大雑把な日常

日常のあれこれ。

風立ちぬ

2013-09-12 | 見た
映画見ました。

ネタばれもいとわず書きます。

全体を見渡してみれば
やっぱり映画館に見に行って良かった。

ラブストーリー要素があり、
ラブシーンがある
「おとな」要素の部分は
小娘の私に言わせれば
ちっとも「おとな」ではありません。
砂糖細工のようにロマンチックで繊細で
実用性に欠ける。
色恋沙汰というのは
わたしにとって
理由のつかないドロリとしたもの。
ひたすらさわやかで美しく
健やかでまっすぐな恋愛が描かれていて
でもあれを表現したひとにとっては
そう見えているのかもしれないから
ただただ好みと違う
と言わざる得ないけど
それは
その程度のことであって作品を批判するには足りない。

今回も
画力が
とんでもなかった。

大正から昭和に移り変わる街の様子。
あの頃の日本のひとたち。
飛行機の描写。
空気や匂いまで伝わるような凄い画だった。

あれを一枚一枚手で描いているかと思うと
もう何の文句も言えません。
コンピューターで描いていたっていいよ。
だって凄いもん。
文句なんて言っちゃいけない。
大人の本気の仕事を見せられちゃったら。

あとひとつ
言いたいことがあって。

それは今回ほど
「これをやりたいんだ!」という欲
表現したい欲求を感じたジブリ映画はなかった。
ジブリの映画はいつもそれがある。
それは
具体的にどこがどう
って知らないんだけど
見ていると
アニメなのに
猛烈な熱を感じるのです。
それはたぶん作り手が作品に込めた強い荒ぶる想いが
空気振動で伝わってくるからだ
とわたし、勝手に妄想しています。
良い芸術、文章やスピーチ、漫才
人間が表現するすべてのものにも
魂みたいなものが込められていると
なにがどうなっているか分からなくても
受け手は何かを感じてしまう
と思っている。
ジブリの映画は
いつもそう。
宣伝して盛り上がっていて乗り遅れると
いつも
「けっ!」なんて思っちゃって
見なくなるけど
ジブリ映画はそう思うと損をするから
今回は見たんだよね。

それでやっぱり見に行って正解で
たぶんだけど
やりたいことがすべて詰まりまくった作品だったと思うんです。

だから画の力と熱が
すごかった。
って話。

もう何十年ぶりかにパンフレットを買いました。



これから読むし。
コメント
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