サイハテ

標高の高いところは雪となった寒い日、葬儀に向かう。
本日は親戚筋なので、有給ではなく特別休暇を取った。
有給はあまりまくっているのだが、上司に有無を言わせない為に、あえて特休だ。

亡くなったのは叔父。学生時代まではよく面倒を見てもらっていたのだが、ここしばらくは交流がなかった。
少しは世間が分かってきた今だからこそ、話をしておけば良かったと、少し後悔した。




告別式が終わり、斎場に着いた頃には青空となっていた。
やはり雲があると、サイハテには行き辛いだろう。

空を見上げていると、一つお礼を言わなければならなかった事を思い出した。

多分、「なに、そんな事は気にするな」と言われるだろうが、それでも・・・