夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』

2017年11月24日 | 映画(か行)
『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(原題:Kubo and the Two Strings)
監督:トラヴィス・ナイト
声の出演:アート・パーキンソン,シャーリーズ・セロン,レイフ・ファインズ,
     ルーニー・マーラ,ジョージ・タケイ,マシュー・マコノヒー他

109シネマズデー、109シネマズ大阪エキスポシティにて2本ハシゴの2本目。
前述の『GODZILLA 怪獣惑星』の上映終了から本作の上映開始まで25分あり。
だいぶせわしないけれど食材の買い物に走り、ナイロン袋を提げたまま劇場に戻る。
で、このたび初めて知ったことが。

109シネマズ箕面は、映画を2本観ても1本分の駐車サービスしか受けられません。
だからハシゴするときは、時間に余裕があれば一旦出庫してまた入庫していました。
平日の空いているときならそれもできるけど、休日は駐車場が混んでいるから無理。
TOHOシネマズなら5本分でもサービスしてくれるのになぁと思いながら、
109シネマズでは仕方なく超過した駐車料金をおとなしく払っていました。
以前エキスポシティでハシゴしたときも、1本分しかサービスを受けられませんと言われた記憶が。

そんな記憶はあったけれど、なぜかまた聞いてみる気になり、
「2本観るんですけど、1本分しか駐車サービスは受けられませんよね」ともぎりのお兄ちゃんに聞いたら、
「えーと、2本ご覧になるときは2本分つけられます」。ほんまかいな。
1本目で3時間、買い物して1時間、2本目の3時間の印字。
合計7時間無料になるわけですが、そもそも日曜日のエキスポシティは最大で5時間しか無料になりません。
映画だけで6時間サービスの印字をするのは変じゃあないか。
しかもTOHOシネマズの場合、映画毎に駐車券を出すと、
「今日はすでに何かご覧になりましたか」と尋ねられます。
映画を1本しか観ないのに2本分の駐車サービスを受けようとしているのじゃないかという確認ですね。
109シネマズでも聞かれると思ったから「これ、今日2本目です」と言ったら、
意味不明という顔をされました。
エキスポシティでハシゴする人、あまりいないのかも。
ま、エキスポシティもちゃんと映画の本数分駐車サービスしてくれることが判明。よかった。

『コララインとボタンの魔女』(2009)のライカ・エンタテインメントによるストップモーションアニメ
ハリウッド映画に登場する日本人はどこかヘンテコだったりするものですが、
これはとても不思議な魅力にあふれています。

母親と二人暮らしの少年クボ。
まだ赤ん坊のとき、サムライである父親が殺され、
危険が母子にも及んだことから、母親がクボを連れて命からがら逃げ出したのだ。
日ごと精神状態がおかしくなってゆく母親の面倒をクボひとりで見ている。

昼間はとある村へ出かけるクボ。彼は村の人気者。
というのも、三味線をかき鳴らして語りながら
折り紙を自在に操るという魔法の力を彼が持っているから。
サムライが活躍する話をみんなが聞きたがり、
そんな大道芸で稼ぐ金がクボと母親の生活を支える。

母親との約束は、日暮れと同時に必ず家に帰るということ。
夜になれば、父親を殺したやつらがクボを見つけにやってくるから。
ずっとその約束を守っていたのに、ある日、日暮れに気づくのが遅れてしまう。
すぐさまやってきた刺客に捕まりそうになったクボ。
間一髪のところで母親が身を挺して彼を逃す。

母親はきっと死んでしまっただろう。
ひとりぼっちになったクボの前に現れたのは口うるさいサル。
さらには陽気で巨大なクワガタまでついてくる。
サルとクワガタに守られて、究極の武具を探しながら旅をするクボ。

幻想的で美しいシーンがいっぱい。
ただ、刺客の姉妹はとても恐ろしく、小さい子が見たら泣くかも。
ところどころ眠くなるところもありますが、基本的には好き。
説教くさいというレビューも見受けられるけど、
説教くさいのが大嫌いな私には、それほどとは思えませんでした。

吹替版を上映している劇場がほとんどのなか、
エキスポシティは字幕版も上映していてラッキー。
声を担当した俳優陣がまた豪華。
サルにはシャーリーズ・セロン、クワガタにマシュー・マコノヒー
恐ろしげな姉妹にルーニー・マーラ、クボを狙う祖父にレイフ・ファインズ

監督のトラヴィス・ナイトは大の日本マニアだとか。
そらそうでしょ、そうじゃなきゃこんな作品を撮れません。
日本を愛する人が撮った作品なんだなぁと感じられます。

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