ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.12.23 私の人生、一文字で表すと・・・

2017-12-23 22:37:43 | 日記
 今朝のこと。夫が終活のテレビを見ていたのだったが、ドレッサー前で出かける支度をしている私のところにやって来て「貴女の人生、一文字で表すと何?」と訊く。
 え?何をいきなり。うーん、ちょっと考えて「幸」かな、「満」でもいいな、と答えた。「ところで、貴方は?」と問い返すと、うーん、なんだろう、謎だな、と言う。えっ、ちょっと待って、私に「幸」と言わせておいて、貴方は謎っていったい何なの・・・と言い返すと、今度はちょっと照れたように「楽」かな、貴女と逢って、本当に自分の人生は楽しかった、と。
 いやはや、それは有難いことだけれど、なんでもう過去形なの?まだ現在進行形だろう、と突っ込む。

 そんなわけで、しみじみ、私のこれまでの56年の人生は、幸せだな、満ち足りているなと思う天皇誕生日である。もちろんステージ4のがん患者であることに変わりはない。けれど、不幸とか不満とか、そんなネガティヴな言葉が全く浮かんでこないのだ。
 とりわけ何か素晴らしいサプライズの出来事があるわけでもない、お洒落をしてどこかにお出かけして、豪華なクリスマスディナーを頂くわけではないし、高価なプレゼントが届くわけでもない。けれど、こうして心穏やかに日々を過ごせることの有難さを改めて大切に思う。素直に幸せで、素直に満ち足りている。

 というわけで、今日は朝の連続テレビ小説を視て、洗濯機を廻して朝食を摂ってから、月に1度のWさんサロンへ。今年最後のマッサージである。お昼は母にWさんのサロン近くで一緒にどう?と誘ったところ、お墓参りに出かけようと思っていたので、こちらまで来るという。時間調整して最後のシャトルバスに乗ってもらい、それを迎えて合流することにした。

 Wさんサロンはツリーやオーナメントが飾られ、クリスマスのBGMが流れすっかりクリスマス仕様である。瞑想ヨーガクラスのことや治療の事など、あれこれご報告のお喋りをひとしきりした後は、ゴッドハンドに手を委ね、すやすや。頭の先から足の先まで癒される極楽時間を過ごした。施術後はハーブティとチョコレートを頂き、クリスマスプレゼントにフェイスパックまで頂戴した。来年の予約をして「よいお年を」とサロンを後にする。

 駅ナカカフェで軽い昼食を摂り、最寄り駅まで戻って肩こり改善ヨガのクラスに参加。スタジオは昨日、一昨日と臨時休業。床の畳が張り替えられ、マットのような板敷に変わっていた。まだゴムのような匂いが鼻を衝く。マッサージの後で、血の巡りが良くなっていたのか汗をたっぷりかいてシャワーでサッパリ。

 駅前で、母が墓地帰りのシャトルバスから降りるのを、合流した夫と2人で出迎える。レストランに移動して3人でパフェとお茶を頂き、一服。母に頼まれていた買い物とちょっとしたクリスマスプレゼントを渡す(大物は明日の午前中に、先日百貨店で手配したものが届く手筈になっている。これはまだ母には内緒)。自分だけ頂くのは申し訳ない、まだ夫の誕生日プレゼントも渡し損なっていて気になっているというので、じゃあ、甘えたら?と私が背中を押して、夫はアウトレットモールで通勤用の黒靴をゲット。母を帰りのバスに乗せて見送る。

 私たちは、年明けに予定しているお風呂のリフォームの相談をした後、レストランで早めの夕食を摂り、すっかり御馴染みになったスーパー銭湯へ。冬至の昨夜は、遅ればせながらクリスマスカードを書き終え、年賀状にも着手。頂き物の柚子を沢山浮かべて柚子湯と洒落込んだけれど、今日の温泉は薔薇の湯だった。露天の檜のお風呂、岩風呂、寝湯やよもぎサウナ、座湯に炭酸湯にあれやこれや今日もしっかりコンプリート。カラスの行水専門の夫は約束の時間より30分以上早く出て、マッサージチェアでまったり過ごしていたというが、私はもうちょっとゆっくりしたかったな、というところ。身体の芯まで温まって、帰りのバスを待つ間も寒さは殆ど感じることがなかった。

 こうして今日も「幸」せで、「満」ち足りた私の人生の一日が終わろうとしている。無事卒論を提出したという息子の連絡にほっと胸をなでおろす。温泉のおかげで心地よく疲れている。
 明日はクリスマスイヴ。スペシャルな予定は何もないけれど、家事を済ませてヨガに出かけ、お家ご飯を摂ることの出来る有難さ。これ以上何をか望まん、という師走の日曜日なのである。
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