不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Monster

2004-04-29 23:56:57 | 映画
自宅の目と鼻の先に映画館のある幸せ。
しかもそこで働く映写技師はかつての隣人で
何かっていうと優遇してもらったりして、感謝。

で、先日その彼から電話があり
先行上映の招待券があるから取りにこいと。
タイトルを聞いたら「Monster」。
思い当たる節がなかったので
どんな話か聞いてみると
アメリカに実在した連続殺人犯の話。

ちょっと苦手なカテゴリーではあるけれど、
せっかくだし、観に行ってきました。

まだ日本では公開されていないので
詳しい話の内容は避けますが。

モンスター(原題)
Monster
シャーリーズ・セロン主演。
逮捕から12年後の2002年10月9日に
フロリダ州で死刑になった
全米初の女性連続殺人犯である
娼婦アイリーンの実話に基づく物語。
13歳から生きるために娼婦を続けてきた
アイリーン(シャーリーズ・セロン)が
ある日レズビアンのセルビー(クリスティーナ・リッチ)に出会い、
なんと驚くことに二人は素敵な恋人になります。
アイリーンにとってはそれまでの人生で
唯一自分を「愛して」くれた人間がセルビー。
彼女との恋を大切にするがあまり、
自分の客を一人殺してしまい、
その事件とセルビーへの恋心とで
娼婦をやめる決意をするも
実際仕事を失ったアイリーンは
セルビーを幸せにすることができない。
愛するセルビーのために娼婦に戻り、
客を殺しては金と車を奪う繰り返し。
そしてもちろん最後には
束の間の幸せが終わりを告げるときがやってくる・・・。

シャーリーズ・セロンはこのアイリーンを演じるために
ものすごく不細工になっています。
一瞬目を疑います。
人を殺めてしまったことは、
もちろん償わなくてはいけないと思いますが、
この映画を観て、
殺人を犯す側の理由というのも
ときに切ないものがあるのだなと思ったりしました。
いい映画です。

ここのところ色々あったので
一人で映画を観るこの機会はとってもありがたかったかも。