晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

帰省

2011年08月17日 | 日記
12日から、15日まで、大阪に帰ってきました。
今回は父の初盆です。
先週から、法事で親戚が次々と来ていたようです。

お墓もお参りして・・あとはゆっくりのんびり、と過ごしました。
いつものように、「千葉のおばちゃんがきてはる~」と、甥っ子やら姪っ子やらが
にぎやかに集まって、みなんで食事に行ったりしましたよ~

母はやはり、年老いた感じは否めませんが、元気です。
得意の「マシンガントーク!」!?(弟曰く)私たちをうちのめしていました~(~_~;)

最近、母が、弟たちのすすめで始めた家庭菜園とやら。。ゴーヤに、キュウリになす。。ミニトマト。
食べれそうなのは、やはり、ゴーヤ。
大阪でもどこでも作られてるんやなぁ~なんて、感心。

ゴーヤちゃんプル~はけっこうおいしくいただけました。

しかし、母は庭仕事なんて、好きではない人でした。弟たちに言われて、(ボケ防止?)
しかたなくやってるみたいです。。

帰省客で混雑したなか、伊丹からいつものように羽田に帰ってきました。
羽田で、大好きな Mrs Elizabeth Muffin の店で、おいしいマフィンを買って帰るのが、いつものことでした。
しかし・・
なんと、
店が閉店!なくなってる~
ショック・・でした。
次々と大好きな店が消えていき、寂しいです・

厳しい、経済不況の影響かなぁ・・

遥かなる水の音

2011年08月09日 | 
遥かなる水の音  村山由佳 著

図書館で、見つけて、「ラッキー!」とばかしに借りて読みました。
そして・・
感動!感激!・・涙・・
そして、後悔・・「新刊が出たとき、もっと早く読めばよかった~」
そう、去年から気になる一冊でした。

1993年、「天使の卵」で小説すばる新人賞を受賞、2003年「星々の舟」で第129回直木賞受賞・・
そして数々の文学賞に輝いてきた著者です。その、みずみずしい感性と文体にはいつも魅せられてきました。
最近ではエロスの世界、大人の男女を描いた「W.F」とか・・真理子さん路線にいくのかなぁ・・なんて思っていました
しかし・・
これは、私の予想を遥かにこえ、彼女の作家としての実力、ベテランの貫録を感じました。

物語は

パリで、ひとりの日本人青年が死んだ。最期をともに過ごした同居人はゲイの中年フランス人だった。青年の遺言は
「お願いがあるんだ。僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな・・」青年の姉、友人のカップル、同居人のグループは様々な思いを
抱えたまま、遺言を叶えるため、旅にでる。フランス、スペイン、モロッコ・・そしてサハラ砂漠へと。

なんて、スケールの大きいこと!
登場人物は、青年の姉、緋沙子、友人の浩介、結衣、ゲイで恋人のジャン・クロード・・そして、青年アマネ。
それぞれの名前で章に分かれて、話は進み、読みやすかった。アマネのところだけ、小さい文字でつづられているのが
不思議な感じがしたけれど、、それはこの世の人ではない、、というイメージで表現してるのですね。

人智を超えるような、壮大な愛の形、、とでもいうのでしょうか
ファンタジーです。
サハラ砂漠がこの世の果てではなく、この世の始まりかもしれない。
そして・・水の音・・
これは、いったい何?
最終章に読み進むうちに、答えがわかってきて、鳥肌が立つような感動を覚えました。

なんて切ないの・・

こんなに人を愛する心が切ないとかんじたのは久々です。。
「星々の舟」はずいぶん前になってしまったけれどその時感じた、どうにもならない、「家族のかたち」や「恋」のせつなさ
も思いだした。

イスラムの世界も、緻密な取材や参考文献に基づいたものでしょう。

村山由佳の真骨頂、代表作となったのは間違いないでしょうね・・

ちなみに
図書館に来週にはかえさなくちゃ・・なんだか心のこり。
本を収集する趣味は、ないつもりでいました。ただ、読みたいだけ・・と。
でも、これは手元に置きたい一冊となりました。
新しいのを書店で求めるのもちょっと、くやしい?!

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