夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ディーバ』

2003年12月15日 | 映画(た行)
『ディーバ』(原題:Diva)
監督:ジャン=ジャック・ベネックス
出演:フレデリック・アンドレイ,ウィルヘルメニア・フェルナンデス,
   リシャール・ボーランジェ,チュイ・アン・リュー他

先週やっと観た『マトリックス・レボリューションズ』について
書きたいところですが、
せっかくなので『ディーバ』を先にご紹介。

郵便配達人のジュールは熱狂的なオペラファン。
なかでも、レコードを出さないことで有名な
シンシア・ホーキンスに陶酔している。

コンサート会場にテープレコーダーを持ち込んだ彼は録音に成功。
自宅でシンシアの歌声に聴き入るジュールだったが、
ひょんなことから海賊版レコードのブローカーに
そのテープの存在を知られ、追われるはめに。

一方、国際的な麻薬・売春組織の内幕を暴いた証拠品のテープをある娼婦が持っていた。
彼女は組織に抹殺される寸前に、ジュールのかばんにテープをしのばせる。

かくしてコワイ人たちから追われることとなったジュールは
モペットでパリを駆け巡る。

ジャン=ジャック・ベネックス監督の劇場デビュー作で、1981年の作品です。
タイトルの「ディーバ」とは「歌姫」のこと。
黒人のオペラ歌手、シンシアの歌声は本当にすばらしく、
選曲もマニア泣かせだそうです。
私はその筋には詳しくないのでわからんのですが。

また、もひとつ有名なのが、この作品に出てくるオーディオのマニアックさ。
ジュールがかばんの中に隠し持つテープレコーダーは、ナグラのオープンテレコ。
また登場人物たちの部屋に出てくるのは、ナカミチとルボックス。
これもまたマニアなら泣いて喜ぶことでしょう。

フランス映画はソリが合わんという人にはやっぱりダメな作品かもしれませんが、
サスペンスとしてもおもしろいし、サントラとしてもすばらしいし、
また、ジュールとシンシアのデートのシーンなど、
どこか野暮でありながらおしゃれな雰囲気がいっぱい。
パリを満喫できます。←行ったことないけど。

フランス料理店『DIVA』のシェフがぞっこんなのはこんな作品です。
やっぱり似合わんと思う。(^^;

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする