不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Un giorno nel verde

2014-05-19 15:44:49 | Tra la mente e il cuore
原子力発電のこと、集団的自衛権のこと、
そして、吉川さんのDVD&BD発売中止のことなど。
思うこと、声に出したいことは色々あるんだけれど、
自分の中で、色んなものがわぁぁっとなっている
今の状態ではほんのわずかな時間で
自分の想いや考えをきちんとまとめられない。

吉川さんの件は
本日降って湧いた出来事だったけれど、
それ以外に悶々と
頭の中を毎日毎日巡っていることから
少し解放されたいというのもあって週末は森の中へ。
私が昔からやる手法。
すっきりしたい時は緑と水のある場所へ。
考えなくても身体自然にそういうところへ行きたがる。

本当は一人で、レイラと静かに緑の中へ行くのが一番効く。
とはいえ、日本に戻ってきてしまったので、
そういうわけにもいかず、
大抵は父母も一緒。

天気のいい五月の日曜日。
父の健康のためにも両親とレイラを誘って
伊豆の国市の市民の森へ。
結構な山の中(笑)、よってあまり人もいない。
それでも30台ほどの駐車場はほぼ満車で、
家族連れが広い敷地内の思い思いの場所で
それぞれの休日を楽しんでました。

あてもなく、目的もなく、ただ歩く、それだけ。
そんな贅沢な時間。

枯れた切り株の二股から
空に向かってすっと伸びる漆の木。
その生命力を肌に感じると
元気をもらえるんだよね。
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松林の地面には、自然にできた傾斜にあわせて
松ぼっくりの川ができている。
こんなことを「へぇぇぇ」って言いながら歩くだけ。
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イロハモミジの木の脇の陽だまりに
小さなイロハモミジの子供たち。
風に吹かれてくるくる落ちた紅葉の種が
自然に芽を出して新しい命を紡いでいるんだねぇ。
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杉も檜もアレルギー。
だけど、もうそろそろ花粉は終わりの季節。
ヒノキの森林は静寂で澄んだ空気に満ちていて、
レイラが歩いて落ち葉が掠れる音だけが静かに響く。
こんな空間で何時間もただただ物思いに耽っていたい。
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高台の展望台からは
見渡す限り、緑に包まれた山ばっかり。
そんな展望台の脇の木のテーブルに
先客が並べた松ぼっくりがなんだか可愛い。
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広い敷地内を2時間くらい歩いて切り上げ。
一人だったらきっと日暮れまでぼーっとしていただろうけど。

日本に戻ってきたのは父の健康状態で気になることがあったから。
そんな父もレイラがきてから、
毎日の散歩が日課になり、
この日も、今までだったら嫌がったアップダウンも
ゆっくり時間をかけて山の中散策して
随分体力が戻ってきたようで、
それはなにより。