晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

祈りの幕が下りる時

2014年05月29日 | 
祈りの幕が下りる時  東野圭吾 著

久々に東野圭吾を読みました。
そして、久々に読書の幸せと喜びに打ちひしがれておりました~
仕事が終わってから、早く家に帰って本の続きを読みたくて、そわそわとしてましたからね^^

おもしろかった!・・は言うまでもありません~
ミステリーを書かせたら東野圭吾はやはり天才ですね。
読みやすいし、ぐいぐいと読者をひきつける展開で、さすが多くのファンを魅了するベストセラー作家さんです。

本書は
加賀恭一郎警部補 シリーズの最新作です
今まで東野さんの作品をいくつも読んだつもりでしたが、膨大な著作の中ではたいして読んでなかった、ことが
わかりました。そう、加賀警部補は初めてでした。
ドラマ?で「新参者」があったそうですが、私はTVには疎くて・・

でも、この本を読んで、すぐに「恭さん」のファンになりましたよ^^

事件の舞台は、
滋賀県、仙台、石川県、そして、東京日本橋・・
一人の女性の変死と、新小岩の河川敷、ホームレスの焼死体。全く関係のない二つの事件が繋がっていく。
震災や原発の話もちりばめて、なかなか興味深いです
そして、加賀のつらい家族の秘密、母の死もからめてあって、ただのミステリー殺人事件ではない、骨太の小説です。
演劇に生きる博美の悲惨な過去が徐々に解明されていく頃は、もう~ページをめくるのがもどかしくなるくらいでした。

加賀恭一郎警部補・・もう少し知りたくて
次は 遅まきながら、
「新参者」と「麒麟の翼」を読むつもりです。

昭和の犬

2014年05月19日 | 
昭和の犬   姫野カオルコ 著

直木賞受賞作です。
受賞会見の時の彼女のスピーチがとてもユニークでした。それに私と同じ年齢!
今まで彼女の作品を読む機会がなかったので、とても楽しみにしてやっと、読んだのですが・・
タイトルから、犬の物語かと想像しますが、昭和の時代をすごした彼女の自叙伝かしら?と思うような
物語でした。
飼い犬を通しての当時の生活や社会の背景が見えてきます。
昭和の古き良き時代・・
犬は外で飼うのが当たり前。靴を脱いで畳の上で寝る日本じゃ、犬を家中に上げるなどという発想はなかったのです。
今のようなペットは家族、という考えはずっと後になってからですよ。

滋賀の田舎の様子はとても懐かしい!。私も20数年前に主人の転勤に伴って5年ほど暮らしたのです。
でも・・さすがにトイレのない家はなかったけれどね。
またしてもメソジスト派の教会が出てくるので、思わずニヤッとしてしまいました。
私の長男は当時、カトリックの幼稚園に通っていましたが・・

方言や話の展開に読みづらさがあるかもしれないが、おもしろいです。姫野さんの作風なんだと思いました。

後半の話はとてもよかった。なんだ~ちゃんと書けるじゃん!?と思いましたよ~


アンのゆりかご 

2014年05月12日 | 
アンのゆりかご 村岡花子の生涯  村岡絵梨著

朝ドラ「花子とアン」の原作本です。
モンゴメリーの「赤毛のアン」もちろん遠い昔(~_~;)読んだしアニメや映画化されて
誰もがご存じの名作の児童文学でした。
しかし、翻訳者の「村岡花子」のことなんて気にも留めなかった、、し全く知らなかったです。

驚きました!
目からうろこでした。。。
村岡花子さんて、偉大な人だったんですね。

明治26年6月21日、山梨県甲府市で葉茶屋を営む安中逸平、てつの間に8人兄弟の長女として生まれる。
    2歳で洗礼を受けクリスチャンとなる。
明治36年 10歳で、カナダ系メソジスト派の東洋英和女学校(現在の東洋英和女学院)にはいり10年間を寄宿舎ですごす。
・・・・
年表をずっと、羅列するのも大変なので・・

