カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

奥多摩六ツ石山・ハンノ木尾根でロスト

2009-07-07 | ヤマのこと

7/5(日)奥多摩へ行ってきました。

【交通】往路:JR新宿5:18→5:55立川6:04→6:34青梅6:35→奥多摩駅7:17(¥1050)
        バス奥多摩駅7:25→境橋7:35(¥230)
    復路:JR奥多摩駅(ホリデー快速)15:26→JR新宿16:56(¥1050)

この土日は新幹線で山の予定だったのですが、どうも天気がイマイチ。
身体の調子もイマイチだったので前日夜まで迷った末延期にした。

土曜日の天気予報は午後から雨だったから、日曜に変えたのに、土曜日晴れてるし・・・
最近の天気予報はホントにあてに出来ませんねぇ。

日帰りで行ける山で、そんなに暑くなさそうな奥多摩をチョイス。
石尾根を歩いてみたいけど、日帰りで鷹ノ巣山はキツイから、六ッ石山にしよう!
土曜の夜、急遽思いつきで決めたのが間違いの始まりだった・・・

 
さすがにこの時期と天気で人が少ない中央線。
JR奥多摩駅からのバスも4組ほどでガラガラ。境橋で降りたのは私たちだけだった。
奥多摩湖方面右手坂を上がると5分ほどで民家。
【7:50】民家の左手に「六ツ石山」という手書きの看板が合ったのでそこから上がっていく。


しばらくはこんな感じで途中に民家が3件ほど立っている脇を上がる。
このルート、私の持っている(2005年度版)のエアリアには登山道(実線・破線)は書いてなかった。
前日の夜、いつものように電子地図を開くとエアリアのルート以外に境橋からの登山道があり、
水根から登っていくより傾斜が緩やかにみえた。
じゃあ「ハンノ木尾根」から行った方がラクかもという判断で選んだ。


予想通りたいした傾斜もなく、九十九折の登山道は途中までとてもラクだった。
樹林帯を抜け、開けたところに出ると太陽も出てきていい感じ。
右手に見える稜線が「石尾根」かなぁ~

 
下の民家から農作物(みかんとか?)を運ぶレール?みたいなものがずっと続いていました。
レールに沿って歩くような感じになり、だんだん道が細くなり・・・
先が見えなくなり・・・やぶやぶの登山道となりました。
そっか、この時期は藪に注意、だったっけ。
所々に咲く「オダマキ」にちょっと癒されつつ進みます。 

アザミや笹が足に刺さりながら進むとだんだん藪が深くなり、
本当にどっちへ行っていいのやら?迷った瞬間、左上からワンワンと犬の鳴き声がする??
民家があるのか?


【9:00】犬の声に導かれながら進むと、地図にはなかった家が突如現れた。
作業小屋のような小さな家だが、中からTVの音がして、ちょっとほっとする。

が、ほっとしたのもつかの間。
民家から2,3分上がると金網と木で作られた柵(扉)が合って先へ進めない。
しばらくうろうろするが暑いので「さっきの家に聞きに言ってくる!」
と私だけ戻った。

戻る途中、気になるものを見つけてしまった・・・
何かの骨が4,5本、転がっているのだ。しかも直径4センチ・長さ30センチほどの大きな骨が・・・
あの家にはギャートルズが住んでいるのか?
それとも・・・?



普段ならありえないような想像が頭の中を駆け巡り、
怖くなって尋ねるのをやめてダンナのいる場所へ一目散!!

・・・するとダンナが木の柵の向こう側に立っていた。
錆付いた針金がストッパーになっていることを発見したらしい。早く呼んでくれよん


(汗だくです)
扉の向こうに進むと少し開けた場所に出た。
前方に植林の登りが見え、先へ進むと樹林帯の中、しっかり登山道らしくなってきて一安心。


ここは1041あたりでしょうか?平坦&緩やかな登りを繰り返し着々と進んでいきます。
この日は多分奥多摩駅で気温20度くらい?樹林帯で立ち止まるととても涼しく感じられた。
「六ッ石山へ↑」という手書きの看板があり、導かれ先に進んでいく。

【9:50】左手に大きな反射板が見え、その脇を登って行った。
地図の等高線と標高を確認しながらそろそろ水根からの合流?
「トウノクボ」あたりにつくかなー?と思ったとき、
同じ手書きの看板があり、「石尾根へ、分岐左、左」と書いてある。
疲れた頃でもあったのか、直進には道がない様に見え、つい何も考えずそのまま右手へ進んでしまった。

