不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

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2012-04-04 19:08:43 | Tweet Log



Scoppio del Carro 2012

2012-04-04 18:41:38 | アート・文化

フィレンツェの復活祭の伝統行事として知られる
Scoppio del Carro(スコッピオ・デル・カッロ)は
今年も復活祭(4月8日)の朝に予定されています。

重ねる年月の間に
どうしてもショー的な色合いが強くなってきてしまったため
儀式のより深い意味合いや
本来の宗教的・精神的価値を取り戻すために
ということで
今年はいくつか変更点があると発表されていました。

そのうちのひとつは聖なる火の移動。
山車に点火されて
爆竹&花火の見せ場が始まるのですが、
この点火用の種火「聖なる火」は
Chiesa dei Santi Apostoli
(サンティシッシミ・アポストリ教会)に
保管されている、
エルサレムの聖棺から持ち帰ったと伝えられる
3つの石を打つことで作られます。
例年では復活祭当日の朝、同教会で種火が作られていました。
これが今年は復活祭前夜にドゥオーモに種火が運ばれ
キリスト復活のシンボルである聖なる火とともに
ミサが行われることになります。

これに伴いこれまでは復活祭当日、
山車の置かれている
Via il Pratoからのメインの古式行列とは別に
サンティッシミ・アポストリ教会からも
この聖なる種火を運ぶ小さな行列が出発したのですが
前夜に種火が移動してしまうために、
後者のグループがなくなります。
イベント全体から見たら、小さな変更なのですが
例年そちらの行列を見物していた方には残念な結果に。

それ以外は例年通り執り行われることになるので、
9時ころからドゥオーモ前に場所取りの人垣ができ始め
12時に点火の予定。
爆竹&花火は約20分。

宗教的というよりは
確かにショー的な意味合いが強いのかもしれませんが、
起源は1097年にさかのぼるという重要な伝統行事、
これからも変わらず継承されることを願います。

先ほどふらふらと散歩してきて
復活祭でもその演技を披露する
Gli Sbandieratori degli Uffiziの棲家の
脇を通りかかりました。
Palagio di Guelfa

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