軽い気持ちで読み始めた文庫でした
しかし、以外にも内容は厚く、その生涯は明治から昭和にかけての波乱万丈な人生はまさに和製版「アン」。

近代化を目指す日本の歴史も背景にあって、苦難の道を強いられた当時の市井の人々のようすもとてもリアルで
興味深い。当時、女学校で教育を受けられたのはホンの一握りの人たちだ。花子の母も字が読めないのだから。
幼いころの花子の利発さに才能を見出し、東京の女学校へ編入させた父はお面白い人だが、ほかの兄弟は悲惨な状況です。

封建制度の世の中で身分制度に格差社会。花子の貧しい出自から、どんなにか差別的で苦しかったことか。しかし
いつも前向きで努力家の花子には勇気がわきます。

柳原白蓮(ドラマではレンコ様)、市川房江、林芙美子、芥川龍之介、吉川英治、ヘレンケラー!
実在の、そうそうたる人物が出てくるので、驚きと興味深さにワクワクしました。

敬虔なクリスチャンでもあるのに、それほど宗教的な色合いが濃くなかったのも読みやすかったです。
しかしながら

「東洋の芸術を理解するのに、仏教の知識は必要なように、聖書は西洋人の思考や生活のすべての基盤になっているもの
だから、英米文学を研究する人には絶対不可欠。信仰するしないかは別として。」

なるほど・・とてもわかりやすい。

翻訳に通訳・・
誰もが花子は留学経験があると思われていた。しかし、それはなし。
驚きです。それは東洋英和女学校で10年間カナダ人宣教女性からの教育と花子の努力の賜物です。

思うに、私たち現代人の軟弱なこと・・。

「腹心の友」「生涯の伴侶」を求める心を忘れず、、

魂を浄化させてくれた良書です!



摂演会・・OB会

2014年05月07日 | 日記
昨日、JL3006便で大阪から帰ってきました。
4日間の短い帰省でしたが、高校のOB会に出席できて、楽しい時間を過ごしました。

30年ぶり?いえ、40年近い年月が経過しているにもかかわらず、瞬時にしてあの青春の日々に戻ることができるの
が不思議な感動でした。
江坂駅前のイタリンレストランでしたがフロアは興奮の熱気でそれは華やかでにぎやかでした。

顧問のK先生。
ちっともお変わりなくて今年御年67歳?!とても見えません。未だに文学青年そのものでした。
「いや~○さんやね!久しぶり~全然顏、変わってないからすぐわかったよ!」
嬉しい、お言葉。(少し気を使ってくださったんでしょうが)
今でも、おしばいの脚本を書いたり、劇団運営、指導や、高校の非常勤講師で毎日お忙しくご活躍でした。
同期のAちゃんやT君にも再会で、近況報告やら昔話?に盛り上がりあっという間に時間は過ぎ去りました。

楽しかった~

幹事の6期生のTさん、お世話様でした。感謝です。

また、私のblogでメッセージをいただいた友人にもありがとう! 心はまさに、、晴れ上がった空です

My birthday・・

2014年05月02日 | 日記
写真は、どんぐりが芽をだして根っこ?をだしたところです。
近所の雑木林をタロと散歩していて見つけました。
こんな小さな自然の営みにちょっと嬉しくなって立ち止まりました。

先日5☆歳の誕生日をめでたく??迎えました。。
友人数名からグリーティングのメッセージをもらったくらいで特に何もお祝いらしきものはありませんでした。
主人はちょっと気を使ってか、「新しい洋服でも買ってやろうか~?」
しかし、いまだ実現せず。

 よく笑うこと、ゆっくり話すこと。
 他人を許すこと、自分の非を認めること。
 何が何でも必ず成果を出さねばならないとは思わない。
 自分の挙げた成果を必ずしも他人は100%認めるとは限らないことを知る。
 家族との穏やかな時間を作ること。


これは、「あなたと共に逝きましょう」の中ででてきた言葉です。
伴侶に健康を取り戻すために、、穏やかに過ごす人生のための教訓?みたいなものです。

とても感銘を受けた文章で亭主ばかりか、私自身にも身にしみる言葉でした。
下り坂・・いえ!峠を越した人生は、まだ道半ば!と思って
今一度、思い直す今日この頃です。

明日からまた実家に帰ることにしました。
高校のOB会に出席しま~す