不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Rinnovo

2006-05-15 22:45:00 | 日記・エッセイ・コラム

お役所仕事がうっとうしいイタリア。
なにをするにも時間がかかるし、煩わしいのですが
次の三つの条件が揃うと
更に面倒な手続きが待っています!

1.滞在許可証所有者で定期的に更新している
2.居住許可証(Residenza)所有者である
3.イタリア国籍の人と結婚していない

つまり私みたいな人はこれに相当するわけです。

で、滞在許可証を更新するたびに
市役所の「戸籍課」に出向いて
その報告をして居住許可証とリンクさせるわけです。

こんな単調な作業のために
毎年わけのわからない戸籍課の人を相手に
説明しなくちゃいけません。

受付「何しに来たの?」(この質問もどうかと思うけど…)
オマタ「滞在許可証を更新し…」(まだ話している途中)
受付「滞在許可証のことはクエストゥーラよ」
オマタ「知ってます。
別に滞在許可証を更新したくて来たわけじゃないので。」
受付「じゃぁ、何しに来たのよ。」(えらそうな態度)
オマタ「滞在許可証更新の報告と居住許可証とのリンクに」
受付「そんなことしなくていいのよ。」(物知らず)
オマタ「5年間毎年していて、今年はしなくていいの?」
受付「5年もそんな手続きしているの?」(物知らず!)
オマタ「とにかく受付番号ちょうだい。
中の人は知っているから、そちらで説明するから。」
受付「私が確認するまで受付番号は出せません!」
オマタ「じゃぁ、早く確認してきてください。」

というやり取りのあと、ようやく受付番号をもらい
手続きは無事に完了。
受付の人間ももっと教育しておいてくれ!

というか、こんな簡単な作業のために
私がいちいち出向く必要があるのか?
クエステォーラで滞在許可証を更新したら
即座に端末で繋げて
市役所の登録も済ませてくれたらいいじゃないの。
と毎回思うわけですが、
イタリアでは驚くことに市役所内でも
コンピューター端末繋がってなかったりするので
管轄の違うところのお役所仕事では望むべくもない。

毎年こんなアナログなことをするわけですが、
忘れちゃうわけですよ、忙しいと。
今回も実は5ヶ月遅れの報告でした。
担当者の女性は
「5ヶ月も経っちゃっているじゃないの。
でも来ただけえらいわね。」と褒めてくれました(爆)。

これを怠ると、
居住許可登録を抹消されるのです、基本的には。
となるとIDカードも無効となってしまうわけで
また面倒なので、忘れずにまた来年も行かないと…。

で、私のIDカードは今年の11月で更新になるので
ついでに質問。
オマタ「IDカードの更新って
どれくらい前から更新手続きできますか?」
担当者「いつ切れるの?もう切れちゃったの?」
オマタ「今度の11月。」
担当者「なんだ、まだ先じゃないの。」
オマタ「いつから更新手続きできますか?」
担当者「さぁ、私担当じゃないから。
きっと15日くらい前からじゃない?」(適当…。)

というかイタリア人なんだから
担当じゃないとかそういう問題じゃなくて
あなた自身もあなたの家族もみんな更新手続きするでしょう?
何で知らないのだ…。

こういう国なのだ、イタリア。
15日前ってことはないでしょう、
せめてひとつき前から更新できないとねぇ。
まぁIDカードの更新は5年一回だからいいけど。