チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

ブルックナーの恋

2015-10-29 20:31:41 | 日記

アントン・ブルックナー(1824-1896)はロリコンだったという噂です。実際にはどうだったのかを調べていると『音楽家の恋文』(クルト・パーレン著 池内紀訳 西村書店)という素晴らしい本に出会いました。

モーツァルトからベルクまで27人の作曲家の書いたラブレターについて書かれているんだけど、ブルックナーの章、むっちゃ薄っ!

『アントン・ブルックナーは九度、相手の愛を願った。そして九度、拒否された。』

1851年【27歳】ルイーゼ・ボーグナー16歳
1866年【42歳】ヨゼフィーネ・ラング17歳
1869年【45歳】カロリーネ・ラープル17歳
1885年【61歳】マリー・デマール17歳
1889年【65歳】リーナ・オーピツ18歳
1890年【66歳】?・ヴィースナー17歳
1891年【67歳】イーダ・ブッシュ19歳
1891年【67歳】ミーナ・ライヒル18歳
1892年【68歳】アンナ・?16歳

 

この中でイーダちゃんとだけはうまくいきかけたらしいのですが、彼女はプロテスタントだった(ブルックナーはカトリック)のでダメになったらしいです。。惜しい

しかし、この作曲家の音楽と同様、純粋かつ一貫して同じところを目指しているような気がします。

『九つの愛は一つとして実らなかったが、かわりに九つの交響曲がこの世に生まれた。』

 

↑ 成熟した女性から目を反らしている、との冗談を囁かれ続けるウィーンの市立公園にある胸像

(2013年11月29日の記事に属啓成氏撮影の写真を追加しました)