晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

勝利至上主義は時代遅れ!

2013年01月27日 | 日記
特に予定のない日曜の朝はのんびりと新聞を読みます。
今朝の読売新聞で、つい、
「う~ん、いい得て妙!」と、つい、一人でつぶやいてしまった。

元巨人軍の 桑田真澄さん手記です。
大阪市立高校バスケットボール部の男子生徒が顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題をうけ
手記を寄せていました。

彼は、体罰に反対で、仕返しされないという上下関係の構図で起きるのが体罰。
スポーマンとして恥ずべき卑怯な行為だ。と。
アマチュアスポーツでは、子供を育てる、選手を育成するのが目的にしているにもかかわらず、
試合に勝つために指導者は手段をえらばなくなり暴力をふるって脅かし、思い通りに動かそうとする
指導者にとって最も、安易な方法である。・・・・
暴力をふるうのではなく、なぜ上手くいかないのか、一緒に考え悩みヒントを与えるのが指導者の役目である。
古い、精神論からぬけだして、新たな指導法を勇気をもって学び実践しましょう・・

そして、、体罰に苦しんでいる君たちへ・・
「まず自分を守ろう」

この体罰、自殺の事件がおきてから、、心を痛めている方はたくさんいると思います。
亡くなられた生徒さん、17歳の若さで、まだまだ人生始まったばかりで、どんな未来が待ち受けていたかわからないのに。
親御さんの無念さを思うと、痛恨の極みです。

さすが、桑田さん、
よくぞ、言い当ててくれた、と感心しました。

東京アクアリウム

2013年01月23日 | 
東京アクアリウム  小池真理子 著

初出が、中央公論からでした。中央公論は普段読まないので、つい、図書館で借りてしまいました。

8編の短編集でした。
どれもサクサクと読めました。
真理子さんが、「短編の名手」でもあったのを思い出した。

タイトルになった「東京アクアリウム」、、がやはり一番好きかなぁ。。
都会の片隅でしたたかに生きる二人の中年女性の姿がカッコイイのです。

「風」・・もよかったです。
どこにでもありそうな不倫小説だけど・・学生時代から思いを断ち切れない男女が再会を機にやけぼっくいに火がつく。
しかしながら、、彼女が不幸にも不治の病で他界するのです。彼女の願いは「私が死んだら、棺の中に眠っている私にキスして!」
だった。。。
そんなこと常識ではありえない。。遺族の旦那さんや家族の目の前でですよ~

しかし、真理子さんの小説ではいとも簡単にやってのけてくれたのです。
ツ~カイ!
そして、さわやかな?「風」が吹くのです。。

いいなぁ~これだから真理子さんの小説はやめられない(*^^)v

さてさて

世の中。。不穏なニュースでさわがしいですね

アルジェリアで、極めて痛ましい人質事件が発生しました。
日本人の犠牲者は7人。いまだ3人の安否がわからない。。
絶望的です。

錯綜する情報の中、手をこまねいているだけの日本政府の対応にいらだちを覚えた方は
私だけではなかったと思います。
武装集団はまず、日本人居留地を襲撃したそうです。。なぜ?日本人が標的になったんでしょう?
アルジェリア政府の、整合性にあわない対応に疑問ばかりです。

今日の新聞では、政府が日本版NSC 国家安全保障会議創設 の意向を示しているということらしい。
危機管理体制の強化に取り組むために急務でしょう。
今頃?遅きに失した~は否めないですよ。

グローバル社会の中、世界をかけめぐり活躍している邦人は大勢いることでしょう・・
いつでもどこにいても、私たちの命、安全、財産は日本国政府が責任もって、守ってほしいものです。。




のろのろ歩け

2013年01月20日 | 
のろのろ歩け  中島京子 著

北京、上海、台湾・・が舞台で自分を見つめなおす旅になる三人の女性の物語。
以前、オール読み物で読んだものあったけど、すっかり忘れていて、「アッ!これ読んだ~」
でも・・もう一度じっくり読んで、やはりほのぼのした気持ちになれました~(*^_^*)

舞台は、中国、アジアン・・
やはり空気が違うのがとても読み手には新鮮です。

どれもよかったけど・・
やはり「時間の向こうの一週間」かなぁ~

上海に駐在員となった夫の代わりにアパートを探しにやってくる妻 の話だけど・・
ちょっと、ドッキリのアバンチュールな発展もあって、、、異国情緒がそうさせるのかしら。
最後のおちはつまんなかったけれど、安心~の結末です。

北京や上海や・・台湾。
お隣の国の物語だけど、今の国際事情にも当然、取材済みの話なんだろうけど。。
ちょっと観光した気分を味わえたのは得した気分です。

北京語や台湾語がふんだんに出てきたのも興味深かったなぁ

タイトルになった「のろのろ歩け」

は、 慢慢走・・man man zou 英語では・・Take care !

まぁ~
のんびり行けや~

いい感じですネ

中島京子 さん 好きな作家さんにノミネートしました~


和菓子のアン

2013年01月11日 | 
新年おめでとうございます

早くも今日は11日。。あっという間に年末年始を終えて通常の生活に戻りました。

今年は再生の年。と、あちこちでささやかれていますが・・
巳年にちなんで、脱皮するがごとく、新しい希望の光がさんさんと降りそそぐような
年になりますように~祈るばかりです。

さて・・
お正月に読んだ本、

和菓子のアン  坂木 司 著

書店で、たくさん積まれていたのとランキングに乗っていたのでつい、ミーハー心で買ってしまいました。
読んでみると・・
やはり、「ライトノベルかぁ~」
の印象が強かったです。
つまんないかなぁ・・と思いながら読んでいるうちに読み終えた、ってかんじです。

物語は
高校を出たばかりの主人公の 梅本杏子ちゃん、
就職もできず、かといって進学もしないで、、ふらふらと進路を悩みあぐねていたところ
偶然通りかかった、デパ地下の「求人募集」の張り紙で、老舗の和菓子屋「みつ屋」で働き始める。
そこには個性豊かな面々の中で、以外にも和菓子の奥深さにふれ、ちょっとしたミステリーの味もちりばめ
て、、

登場人物が面白すぎです
まず、店長はオヤジだし、、(株、投資にはまった女性だよ)男性店員はオネェだし、同僚はもとヤンキーだし・・
くるお客さんも謎めいて・・
いちいち、お客さんが買うお菓子で推理を立てる店長も、「そこまで考える?~」

しかし、アンちゃん(杏子さん)の素直な性格がとてもかわいいし応援したくなりますね

和菓子に秘める、ちょっとした文化や歴史は奥深いものを感じます。
確かに・・
昔(若いころですが)私も茶道のお稽古をしていたころを思い出しました。
お稽古よりもその日のお菓子を頂戴するのが、なんといっても楽しみでした~(*^_^*)

わさんぼうのお干菓子に、しろ餡をねりきった生菓子・・
最近では、あまり買わなくなったけど(高価ですから~)
たまにはいいなぁ~なんて。

さっそく米屋に行って、上用のお饅頭と羊羹を買って
今日の三時は お抹茶で~