晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

いつまでも、いつまでもお元気で

2008年08月28日 | 
太平洋戦争末期、特攻隊員たちが遺した最後の言葉をつづった本です。

装丁も綺麗で、鹿児島や沖縄の海、空の写真背景に33人の若者が残した手紙、遺書です。

二度と還ることのない出撃を前にして、両親への感謝、幼い弟、妹たちへの気使いそして、皇国の花となって散りゆく思い・・現代からすれば軍国青年のことばなのですが、これほどまでに純朴で純真で国を思い、憂い、大切な人を思いながらも大空に散ってゆく・・潔さに改めて哀しみと戦争のおろかさ、悲惨さを感じます。

最後のページには特攻隊員たちの写真いりのプロフィールも掲載されています。

皆、20歳前後の若者ばかり。まだ幼さが残る遺影に、胸がしめつけれます。。彼らが命をかけてまで守りたかったものって何だったんでしょう・・

毎年、夏になると、TVなどで戦争特集として、その記録がドキュメントで伝えられます。

もう、63年も前のことなのに、まだ戦争は終わっていないみたいです。
今、世界をみても、あちこちで紛争が絶えないです。

私たちは歴史から学ばなければならないはずなのに・・。いつになったら戦争はこの世界から無くなるのでしょう?

昨日も悲しいニュースを聞いたばかりです。

「何故・?」
理不尽な思いで心がかれてしまいそうです


お勧めの本は・・?

2008年08月12日 | 日記
ひと月ほど前から、お見えになる、お客様。30代か、40代か・・若いかんじの男性。
店内を一回りしたところで・・
「あのぅ・・ちょっと教えてもらっていいですかぁ?」
と、在庫チェックをしていた私を呼び止めました。

「はい、何でしょう?」と、手を休めると・・

なんでも・・14歳になる姪っ子が、友達とうまくいかず、不登校。ひきこもりがちで、家族が心配している。本が好きなので、勇気がわくような、、感動するような、お勧めの本はありますか~?

というようなお尋ねでした。

適当に、今、若い人に人気の本をいくつか紹介すればいいんですが、
「あなたが読んだ本の中で、ぜひお願いします!」
の言葉に
思わず、「う~ん・・!」と、頭を抱えてしまいました。

難しい・・14歳の女の子・・です。
まさか、小池真理子さんの本を紹介するわけにもいかないし・・。

しばらく考えて、司馬遼太郎さんの本をいくつかと、人気の江国香織さんの神様のボートやら、恩田陸さんの夜のピクニック・・西の魔女が死んだ・・洋物では赤毛のアン・・
などなど・・です。詳しくいろいろ聞かれて、だんだん私もハイテンションになってきて、話す言葉にもつい、熱が入ってしまいました。
その中で、「99歳のあかんぼう」辻仁成、ほかに1冊、買っていってくださいました。

あとになって考えたら、個人的な感想や趣味で本をお勧めすることの難しさを痛感しました。

「まずは私が読んでみます!ありがとうございました!」
と、喜んでいただいたのはいいのですが、不安が残り、気になっていました。

それから一週間ほどして、ご来店。

「先日はありがとうございました!とてもよかったです。」
「次の本をまた紹介してもらえませんか・?」

正直、驚きました。本当にちゃんと読んでくれたんだ・・まじめな方なんですね~。
嬉しい悲鳴の反面、責任も感じました。

本屋の店員がすべての本を読んでいるわけではありませんから・・と、はじめにお断りをしたのですが・・
内心、(図書館の司書さんにでも聞けば?)なんて。
とはいえ、
・・地元の小さな本屋です。お客様のニーズにできるだけお応えしなければ・・と、使命感に駆られ、いろんなお話をしました。
今度は自分が読みたい本で・・家族の絆などをえがいた本で~
という、ご希望でした。

まぁ・・無難なところで、村山由香さんの「星ぼしの舟」を紹介しました。

しかしまぁ・・
自分が読みたい本を選べないなんて、不自由なことです。
最近の傾向ですかね。特に若い人たちには、ランキングが本を選ぶ一番の基準になっているそうです。変な話、1位になってから、本が売れるんですよ~

また、感想などを持って、来店されるのかしら・・?
今度はもっと、難しい本を紹介して?なんて言われたら、こまるなぁ・・

そうだ!そのときはかつて、文学青年!?だった店長に助け舟を出してもらいましょう!















夏の吐息

2008年08月08日 | 
あっという間に一週間、二週間と過ぎてしまったようです。
北京オリンピック開幕・・そうか~世の中は立ち止まることなく進んでいるようですね

先週から、よく眠れないです。食欲がなかったり、ひとりになるとぼんやりして、いろんなこと思い出して涙がでたり・・怖い夢をみてうなされたりです。

ペットロス症候群?!・・先日なじみの美容室で言われましたよ
自分では全く意識してなかったのですが・・やはりショックは思った以上だったようです。
でも、次のワンちゃんをすぐに飼う気にはまだなれません。

毎日の楽しみにしていた「読書」
そういえば、すっかりつんだままです。

旅行中に読んだ
小池真理子著 「夏の吐息」
これは短編集。真理子さんらしい珠玉の恋愛集です。雑誌に掲載されていたものもあります。読みやすかったです。でも、やはり長編がすきだなぁ・・

浅田次郎著「王妃の館 上・下」
まだ2.30ページくらいで止まっています。

お堅い題名のイメージとは全く違って、これも浅田次郎節のコミカルなお話のようですが・・

仕事をしていたり、フラに行ったり・・ふつうに過ごしているつもりですが、
夜などひとりでぼんやりしていると、やっぱり寂しいですね。

実家の母にはまだ「クロ」が死んだことを話せません・・
この夏は忙しくて帰れないので、秋になってすずしくなったら帰ろうかな~