子どもの頃
解決できないことが多すぎる
と生きることが難儀だった。
たとえば
自転車のタイヤがぺちゃんこになった。
もうどうしていいか分からなかった。
途方に暮れた。
そして大人は
そんなことを一瞬で解決できて
すごい
と思っていた。
おとなは万能に見えた。
たぶんうちの親は過保護で
子どもがひとりで生き抜く力を育てようと
崖から突き落とす教育をしなかったため
その
途方に暮れる気持ちは
結構おおきくなるまで
というか
大人になってからもずいぶん続いた。
未だに
解決策が分からなくて
奈落の底に突き落とされたような気持ちになることがある。
意外と
解決できるんだけど。