晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

神様のカルテ

2011年07月28日 | 
神様のカルテ 夏川草介著

2009年に本作で衝撃的なデヴューをした、、夏川草介さん
なんとそのプロフィールはまるで、本書のモデル?とも思われるくらい
異色の若きドクターです。

信州大学医学部卒・・長野県の病院にて地域医療に従事・・大阪生まれ!
いいですね~

よくある、医療現場でのドクターと患者のほのぼのドラマ・・
ではありますが、現代医療(延命治療、医師不足、)の問題点や、地域医療と最先端治療で研究する
医局へのはざま等・・若きドクターの苦悩をもりこみ、なんとコミカルなタッチで実に小気味よく
展開します。

これは、夏目漱石を敬愛する主人公というのもまた、古ぼけたせりふもおもしろい。
著者のペンネームもしかり。
「草枕」を全文ことごとく暗誦するほど反読!?主人公の「栗原一止」はまた、著者自身の姿?と
想像のイメージはふくらみます。

奥様は可憐な少女?山岳写真家。心にくいくらい素敵なパートナーで彼をささえます。
深刻ながん患者の終末医療の場面。。
ほろりとさせて・・読み応え十分です。

さっそく次作の「神様のカルテ2」を読むことにして
図書館に「予約」を入れました。う=ん・・何十人待ちなの・?

では・・その前に
村山由佳さんの「遥かなる水の音」
を先に読みましょう・・・

日本人の誇り

2011年07月08日 | 
前回の記事がとても中途半端で終わってしまいました。
・・
あれやこれやと、考えがまとまらなくなってしまったのです。
まぁ・・私の稚拙な教養では、やはり宗教や思想を語るには、ちょっと無理があるのかも。
しかしながら、イエスの生涯や直弟子達の布教活動を今更ながら、史実?としてあるいは物語として読んだ本としては
とても興味深かったのです。信仰を持つ方たちには失礼に聞こえたら、、お許しくださいね。

さて・・

   日本人の誇り 藤原正彦 著 

こちらはどうどうのベストセラーとなりました。
「国家の品格」から、久々の書下ろしです!

読んでみて、何故売れているのかよくわかりました。
経済の低迷、そして震災と・・未曾有の国難に苦しんでいる今、私たち日本人にとって必読!
といってもいいくらいです。

第一章 政治もモラルもなぜ崩壊したか
第二章 すばらしき日本文明
第三章 祖国への誇り
第四章 対中戦争の真実
第五章 「昭和史」ではわからない
第六章 日米戦争の語られざる本質
第七章 大敗北と大殊勲と
第八章 日本をとり戻すために

第四章から、第七章までは歴史の徹底検証です。
特に、日中戦争や太平洋戦争に至った経緯、そして、理不尽?な東京裁判までの歴史。かなりの量の叙述です。
これは、、教科書では教えられていない「裏事情」のような真実です。(真実に近いと思います)

自国の歴史でありながら、私たちはなんと、無知なことばかり。
藤原先生がおっしゃるように、やはりGHQと、日教祖に仕組まれた、日本人を腰抜けにするための
作戦だったのです。

日本人は恐ろしい侵略戦争をしたんだ・・と、私も以前までは思っていました。なんて愚かな!とも。
しかし・・本書を読んで、「なんてお人よしでかわいそうな日本人」!って思った。情けないくらい・・

真珠湾攻撃、だって、奇襲なんかじゃない!まんまと仕組まれた罠と、いってもいいんです。
欧米の大国からまるで弱い者いじめのような仕打ち(資源の禁輸政策など)をされ孤立させられ・・したくもない戦争に
巻き込まれたんです・・なんと、当時、アメリカはGNPで日本の12倍、鋼材生産は17倍、石油は700倍!もあった国です。
そんな大国に貧しい小国の日本人が敢然と立ちあがたんですからね。祖国の名誉と存亡をかけて!
民族としてのなんと高潔なことでしょう。
戦争を美化するつもりはありません・・
しかし・・
やはり、自己否定ばかりしていては、基軸をなくしてしまうんですね。

つくづく、思います。
正しい歴史を世界中の人たちに周知させねば・・。

第八章、日本を・・は今の政府の閣僚たち、(特に菅さん~)に是非読んででもらいたいです!

藤原先生は、自衛隊は軍隊であり、憲法違反、新しい憲法を、日本人のために日本人の手で作ろう!とおっしゃっています。

次の総理は、藤原先生に決まりだな~!





新約聖書を知っていますか

2011年07月03日 | 
新約聖書を知っていますか  阿刀田高 著

フラの読書家の友人に勧められて、読みました。

藤原正彦氏の「日本人の誇り」 を同時に読んでいたんのですが・・こちらのほうが面白くなってしまいました。

阿刀田高 さんの~しっていますか?シリーズで、ずいぶん前に書かれたものです。
新約聖書・・と聞いて、敬虔なクリスチャンかしら?と思っていましたら、著者は「私は信仰を持たない人間です」
と、何度もおっしゃっています。
奥様はプロテスタントの信者だそうです。

信仰をもたない・・だから、私のような無知?なものでもすらすらと、読めました。推理小説のミステリーを解くような感覚で
興味深かったです。

本書より先に「旧約聖書を知っていますか」を出版されているのですがあいにく読んでいない。
しかし、どうやら、旧約と新約は二巻本の上下のような関係になっているらしいのです。

こんなことをわざわざ記事に書いてるのがちょっと恥ずかしくなるくらい・・まったくキリスト教に対する知識がないのです。
姪っ子や義理姉はクリスチャンであったこともすっかり忘れていました。