不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Scoppio del Carro 2012

2012-04-08 21:05:47 | 日記・エッセイ・コラム
毎年飽きずに見に行ってます。
復活祭の伝統行事
Scoppio del Carro(スコッピオ・デル・カッロ)。

天気予報は降水確率90%。
8時過ぎの時点では良い天気だったので、
一応濡れても大丈夫なスノーボード用のジャケット着て出発。
8:30、ちゃんと最前列でスタンバイ。
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山車につける花火を
警備しているようでしていない消防士さんも
天気が良いのでご機嫌な感じ。
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山車に点火する重要な役目を担うColomba(白鳩)は
もちろん生きているハトじゃないです。
昨日イタリア人の友人と話していたら、
どうも話が噛み合ず
彼女はすっかり
本物のハトが使われていると信じていたらしい。
ハリボテです、もちろん。
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テレビの中継結構入るようになりましたね、ここ数年。

9:30過ぎ、
山車を先導してきたCarabinieriの騎馬隊入場。
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この馬、ちゃんと足に
カラビニエリの腕章ならぬレッグバンドつけて
そしてお尻には綺麗にフィレンツェの紋章である
Giglio(ユリ)のマークを焼印されているのですよね。

Gigiおじさん健在。
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復活祭の時は
コロンバと花火のよく見える場所を優先するので
残念ながら古式仮装&旗振り隊を撮影するには
厳しいポジション。

それでも意地で撮影した本日の古式仮装の方々は
こちらのアルバムでどうぞ。

復活祭を祝う春の花車。
この花車に乗せられたお花とオリーブの枝は
この行事を見守る観衆にも配られます。
私もちゃんとオリーブの枝いただいてきましたよ。
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白いキアニーナに導かれて山車登場。
でもポジション悪すぎて、
今年はおしゃれしたキアニーナが撮れなかった。
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徐々に雲行きが怪しくなってきたけれど、
着々と準備が進められるドゥオーモ前。
その間、
ドゥオーモと洗礼堂では復活祭のミサが順調に進められ、
途中、恒例のCalcio Storicoの組み合わせ抽選も完了。
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ここまでは天気がもったのに、
突然の大雨&突風。
Dscn1566

古式仮装の方々が誰よりも先に
雨宿りに逃げ込んだのが印象的でしたねぇ(爆)。
観衆の中にも
雨が降り出したとたんに帰っていった人もいましたが、
全体としては動じず。
私は人ごみで皆さんの視界を遮ることになるだろうからと
傘は敢えてもたずに行ったので、
30分ほどの雨風に晒され続けて
カメラを守るのに必死(笑)。

火薬も濡れてしまったので、
花火がうまく点灯しないのではないかと心配もしたのだけど、
11時の鐘が鳴り響く頃には一旦雨が上がって
コロンバが無事点火。
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約10分の花火と爆竹のショー、
そしてファイナル。
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今年も無事に3つの旗が開いたので
フィレンツェは安泰。
3つの旗はフィレンツェ紋章旗、
このお祭りに縁のあるパッツィ家紋章旗
そして教会旗。
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旗が開かないと、
それぞれに関連する分野で
良くないことが起きるといわれているのです。

無事に役目を終えた山車、また来年!
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このあとまた雨が降り出し
更にびしょぬれになった私は
さすがにいつものように山車を追っていく気力もなく
自宅へ直行。
雨に濡れたせいか熱が出たので
熱いシャワーを浴びてお昼寝をした復活祭の午後。



Tweet della giornata

2012-04-08 19:09:11 | Tweet Log



Momento di cambiare

2012-04-08 05:58:25 | 日記・エッセイ・コラム

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春になったなと思うと、ちょっと肌寒くなったり。
やはり復活祭までは冬物はしまい込んではいけないイタリア。


毎週木曜日に共和国広場のアーケードの下に立つ花市場。
春色がアーケード一杯に広がって気持ちよかった。

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3年間、
トイレなしの狭いオフィスで
一人気ままに仕事をしてきたことに
実は私はあんまり不満も抱いてなかった。
むしろ人間関係の余計なストレスをためることもなく、
自分のやったことに対する自分の責任を負うだけの
環境には非常に満足していた。


しかもその3年間、
そのオフィスを閉める閉めないで
さんざん振り回され
閉めるなら閉めるで
はっきり結論を出してほしいと思っていたけれど、
今年になって突然、閉鎖から拡張の方向に一転。
どのみち私なんかが何かを発言したところで
どうにもならない組織。
上層部の勝手な決断に委ねるしかないわけで。


と思って
新しいオフィスの物件探しも上司に任せっきりにして1ヶ月。
決めたという物件からの回答がないまま2週間も経った頃には
何かうまくいってないと感づいてはいたけれど
任せた先の上司は問題ないと思い込んでいるので仕方ない。


そして結局、
先方から入居を断られるという始末。
なぜもっと早くに決断できないのかと腹もたつでしょ。
そして、改めてゼロから物件探し。

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共和国広場を
木曜日にふらついていられたのはこの物件探しのため。
お客様のことを思えば、街中にオフィスがあった方がいい。
そしてできるだけ分かりやすい場所であった方がいい。
共和国広場周辺はもってこいの立地条件なのだよね。

Momento di Cambiare。
色んなことを変える時期。
タイミングなんだけど、
多分私自身は、
今の場所や立ち位置では
自分のやりたいことはもうできなくなっている。
私自身が、次のステップに進みたがっているから。

吉川さんもいうように
古い物差しを捨てて臨むべき状況がそこにあるんだと思う。

復活祭の朝に、そんなことを思いつつ。

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最後は正義が評価される世の中であることを願う。