超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">歌曲、ヨルダン、追体験の旅</span>

2010-05-11 16:24:59 | 無題
某研究所のページに書評を書いた。けれど一旦書き終えてから、操作ミスで全文消してしまい、仕方なく同じ文章を再現して書いた。自分の記憶力が頼もしく思えたがひやりとした出来事だった。最近買った本は知の再発見双書の「ダダ―前衛芸術の誕生」と亀山郁夫氏の「終末と革命のロシア・ルネッサンス」である。
マヤコフスキー、メイエルホリド、マレーヴィチ、スクリャービン、エイゼンシュテインらが論じられていて興味が尽きない。最近このページで前衛ものをよく取り上げるのでからかわれるほどだ。
先日、都内のヨルダン料理屋さんに行き、少年時代にイランに住んでいた友人と会食した。ジャズとは片方でヨーロッパ的な音階を弾き、片方でアフリカ的なブルーノート音階を弾くと山下洋輔氏が言っていたという。
昨日は吉祥寺の中古CD屋に行き、長年探していたCDを見つけた。そのあと大学時代の友人と会って、岡崎乾二郎氏の「三人のボブが現代芸術の先端を走った」という説を聞く。三人のボブとはボブ・ディラン、ロバート・ラウシェンバーグ、ロバート・フランクだという。今、価格破壊の激安のフィッシャーディースカウのシューベルトの歌曲全集21枚組6千数百円がインターネットで売り出し中で欲しくて迷っている。フィッシャーディースカウのベストを聞きながら、シューベルト歌曲全集があったら心安らぐだろうな、と夢想している。
前田耕作氏の「玄奘三蔵、シルクロードを行く」を読んだ。三蔵法師のシルクロードの旅を、まさに追体験している面白い本だ。生きた三蔵法師の息遣いが聞こえてくるような旅の再現である。他者の経験したことを自分のことのように追体験するのは私の目指す所である。学芸員の友人と話して、ヨゼフ・ボイスは飛行機で墜落してタタール人に助けられたときに、フェルトでくるまれ、脂肪を傷口に塗って介抱された、その原体験を啓示のように感じて創作活動に生かしたという話をして、タタール人に介抱された話は作り話だと言う人がいるけど事実に違いないだろうと意見が合う。ヨゼフ・ボイスの墜落体験も夢を誘うリアルな話だ。そんな逸話のディテイルを想像しつつ日々の旅は続く。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする