不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Giornata della Memoria

2008-10-12 22:47:00 | 日記・エッセイ・コラム

「記憶力の日」って。

友人がイタリア赤十字のボランティアに参加していて
時々赤十字が主催するイベントに連れて行かれます。

日曜日は「記憶力の日」ということで
記憶力チェックをするという話。

共和国広場の簡易テントまで出かけてきました。

右側のテントで簡単な問診を受けます。

Memoria02
家族で記憶障害を患っている人がいますか?
とか
コレステロールは高いですか?
とか
高血圧ですか?
とか
酒は飲みますか?
とか
時々寂しくなって落ち込むことがありますか?
とか・・・。
全部「いいえ」でしたが、10項目くらい。

そのあと左側のテントに移されミニテスト。
Memoria01
テストは2つ。

1.読み上げられた3つの単語を復唱してください。
Casa,Pane,Gatto
この程度の3つくらいの単語は復唱できます。合格。

2.アナログ時計を書いて11:10を示してください。
アナログ時計の数字を書き込んで
更に11:10を書き込み。合格。

このアナログ時計を書き込むときに
円の中にまず12、6、3、9と書き込んでから
残りの数字を書いていったことに
ひどく感心されました。
普通は12から1、2、3と
時計回りに書き込むもんだと言われましたが
私の場合、きちんと12個の数字を
均等に円の中に割り振ることができないので
まず指針になる4つの数字を書き込んだだけですけどねぇ。
それは記憶力の問題というよりは
芸術的な感覚だったり、パズル的な要素だと思いますが。
そこが私の苦手な分野です。

そして最後に、最初の3つの単語を復唱してください。
Casa,Pane,Gatto。合格。

まぁ、この年齢で記憶力に障害があったら
そりゃぁちょっと真剣に心配しなくちゃいけないでしょうから
合格でよかったです(笑)。

最初の問診で問題ありと診断された場合は
ミニテストのあとに救急車の中に連れて行かれて
血圧診断が待っています。
しばらく血圧チェックしていないので、
血圧診断もやってもらいたかったけど、
異常なしだからということで
救急車の中には案内してもらえませんでした。


Stagione di Tartufo

2008-10-11 23:59:00 | Squisito!

そろそろトリュフもおいしい季節ですね。
そんなに大量に食べるものじゃないし
特別に好物というわけではないけど
あの香りが漂うとちょっと食べたくなります。

なんと4週連続で通い詰める羽目になった
ボローニャのDa Sandro al Navile。
最初の二回は料理の写真撮影、
後半2回は人物と料理の写真撮影。

元々人物の写真撮るのがへたくそです。
今回の注文は
「イタリアを食べつくす」という感じのインパクトのあるもの。

なかなかこれが難しくて。
先週は飛び込みで行き
お店の常連さんに無理矢理協力してもらったのですが
私もあまり強く注文できなかったし、
お客さんもなんだかとても身構えてしまい
結果、予想に反したエレガントな写真に仕上がり。

リベンジ。
友人にお願いして一緒に行ってもらい
彼女たちにモデルをお願いしました。
前回に比べて少しは表情の注文も出せたし
撮影自体はしやすかったのですが、やっぱり難しい。

私は人物は撮らないほうがいいってことで納得。

Sandro_chiara_35

彼女たちが食べていたトリュフスライスつきの目玉焼き。
いい香り!!

テーブルまでトリュフをお皿に乗せて運んできて
そこでおもむろに秤に載せてトリュフの重量を測定し
それから神妙にスライス。
トリュフの重さで料理の値段が決まるわけですね。

ただの目玉焼きもトリュフスライスのおかげで
立派なセカンドメニュー。
かなりおいしかったらしいです。


Permesso di Soggiorno a punti

2008-10-08 13:39:10 | 日記・エッセイ・コラム

移民が増えているイタリア。
移民による犯罪ももちろん増えています。

イタリア人のなかには移民が増えたことによって
都市の治安が劣悪化したという人もいます。

で、当局が今考えているのは
「ポイント制滞在許可証」。

合法的にイタリアに滞在するためには
外国人は滞在許可証を持っていなくてはなりません。
その滞在許可証を巡って、
色々法律が変わるたびにシステムが変更になったりして
正直言ってうっとうしいのですが
今度はポイント制の滞在許可証を導入しようだなんて。

