「鎌倉を支える職人たち」というテレビ番組で、「鎌倉石」職人、「金具(こはぜ、引手など)」職人などの
紹介がなされていましたが、その中で「苔」職人の紹介があり、
鎌倉・杉本寺の「苔の石段」が紹介されていました。
杉本寺には行ったことがなかったので、どんなお寺か 訪ねてみました。
杉本寺は、平安初期(734年)に創建された天台宗のお寺で、鎌倉幕府が開かれる500年前からある
鎌倉最古のお寺だそうです。火災が発生した時に、本尊3体が大杉の下で火が避けられたので、
それから「杉の本の観音」とも呼ばれるようになったということです。
参道の鎌倉石の石段は、苔が生い茂っていても
その輪郭から長い間 多くの参拝者が通って、 擦り減ってしまっている姿が窺えます。
約30年前に、昔からの石段の左手に緩い参道ができてからは、
古い石段は参拝には使わなくなり、
そこに苔が生え、それが味わいとなって名所になったそうです。
しかし、その後台風による倒木で日影が消えて、苔は減少したそうですが、
日なたでも育つ苔が選ばれて 今のような姿になったということです。
雨上がりに行きましたので、木々や苔の緑は一段と鮮やかに見えましたが、
写真は全体的に緑っぽい色調になりました。
(左)約30年前につくられた緩い参道。 ( 右)昔からの参道の石段。
苔が生い茂る擦り減った石段。
写真をクリックすると大きな画像になります。
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