これが大きな間違いだったと気づいたのは、20分ほど歩いた時だった・・・。

巻き道のように進むだけで、一向に高度計が1200m前後から上がらない。
左上に尾根が見えている・・・よね・・・
この道ではないような気がするが、かといって違っているという確信もない。
道はしっかりとしており、所々きちんとした橋も架かっている。
「左、左」と書いてあったのだから、そのうち左に上がる道があるのだろう、
と思いながら歩く・・・

植林の真っ暗な道・・・

ガスであまりよく先も見えない・・・

戻れば確実なのだろうけど、迷ったというほどでもない気もするし・・・

だけど歩けど歩けど尾根に上がれない、延々と続くように思える巻き道・・・

ルート選びはいつも私なので、ダンナもだんだん機嫌が悪くなる・・・(いつもだ~)

写真など撮る余裕も全くなくなり・・・

完全に自分の位置をロストした私。諦めて休憩し少し冷静になってみる。
迷うと時間が経つのがすごく遅く感じるから不思議だ。

「やっぱりあそこを直進するべきだったんだね。
もともと地図にないルートを進んでいるのに、手書きの看板につられて歩いたのが間違いだった。
自分の地図を信じていけばよかったんだね、ごめんね。で、ど~する?」

協議の結果、もう少し進んでみることに。


【10:53】すると休憩したところから5分ほど歩いたら、左に錆付いた「石尾根登山道」
という看板を発見!
よかった、このまま歩けば石尾根に着くんだ!と少し気が楽になった。
ずいぶん長く歩いた感じがしたが、後で見たら1時間弱だった。


(左下から上がってきたところ。画像右上が雲取方面の石尾根だった)
5分後、尾根らしきところに出たがまだここが石尾根だという確信はない。
右は大きく下っている、左は急登り。
でも、迷ったときは上!が鉄則。ガスの中左の急登りを選び進んでいくと・・・

前方に人の姿が!今日初めての人と遭遇!
あまりの嬉しさに「どちらからいらしたんですかっ!」と聞いてしまった。
足元はぐしょぐしょ、頭は汗とガスでびしょぬれだったのと、
多分必死な顔をしていたのだろう、向こうが驚いた表情だった
「六ッ石の分岐から来ましたよ」
よかった、間違いない。

石尾根に出たら、やっぱり明るくてほっとした。
もう疲れていたし、腹ペコだったからこのあたりでお昼にして帰ってもいいよ~、
と言ったのだけれど、悔しいのでもうちょっと歩いてみる!ということで・・・


【11:22】ヤッタ!六ッ石山頂に到着!何も見えなくても人がいるだけで嬉しい(笑)
空が見えるだけでシアワセ


今日は「山頂で冷やしうどん」が目的だったことを思い出す。
自分の位置を見失って不安なままたどり着いた山頂。
凍らせたそばつゆで食べたうどんは、どの店で食べるものより美味しく感じた!
ダンナ様、作ってくれてアリガトウビールも運んでくれてアリガトウ

 
(ああ、見慣れた道しるべがありがたい)
【12:00】悔しいから水根方面へ降りて、どこがトウノクボだったか確かめようか?
とも考えたが、すんなり行かなかった日は波風立てないほうがよさそう、と、
予定通り石尾根を戻ることにした。


初めて歩く石尾根。
何かが見えれば楽しい尾根だったのかもしれないが、ガスガス。
それでも所々自然林の新緑が美しく、コケの森もあったりと長いが気持ちのよい道だった。
(途中ぬかるみがひどくて靴がドロドロになったが)


【14:20】最後はちょうど青梅街道に下りてきて、いつもの「麻葉の湯」(¥1000)で汗を流し、
ホリデー快速の中でビール片手に爆睡して帰ったのでした。

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※複製承認申請が必要とのことで地図掲載取りやめました。2009.7.16加筆
(ここに地図がありました)

【行動】往路:境橋バス停→ギャートルズの家(失礼)辺り→1250あたりで巻き道へ→石尾根→六ッ石山頂
    復路:六ッ石山頂→三ノ木戸山分岐→青梅街道→麻葉の湯

帰宅後地図を眺めてゆっくり考えた。
地図の右下、境橋から入り、点線を西へ進み、合流地点で山頂へ上がる予定だった。
今回間違えて進んだと思われるルートがピンクのルート。
いつも山に行くときは念入りに調べて行くし、思いつきは行った事のあるところだけ、
と決めていたのに、奥多摩だと気が緩んだのも行けなかったな。
結果的にはCT差はさほどなかったけれど、
ロクに地図が読めない私は、今後はやはり一般道を歩こうと反省したのでありました。

(でも結構楽しかったのよね

おしまい。