つまり、何らかの犯罪を犯したら減点されていくのです。
軽犯罪も重犯罪も、それぞれにポイントが決まっていて
最終的にポイントがなくなったら強制送還。

なんだかとってもゲーム的。

私は犯罪は犯しませんから
ポイント制にされたって困りませんけど、
それでは何らかの形で貢献した場合には
ポイント増やしてくれるの?

減点するだけじゃぁねぇ、納得しませんよ、普通。

まぁ、本当に導入されるまでにはまだ時間もかかるでしょうし、
もしかしたら実現なんかしないかもしれないし。


Dopo un po'

2008-10-08 13:27:01 | 日記・エッセイ・コラム

Biancardi_003
ちょっと気を許したら更新しないまま1週間!

さぼっていたわけじゃなく、あちこち駆けずり回ってました。
その結果、素敵な場所を訪れて、素敵な人にも会って
いっぱい吸収したので、ぼちぼち更新再開。

しかし、休みたい。
ちょっと走り続けすぎて脳みそもパンクしそうです。
なにもない緑の中でビリーと戯れたい。


Giovanni Bellini a Scuderie del Quirinale

2008-10-07 13:11:05 | アート・文化

アルブレヒト・デューラー(Albrecht Durer)が
「すべての画家の中の最高峰」と称えた
ジョヴァンニ・ベッリーニ(Giovanni Bellini)は
1400年代半ば以降のヴェネツィアで活動し
当時ヴェネツィア周辺で活動していた画家たちの
基準点となった人物。

画家を父に持ち、弟も画家となり、
義兄弟にアンドレア・マンテーニャ
(Andrea Mantegna)をもつという
非常に恵まれた環境にあり、
彼自身の工房からは
Giogione、Sebastiano del Piombo、
Tiziano、Lorenzo Lottoなど
次の世代のヴェネツィア絵画を代表する
画家が輩出されています。
当時から常に評価が高く、そのため依頼主の払いもよく
1516年にこの世を去ったときには
相当な遺産を残したといわれています。

「マエストロたちのマエストロ」と呼ばれるベッリーニは
宗教的な題材であっても世俗的なテーマであっても
人物像と背景のバランスが非常によく取れた
まとまった作品を製作することに長けていました。
その光のやわらかさ、人物のリアルさ、
細部への異様ともいえるこだわりなどは
ヴェネツィア絵画の特徴として受け継がれたもの。
特に背景に描かれる植物描写などは
その詳細さに目を見張るものがあります。

1949年にヴェネツィアでBellini展が開かれて以降、
彼のモノグラフィー展は企画されず、
今回ローマの
Scuderie del Quirinale(スクデリエ・デル・クイリナーレ)で
約60点を集めた戦後初のベッリーニ・モノグラフィー展となります。
彼の生涯で作成し、文書の残っている確かな作品は
約120点といわれていますので
その約半数が出展されることになります。

Bgcarraramadonnamorelli

彼の代表作として知られる多くの聖母像をはじめ
傑作の多く選ばれている展覧会ですが
特に今回初めて出展となる
ヴィチェンツァのサンタ・コロナ教会(Santa Corona a Vicenza)
のために描かれたBattesimo di Cristo(キリスト洗礼)や
通常ヴァチカン博物館所蔵のPala di Pesaro(ペーザロの祭壇画)
といった祭壇画は必見。

Giovanni Bellini
会期:2008年9月30日から2009年1月11日まで
開館時間:10:00-20:00、金曜日・土曜日は10:00-22:30
会場:Scuderie del Quirinale ローマ
入場料:10,00ユーロ
詳細インフォメーション:
http://www.scuderiequirinale.it/canale.asp?id=774

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