カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

週末は山梨に・・・百蔵山

2009-07-01 | ヤマのこと

6/28(日)
【交通】新宿→京王線高尾(¥350)→JR猿橋駅(¥570)
【行動】猿橋→宮谷→百蔵山頂→百蔵山登山口→鉱泉→JR猿橋駅

もうこの時期の低山は暑いだろうな・・・と思いながらも、
2週間歩いていないから、どうしてもどこかへ行きたくて近場の低山へ。
土曜日は晴れだったけど仕事^_^; 日曜日、天気が悪くても行きたい今回の目的は・・・

<目的・その1
 
駅から歩くこと約30分。
最近こちら方面はよくお世話になるのですが、いつも通過ばかりだった「日本三奇橋・猿橋」
一度は見てみたかったのと、この日ちょうどここで「あじさい祭り」があると知ったので来て見ました。
想像よりこじんまりとしてましたが、確かに珍しい橋ですね。

 
駅から猿橋公園へ出て、あじさい遊歩道を歩くつもりが、
間違えて直接橋にきてしまったので、戻るような形になりました。
「猿橋」を下から見上げる渓谷に少し降りて橋を眺めた後、遊歩道に導かれていくとあじさいが見えてきました。


9:00、朝はまだ雨が降っていなかったので、乾いた紫陽花。


でもちょうど時期がドンピシャだった様で、みんな生き生きとしてとてもキレイです。

 
個人的には白い紫陽花がとてもお気に入り

桂川のすぐ脇の「あじさい遊歩道」地元の人が楽しみにしているイベントの様で、
ざわついた感じはまったくなく、静かに紫陽花を楽しめる場所でした。
片道5分くらいの紫陽花道でしたが、約3000株のあじさいはなかなか見ごたえあります。

 
さて、猿橋に戻り、橋を渡り、百蔵山を目指します。
橋の上に乗って下を見ると結構な高さ
右手にレトロな橋が見えたら、それは明治45年に送電を開始した東京電力の八ツ沢発電所。
長さ42.7mの鉄筋アーチ橋で、建設当時は国内最大だったそうです。(国指定重要文化財)


登山口までしばらくは車道歩き。
「桂川ウェルネスパーク」方面を左に上がり、民家の間を上っていきます。
このエリアは当たり前かも知れませんが、
どの山へ登るにも取り付きが民家を通って行った先にある・・・似た様な雰囲気ですね。

 

ゲートをくぐり宮谷川沿いを進みますが、林道に入ると全くひとけがありません。
地図を良く見たらここは破線のルートでした。
林道を終えると藪っぽくなり、若干急登りが始まりますが、道はしっかりしてました。
ここで生まれて初めて「ギンリョウソウ」を見ました!ちっちゃなオバケみたいですね・・・

 
10:50、やっと道らしくなったと思ったら「扇山」への稜線へでました。
ここで単独の女性と今日はじめての出会い。他にはだ~れも歩いていません。
分岐からコタラ山を巻き、その後山頂までなんだかんだ結構急登りで・・・
無風なので蒸し暑い特に写真を撮るような場所もなく・・・
毎度のことですが頭から水かぶった?ってくらい汗かきまして(見た目は悪いが本人は気持ち良い)
・・・11:30、ヨレヨレと百蔵山頂到着。


ここも富岳十二景なのですが、もちろんガスの中、何も見えません。
このところ十二景の山へ行くけど、富士山にはお目にかかれません。
やっぱり冬じゃないとダメかもねー。


でもこの天気のおかげか、一組いただけでこの広い山頂独り占め状態。
腰掛ければ、ガスとともにひんやりとした風が吹き、気持ちいいですー。
下界のまとわりつく暑さがウソのよう自然のマイナスイオンシアワセな時間。


久しぶりに1時間近くゆっくりと昼食をとり、大月方面へと進みます。
こちら側のルートはなだらかでとても歩きやすいです。
百蔵~扇山の縦走、この時期私はムリですねぇ。春秋か冬がよさそうです。

分岐を下和田方面へ降りていきます。結局この日は2組しか会わない静かな山歩きでした。

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<目的・その2

私たちの山歩き最大の目的、最後はもちろん「温泉」
今日は名前も不思議で、ちょっとミステリアスな温泉探しが一番の目的。
あまり知られたくないらしい、と言われれば行ってみたくなるのが温泉ハンター(?)
かなり解り辛いらしいので、しっかり事前調査し、地図を持って探します。


13:40、百蔵山登山口バス停から徒歩30分ほど、高速を目指して歩き、
民家の通りをキョロキョロしながら歩くと、ありました、看板。


看板の脇に下道に下りる階段があり、そこを降りていくと正面の壁の白い家が、
「湯立人(ゆたんど)鉱泉」
普通の民家、看板や表札もありません。

玄関があいていたのでおそるおそる「こんにちは~」と声を掛けると、人のよさそうなおくさま。
「昨日電話くれたかたかしら?」「はい、そうです
また覚えられてた・・・営業確認の電話する人っていないんでしょうか・・・(汗)

 
中へ通してもらうと、先に地元の方たちが3人、ちょうど上がるところでした。
中に入ると案外広くてこぎれいな感じ。
男女の間に背の低い仕切りがあるだけで(背伸びすると隣が見えます)、
天井は高く湯気が抜けるように開いています。
ちょうど貸切となり、ゆっくりのびのび~~至福の時。
(飲めるらしくコップが置いてあった)


お湯:無色・無臭 効能:不明
脱衣所の先には鍵の部分も木でできている昔のトイレがあったりして。
ここも時が止まったような鉱泉でした。
近代的な日帰り温泉もキライじゃないですが、最近どんどんこういうひなびた所が好きになる・・・ナゼ~~(汗)

 
20畳ほどの広い広間が休憩場所。
窓がすべて開け放され、縁側の向こうには桂川が流れている。
なんとも言えない気持ちよさ!田舎のおばあちゃん家のようです!
先にいらした地元の方に「いいお湯でした~」と言ったら、
「○○が歩けるようになった、と言われるくらい効能がある温泉だ、って子供の頃から聞かされているのよ。」
と色々お話してくださり、「おすそ分けよ」とお菓子まで頂いちゃって・・・

ビールまで頼んじゃって(大瓶¥650)自家製のお漬物まで頂いちゃって・・・

入浴料¥1000はちと高いかもしれないけど(梅干とお茶はサービス)
この気持ちよさなら納得!の価格。


(入口はこんな感じです)
鉱泉の奥様に「またいらして~」と駅までの道を教えていただき、
お見送りしていただきながらほろ酔い気分で駅まで約10分、歩きます。
猿橋にまた気持ちのよい温泉を見つけてしまいました。
あまりに静かで気持ちのよいところだったので、やっぱりヒミツにしておきたいような気分・・・

【湯立人鉱泉】
入浴料¥1000 ビール(大瓶)有・食べ物、ジュースなし(近くに自販機もなし)
営業時間・昼ぐらいから17:00頃まで。