お気に入りがルマンに優勝する時 (高齋 正)

2007年ルマン24時間耐久レースが6月16・17日(本戦)に開催されると言うことで


(徳間文庫 1991年3月 刊行は1987年11月)

1985年(推測)のルマン24時間耐久レース。
この年のレースは、いつもと全く違っていた。50~70年代の伝説のドライバー達が、最盛期の姿のまま、時空を越えて来て参戦するのだ。
しかも、マシンは12大ワークスの最新マシン。24時間後にチェッカーをうけるのは・・・

とまあ、思いっきり筆者の願望SF小説(良い意味です)。
12のワークスを描くのは、ちょっとページが足りなかった感がある。
が、絶対に一緒には走ることのない伝説のドライバー達が一同に介しているのは、当時としては画期的か。

マルチエンディングと言うのも、この頃は珍しかったかな。

12大ワークスは次のとおり。

・ルノー
マシン:Renault A444(可変バルタイ付き)
監督:ジェラール・ラルース
ドライバー:アンリ・ペスカロロ、ディディエ・ピローニ、ジャンピエール・ジョッソー
      ウィリー・メレス、ピエール・ルヴェ、ルイ・ロジェ

・メルセデス・ベンツ
マシン:Mercedes Benz C112(5000cc V8 デスモドロミック)
監督:アルフレート・ノイバウアー
ドライバー:ルドルフ・カラツィオ、フアン・マヌエル・ファンジオ、スターリング・モス
      ヘルマン・ラング、カール・クリング、ジョン・フィッチ

・フェラーリ
マシン:Ferrari 612C(6000cc flat12)
監督:エンツォ・フェラーリ
ドライバー:アルベルト・アスカーリ、エウジェニオ・カステロッティ、ルイージ・ムッソ
      ルドビゴ・スカルフィオッティ、ロレンツォ・バンディーニ、ウンベルト・マリオーリ

・フォード
マシン:Ford GT41C(7000cc V8)
監督:キャロル・シェルビー
ドライバー:ダン・ガーニー、マリオ・アンドレッティ、フィル・ヒル
      A・J・フォイト、バーネリー・ジョーンズ、マーク・ダナヒュー

・童夢
マシン:童夢RL(5000cc V8)
監督:林みのる(総監督)、鮒子田寛
ドライバー:エイエ・エリジェ、ブルーノ・ジャコメリ、ロス・チーバー

・ブガッティ
マシン:Bugatti 481(4800cc 直8)
監督:エットーレ・ブガッティ
ドライバー:ルイ・シロン、ジャンピエール・ウィミーユ、ロベール・ブノワ
      ルネ・ドレフュス、フィリップ・エタンスラン、モーリス・トランティニアン

・ポルシェ
マシン:Porsche 1003(6000cc flat12)
監督:フシュケ・フォン・ハンスタイン
ドライバー:ジョー・シファート、ジャッキー・イクス、デレック・ベル
      ヨッヘン・リント、ハンス・シュトゥックSr、ベルント・ローゼマイヤー

・マツダ
マシン:Mazda 777C(2616cc Rotary4)
監督:大橋孝至
ドライバー:寺田洋次朗、片岡義美、従野孝司
      マンフレット・バウハウス、ジュール・マルタン、ピーター・ハマーズ

・ベントレー
マシン:Bentley SP6(6000cc V8)
監督:W・O・ベントレー
ドライバー:ウルフ・バーナード、ハウ卿、ヘンリー・バーキン
      ベンジャフィールド、サミー・C・H・デービス、フランク・クレメント

・アルファロメオ
マシン:Alfa Romeo TIPO34(6000cc V12)
監督:ルイジ・キネッティ
ドライバー:タツィオ・ヌヴォラーリ、アキーレ・ヴァルツィ
      アンドレア・デ・アダミチ、ニーノ・バッカレラ、ジャンカルロ・バゲッティ

・ニッサン
マシン:Nissan 232C(6000cc V12)
監督:難波靖治
ドライバー:天野祐一、佐藤俊雄、箱田克彦
      溝呂木一郎、水沢勲、片貝保之

・ジャガー
マシン:Jaguar XK250F(6000cc V12)
監督:ロフティ・イングランド
ドライバー:マイク・ホーソーン、ダンカン・ハミルトン、トニー・ロルト
      ジャック・フェアマン、ロン・フロックハート、イボール・ビューブ


・・・ぐわ~ オナカ一杯だ

ちなみにニッサンチームのエンディングはありません。
『ニッサンがルマンを制覇する時』で既に勝っちゃっているからだ。
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