晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

2015年12月24日 | 
流  東山彰良 著

第153回直木賞受賞作です

図書館からやっとまわってきました~

物語は

1975年、台北。偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。
内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った不死身の祖父。なぜ? 誰が?
無軌道に生きる17歳のわたしには、まだその意味はわからなかった。
台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。

この時代の台湾が舞台なのがユニークだと思った。
しかし、、時々出てくる中国語や人の名前が読みづらい・・少してこずりました。
近代史にうとい(特に中国と台湾、日本の関係)私にはとても勉強になった。

当時の台湾の日常の風景がリアルに描かれているのも興味深い。

中国共産党と国民党の対立で同じ中国人が分断されるのはやはり不幸としかいいようがない。

著者が台湾生まれで台湾育ちならではの作品です。

おじいさんの謎の死からミステリーかと思いきや舞台は広大過ぎたようです。

時間がたっぷりあるときに
再読したいと思いました。

ワン・モア

2015年12月14日 | 
ワン・モア One More  桜木柴乃 著

6編の物語、連作です
設定と展開、桜木柴乃さんらしいなぁ~とまた感心
物語は・・いつもの北海道小さな港町が舞台です。

「十六夜」・から
安楽死事件を起こして離島に左遷された女医美和。離島でも不倫騒動を起こす。
腕はいいが風変り。。で鋭利な刃物のような冷たさと人間としての暖かさ
を実は持ち合わせているのではないかと思う。

高校時代、国立大医学部をめざす、美和、鈴音、八木。理数科の精鋭クラスメートだ。
三番手の八木は経済的理由で医学部をあきらめ放射線技師を目指す・・それぞれの不器用な
恋愛事情がもりこまれ、連作の物語が展開するのです。
 
今まで読んだ桜木柴乃の中で秀作のランクをつけました!
暗いイメージの作品が多いけど、これは明るいし、希望がみえます。
ラストの「ワン・モア」
で一気に全員集合!みたいな終わり方で拍子抜けしそうでしたが、上手くつなげたね!
拍手喝采のハッピーエンドでした。
後味がいい。
しかし、美和のその後だけがきになりました。

余談ですが・・
高校のクラブでも一緒だったY君を思い出した。

彼も確か、放射線技師になったのでした。彼は私と違ってすごく優秀だったなぁ~
幼稚園が同じで、その後別べつの学校で、高校で再会した時は驚きでしたよね^^
今度の同窓会では会えるかな~


師走

2015年12月09日 | 日記
今朝は寒くてベッドからでるのが辛かったです。
気が付けばもぅ12月前半すぎてしまいそうで、「びっくりポンや~」(@_@;)

ゆっくり考える暇もなくいろんなことが通り過ぎていく感じです。
唯一、通勤30分の運転中に頭の中では今年の出来事や、来年の予定や、果ては昔の思い出など
取り留めもなく思いをめぐらしています。

桜木柴乃 「ワン・モア」が 半分ほど読んで、まだ読了できていません
やっとリクエストの東山彰良「流」がやってきそうなので、急がないと・・

今日はこれからHulaのレッスンで、あ~忙しい。

写真は、私の勤務先会社、庭のもみじ。私のデスクからとっても綺麗にみえるので、思わずパチリ。

皆さん、師走の中「安全運転」でね~