チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

日本初のラジオ放送とカーピ歌劇団(仮放送、1925年3月1日)

2016-09-03 22:22:53 | オーディオ

「国際写真タイムス」大正14年(1925年)4月号に日本初のラジオ放送の様子が載っていました。



1925年3月1日(日曜)午前9時から芝浦の東京放送局から「仮放送」が開始。なぜ仮放送なのかというと、芝浦の機械に不備があったため正式な認可が下りなかったためだそうです。(このへんはWikipediaに詳しいです)

 



↑ ラジオ放送機試験中。ゼネラル・エレクトリック社製の無線電信電話機を改造したのがこの機械?

 



↑ 仮放送のスタートは海軍軍楽隊の演奏。指揮はどなたでしょうか。

 



↑ ラジオ局総裁・後藤新平が自宅書斎で聴き入る。

 



↑ 逓信大臣・犬養毅が病床を出て夫人や芳沼氏令嬢昌子さん(右)元子さん(左)と放送を聞く。

 



↑ 歌澤家元の歌澤右寅衛門と娘の寅秀さん。(女性ですよね?)

 



↑ 歌声がオンエアされた、帝劇で開演中のイタリアの歌劇団のスターたち。


左から
アムブロソ(Ambroso、ソプラノ)
ヘンキナ(Henkina、ソプラノ)
ビガルディ(Bigardi、ピアノを弾いていますがバリトン歌手)
後ろの、くちヒゲの方は不明。【この人こそ、カーピさんだそうです。土似舌亭さまコメントありがとうございました】

(追記)

上記イタリアの歌劇団は「カーピ(Capi)歌劇団」でした。1923年1月の初来日に続く2度目の来日(1925年2月16日横浜到着、総員70余名)で、初放送日3月1日から16日まで帝劇で公演。その後、大阪、京都、神戸でも公演(増井敬二著『日本オペラ史~1952』(水曜社)より←この本恐るべし)。