夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

やっとのことで『マト・レボ』(続)

2003年12月18日 | 映画(ま行)
そんなわけで、『マトリックス・レボリューションズ』、
戦闘シーン満開ですが、見どころはいっぱい。
ネタバレしまくりですからご注意を。

ジワ~ンときたのはインド人のおっちゃんのセリフ。
彼と彼の妻子は仮想世界のプログラムだけど、
妻子をこよなく愛しているのです。
「プログラムが愛という感情を持つわけがない」信じるネオに対し、
彼は「愛なんてただの言葉です」というわけです。
誰かを、何かを愛するのに、
人間だから、プログラムだからなんて関係ないわけですね。

前作では日本刀まで振り回して大活躍だったモーフィアスですが、
『レボリューションズ』では気の毒に、完全なパシリ扱い。
代わって活躍するのが前作では不要かとすら思われたナイオビ船長。
彼女の船の操縦術はピカイチという設定なので、
ザイオンに向かう船は彼女の独壇場。
居所のなくなったモーフィアスは彼女の隣で言われるがまま。
最後にザイオンに平和がもたらされたとき、
「戦争が終わったぜ!万歳!」とみんなに知らせる役ぐらいは
彼が仰せつかってもいいものを、
ただのガキンチョにそのオイシイ役までも持っていかれる始末。

メロンビジアンの妻役のモニカ・ベルッチは
とってもいい女優さんなのに、まるでオッパイ要員。
出番はほんの一瞬だけ。
添え物的に座らされ、谷間のガバっと見える服でどうだ!と言わんばかりに胸を強調。

ザイオンでマシーンと戦うロボットたちの動きも笑える。
それじゃ動くのたいへんやろ!と思わずツッコミたくなります。
それを操縦するキャプテンの名前がミフネ。
余談ですが、『ミフネ』(1999)というデンマークの映画は私の大好きな作品。
これももちろん三船敏郎からついたタイトルです。

トリニティーが死んでしまうのには驚いた。
ネオとトリニティーの愛は当然ハッピーエンドかと思っていた観客の期待を
みごとに裏切ってくれました。

予言者オラクルは前作までとはちがう女優さんが演じています。
なんでちがう外見になったのかを説明するシーンがあり、
「とてもむずかしい状況があって……」などともっともらしく話してるけど、
実は前作までの女優さんがお亡くなりになったという、とってもわかりやすい理由。
『ハリー・ポッター』の校長先生役といい、
続編もので役者が突然お亡くなりになるとたいへんやなぁ。

あれ?
もっとマジメに解釈を書くつもりだったのに。
でも、ほら、こうして泣けて、笑えて、つっこめて、
とっても愛すべき作品でしょ?

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やっとのことで『マト・レボ』

2003年12月18日 | 映画(ま行)
観てから1週間経ってしまいましたが、
やっと『マトリックス・レボリューションズ』。

世間では悪い評価のほうが多数派のようでしたので、
ほとんど義務的に、最期を見届けるだけのつもりで観に行きました。
そしたら!!オモロイじゃないですか。
っちゅうのか、「これ以外にどんなオチをつけろっちゅうねん」
と思ったんですけど、ちゃいます?

あらすじはいらんかと思いつつ、一応書いてみましょう。

仮想世界と現実世界の間で目覚めたネオ。
現実世界には戻れないままなのか?
トリニティーはネオを現実に引き戻すべく、
セラフ、モーフィアスとともに、仮想世界をとりしきるメロンビジアンのもとを訪ねる。
メロンビジアンに銃をつきつけたトリニティーは、ネオを連れ戻すことに成功。

一方、マシーン軍団の襲来を防ぐため、
前作で有志を募って人類最後の都ザイオンから出発した2隻の船は
ザイオンに戻ることを余儀なくされる。
しかし、みずからの使命を果たすべくマシーンシティに向かうことを決めたネオは
2隻の船のうちの1隻を自分に譲ってほしいと申し出る。
ひとりの船長はそれを断るが、もうひとりの船長ナイオビは自分の船をネオに渡す。

かくして、ネオとトリニティーはマシーンシティへ。
ナイオビやモーフィアスはザイオンへの帰途につく。
ザイオンではすでに人類とマシーンとの壮絶な闘いが始まっていた。
そんななか、マシーンの核へと突き進むネオ。
いったい何をしようというのか。

核にたどりついたネオは、こんな直訴を試みる。
マシーンが世界制覇のために創造したエージェント・スミスは
いまやマシーンの制御の範囲を超える力を持っている。
スミスを必ず倒してみせるから、それとひきかえにザイオンに平和をもたらしてほしいと。

そして、ネオとスミスの決戦が幕を開ける。
感想はに。

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