ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.8.22 より生きやすくするために大切だと思うこと

2016-08-22 21:37:15 | 日記
 朝日新聞のデジタル記事の連載、安藤俊介さんの「アンガーマネジメント」をいつもなるほどな~と頷きながら拝読している。最新号は最近実感している話題だったので、以下、転載させて頂く。

※  ※  ※(転載開始)

人はネガティブ思考になりやすい!?(安藤俊介のアンガーマネジメント 2016年8月22日)

 今回はいきなり質問からはじめましょう。人は快楽を追求するのと、苦痛から逃げるのではどちらが得意でしょうか?
 答えは、苦痛から逃げるです。これは人間の進化の歴史に関係しています。その昔、人は目の前のりんごを採ることよりも、目の前の猛獣から逃げることを優先させた方が生き延びる確率は高かったです。りんごを採ることは失敗しても大丈夫ですが、猛獣から逃げ損ねれば命に関わります。苦痛から逃れるための学習には猶予がありません。すぐにその経験や危険だということを学習してしまわないといけないのです。人は快楽については失敗することができても、苦痛についてはできるだけ失敗しないようにプログラムされているのです。
 一般的に言って私たちは快楽を求めることよりも、苦痛から逃げることの方が学習しやすいという特徴を持っています。これを脳のネガティブ・バイアス(ネガティブ偏向)と言います。この特徴は生物として生き残るためには都合が良いのですが、社会の中で感情をコントロールしながら生きていく上では不都合になることが多々あります。
 ネガティブなことの方が学習しやすいということは、例えば両親に怒られた、友達と絶交した、裏切られたといったような人間関係でのネガティブな経験の方が記憶に残りやすいということです。でもネガティブなことばかり記憶していたら、人間関係は辛いものになるし、イライラしたり、不安になったりと、後ろ向きな感情に支配されることが多くなってしまいます。
 ただ、脳は変化するという特徴も持っています。これを少し難しい言葉で言うと、神経可塑(かそ)性と言います。最新の脳科学でわかってきたのは、脳は自分の思考に合わせて変化していくということです。もし思考がネガティブな傾向にある人は、脳はよりネガティブに思考しやすくなります。逆にポジティブに考えられる人は、よりポジティブに考えやすいように脳が変化します。
 では自分の感情と上手に付き合い、より良い人生を歩めるようにするにはどうすればよいか。そのためにはできるだけ、誰かの楽しい、うれしい、幸せ、ポジティブな経験や話を聞くことが、良いトレーニングになります。人の幸せ話を聞いても、ひがんだり、うらやましがったりしては意味がありません。誰かの話を聞く時のコツは、できるだけその人が話している経験を五感を使って同じように感じるということです。すると、相手の話を自分の幸せな体験のように感じることができます。それを繰り返すことで、脳がポジティブな思考をしやすいように変化していきます。
 実は出来事にはポジティブもネガティブもなく、あるのは事実のみです。その出来事をポジティブなものと捉えるのか、ネガティブなものとして捉えるのかは本人次第です。物事のポジティブな面をより多く見られるようになれば、あなたの人生はより生きやすいものになります。ぜひ、そんな風に誰かの話を聞く練習をしてみてください。

(転載終了)※  ※  ※

 ヒーリングの講座に通った時、若い方たちが、ひと様の幸せな話を素直に喜ぶことが出来ない自分がどうにも嫌いで・・・という台詞に良く出くわした。そんな自分をなんとか変えたいと仰る。自分と真摯に向き合い、豊かな人生を歩んで生きたいという姿勢に何度も胸を打たれた。

 私は根が単純なので、どなたかの幸せだった話、努力して上手くいった話などを聞くと、まずは素直に「わあ、良かったですね!素晴らしいですね!」と思う。

 けれど、世の中、そう単純でもないらしい。ともに喜ぶことなく、何かといえばすぐに自慢話と受け取って妬んだり、羨ましがったり。そんなことをしてしまっては折角のいい話が台無しだ。自分がそれによって幸せな気持ちにならない、後味が悪いことになるのは目に見えていて、とても残念なことだと思うのだけれど。

 ヨーガ・スートラの学びの中で一番腑に落ちたのは人付き合いの話題だった。人生は一度だけ。一人では限られた体験しか出来ないからこそ、他の人の体験を聴くことはとても意味あること。自分がその方の体験を聴き、五感を駆使してそれを想像することで自分の体験が広がる。良い話を聞いたらともに幸せになれる。誰かが勇気を出して成功した話は凄いな、と聞き、どうせ自分には出来ないや、と羨むのではなく、それをうまく追体験する(同じことが出来なくても何かに応用する)ことが出来れば、間違いなく幸せや成功は伝染すると思う。

 こうして脳がポジティヴに動き出すと、人生は変わり出す。こうありたいと思う自分に近づいていく。日々穏やかに幸せに暮らせるようになったことで改めてこのことを実感している。
 
 このブログでも自分がちょっと勇気を出して言葉にしたこと、行動に移したこと、それで上手くいったこと、幸せに感じたことなども素直に発信していくことが出来ればいいなと思う。それを読み手の方々がポジティヴに受け取って頂けるように綴ることが出来れば、こんなに素敵なことはない、と思う。

 昨日も暑い一日だった。朝一番で月に一度のお楽しみWさんのサロンで癒された後、実家詣で。夫も合流してくれて母と3人でランチ。父に供えるお花を買い求めてから実家訪問。もろもろの手続きや書類の残務整理。取捨選択してファイリングしながらあっという間に数時間が過ぎてしまった。

 とにかくやるべきことは一つ一つ地道に潰していくしかない。それでも少しだけ整理がついてきた。急いで対応しなければならなかった役所関係はとりあえずOKだ。母も少しずつ父の衣類等を整理し始めた模様。

 週明けの月曜日。雨にもめげず、風にもめげずびしょ濡れになりながら出勤したが、台風直撃となった。前が見えないほどの凄い暴風雨。午前中に最寄の私鉄は運転見合わせになってしまった。
 高校野球もオリンピックも、いわゆる夏の祭典は相次いでフィナーレを告げ、こうしていくつも台風が押し寄せてくると否でも応でも夏の終わりを感じさせられる夜である。


コメント (2)
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