時間がなく中断してました。
500ページの長編は、中年女性が「ワクワク感」を期待する、お得意の恋愛小説ではありませんでした。
1960年後半から70年代にかけて日本だけでなく世界中の若者が革命の幻影を夢見た、といいます。
朝鮮戦争、ベトナム戦争、安保闘争、連合赤軍、浅間山荘事件、安田講堂陥落、デモ、シュプレヒコール、アジ演説、ビラ配り・・・
当時、私はまだ幼かったので、うっすらとしか記憶にありません。
自分が学生になったときはとても平和?な学園生活で、ときおり、その名残りを目にしたのは(形ばかりですが)覚えています。
しかし、問題意識も乏しく、今から思えばそのころから平和ボケ化した若者でしかなかったんだと思う。
パリの美術館で、偶然バッタリと34年ぶりに「秋津吾郎」と再会する。
物語はそこから30数年前にタイムスリップして、主人公「沙織」の波乱にみちた壮絶な過去が語られていく・・
ごく普通の女子学生が、錯乱か狂気のような学生紛争にのめり込んでいく様は、まるで、著者が体験したかのようなリアルさです。P村アジトでの、爆弾製作、訓練、そして総括のリンチ、殺人・・
スリリングで、恐怖をかんじました。
そして、アジトからの逃走。
半死半生のような沙織を、ノラ猫のように拾って、かくまってくれたのが、「秋津吾郎」でした。
その後の吾郎との秘密の生活は、異常そのもので、理解しがたかった。
しかし、
ラストシーンに、その答えがちゃんと用意されていたような気がします。
人間の生の根源や、愛の形とか、男女の関りとか、深く求めると原始時代に戻るってことなのかもしれない・・
本を閉じてから、私は、はたと考えました。
愛しい人の胸に抱かれて、
「望みは何?」
と訊かれたら・・ちゃんと答えられるかな・・って。