カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

北八ヶ岳:天狗岳 その1

2008-08-12 | ヤマのこと

【8/9(土)】新宿(あずさ利用)⇒茅野駅 諏訪バス茅野駅10:25⇒麦草峠11:35
麦草峠⇒高見石⇒中山⇒黒百合平(テント泊)

あずさ回数券が使えるギリギリ日程で、天狗岳めざしてこの夏も北八ヶ岳へ。

この時期麦草峠までのバスが出ているので、それを利用します。
朝東京を出ると、一番早くてもこの時間。
出発が遅いのだけが難点です・・・

この日茅野駅からは20人ほどの乗車でした。


途中までは天気も良く、先日霧ケ峰の時行けなかった「車山レーダー」も良く見えています。


が、段々雲行きが怪しくなり、麦草峠に着くころには、


空は真っ暗。雷がゴロゴロ言い出しました。
登山客はみなここで「どうしよう・・・」と悩み中。テンション下がります。


【12:15】これから向かう方面に黒い雲。麦草ヒュッテの前でしばし悩みます。
ちょうどお昼時間なので、軽くお昼を食べて考えますが、
なにしろバスでここまで来て、ここに泊まったのでは何の為に来たのか・・(笑)
カッパを着込み、覚悟を決めて出発します。


おー、屋久島のような苔、苔、苔の森。
コメツガの香り?が気持ちの良い登山道です。



丸山。まだ雨もそんなに降ってないので笑顔。



(森のスタバみたい)
【13:30】
霧雨程度で「高見石小屋」へ到着しました。テラスが素敵です。
ここで一息入れていると、この日の行程をもう終わり?これから下山?
15,6人ほどの人で小屋の中は賑わっていました。


裏手の高見岩にダンナだけ偵察に登ります。

「見える~?」
「見えるよ~」


つられて登ってみると、
これだけ天気が悪くても、そこだけ霧が晴れて「白駒池」が見えました。
う~ん、良い眺めです。気分が盛り上がってきました!

ここまできて天候が悪化していたら諦めてここに泊まろう、
と思って歩いてきたのですが、なんとなくうっすら明るいので目的地まで行くことに決めます。



ここから「中山山頂」までも緩やかな苔の森の登りが続きます。

【14:50】
そろそろ「展望台」あたりかな?と思ったところで急に空が暗くなりました。
あ、まずいかも、と慌ててカメラを防水バックに入れてザックにしまうと、
5分と経たないうちに土砂降りの雨に。

やや傾斜が強くなった狭い登山道、脇によけてしゃがみこみます。
低い木の葉っぱの陰に隠れ、雨宿りのつもりが頭からバケツの水かぶったみたいになり、

ピカッカリカリカリカリ・・・

光ったと同時にどこかに落ちました。ヒョエ~近いってこと?
雷神様、どうか私の上は素通りしてください
と、雷神様に見つからないように手を合わせながら隠れます(なぜか見られてる気がして・・)

「アイタタタ・・・」そのうち直径5ミリ程の雹がばらんばらん降ってきて・・・
カラダに小石を投げられているようです。
もう、ひたすら耐えるしかありません。笑うしかありません(?)

それでも20分ほどだったでしょうか?少し小止みになってきて、
「よし、進むぞ!」
川になった登山道を先へ歩き始めました。

たいした稜線ではないのですが、展望台あたりに来るとさすがに隠れるところは少ないので、
なぜかしら「見つかる~見つかる~!」と言いながら超足早に進む私でした(笑)。


【15:25】
展望台に着いたら幸いにも少し日が差してきて、雷の音もしなくなった。


それでもコワイので展望を楽しむ余裕なく先へ急ぎます。雲が流れていく・・・
少しだけほっとして、右手を見ると「天狗岳」と「硫黄岳」の姿が。
なんだか妙に嬉しかった。

が、あまりに足早に下ばかり見て歩いたのも悪かったのか?
「2496中山のピーク」を見逃し下ってしまい、土砂降りの中地図も出さずに来てしまったので、
自分の居場所がわからなくなったワタシ。

岩ゴロを下ったので自分がもう「中山峠」をとっくに越してきたものと勘違いし、
「ゴメン、分岐見逃した!」と言いあと5分程度で「中山峠」と言う所でくるっと振り返り、来た道を戻ってしまったのです。

・・・結局ピークまで登り返して「あ、ピークだ・・・」
と確認して・・・同じ道2往復・・40分ほどロスしました。
普通道迷いするところじゃない所で迷うあたりが・・・情けなさすぎです。
これっぽっちの雷で動揺してしまう・・・
「地図読み講習会」も私には全く生かされなかった事がわかった瞬間でした。


【16:40】やっとこさ「黒百合平」到着。
テント場はほぼ一杯、もう皆さんすっかり食事も終わってまったりしていました。
結局この日、同じコースでここに来たのは他に1組だけだったようです。

ヒュッテで手続きしますが、夕食の準備中で大忙しでなかなか手続きできません。
結構な人数がいたようでした。

雨と汗で合羽を着ていても髪の毛から全身びしょびしょな私。
ストーブの周りで乾かせる小屋泊まりの方がウラヤマシイ。

でも家を出る時から不安定な天気、と聞いていたので、もしかして・・・
と思い、余分に着替えを持ってきていたので良かった。
濡れたままだったら相当寒かった。

ダッシュで設営し、やっとでほっとできました。
夕飯を食べてしばらくするとまた小雨・・・
でも夜中にテントの外に出てみたら、満天の星空。
流れ星を見ながら明日の天気を夢見るのでした。


つづく。

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【黒百合平テント場】



一人一泊¥1000 とてもキレイな水洗トイレ・飲料水は分けてもらえる(テント・小屋泊まりの人は無料)
ビール500ml¥650 ジュース¥400 生ビール(17:30頃まで)¥700
すのこを自由に使えるので夜中の雨に備えてすのこの上にテントを張った。
とても静かなテント場でした。docomoのアンテナがありました。



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