夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『泥棒役者』

2017年11月29日 | 映画(た行)
『泥棒役者』
監督:西田征史
出演:丸山隆平,市村正親,石橋杏奈,宮川大輔,片桐仁,
   高畑充希,峯村リエ,ユースケ・サンタマリア他

シネ・リーブル梅田で3本観た日、晩ごはんを京都で。
そうしたら、調子に乗って日本酒を飲みすぎ、べろべろに。(^^;
私の場合、日本酒だとだいたい4合までが翌日に影響の出ない量なのですが、
この日はそれを超えて飲んでもた。

箕面駅まで帰ってきてから、しっかり歩いていたつもりが、
溝ぶたのずれているところに右脚ズボッ。痛いのなんのって。
右脚太ももが左脚太ももの1.5倍くらいに腫れ上がり、えらいことになりました。

で、翌日の水曜日は、恒例の全館停電につき、仕事は休み。
前日の代休とこの日の有休と翌日の祝日と合わせて3連休。
それが嬉しくてこの日も飲み会を入れていたのですよねぇ、私。

飲みすぎたうえに脚がこんな状態では、本当は寝ていたい。
けど、私は仕事休みだと言っても、ダンナは普通に仕事、5時半に起こさねばなりません。
どうせ起きなあかんのやから、やっぱり飲み会の前に映画に行っとこと思い、
ものすごく無理をして映画にも行ってしまったんです。
TOHOシネマズ梅田にて、本作の朝8時半の回を。

ところがやはり無謀でした。
脚がそんな状態なのにジーパンを穿いているから、痛くて痛くて冷や汗だか脂汗だかが。
気分が悪いのは二日酔いかと思いきや、頭痛は無し。
後日同僚に指摘されて気づきましたが、脚の内出血が酷いせいで貧血を起こしていたんですねぇ。
今年の初めに職場でぶっ倒れたときのような感覚に、これはヤバイと思いました。
劇場で失神するのは冗談にならないから、途中で退出、お手洗いへ。

このときはまだ貧血じゃなくて二日酔いだと思っていたから、
吐いてスッキリしようと思ったけれど、喉に指を突っ込んでも何も出ない。
個室内でじっとすること10分ぐらい。
なんとか落ち着きの気配が見えてきたのでふたたび劇場内へ。
自分の席には戻らずに、最後列の端っこでラストまで観ました。

10分以上観なかった部分があるわけですが、
本作はノベライズを読んでいたため、話がわからないことはなく。
ノベライズのレビューはこちら

小さな町工場に勤める青年・大貫はじめ(丸山隆平)。
少年院に入っていた過去を知ったうえで雇ってくれた社長には感謝してもしきれない。
そして今はこうして真面目に働いているおかげで、
近所の弁当屋で働く藤岡美沙(高畑充希)とも知り合い、同棲中。

美沙の誕生日、外で祝おうと待ち合わせるが、
そこへ現れたのはかつての不良仲間の先輩、畠山則男(宮川大輔)。
鍵開けの名人だったはじめに、空き巣に入るからつきあえと言う。
もしも断れば、少年院に入っていたことを美沙にばらすと言われ、仕方なく同行。

忍び込んだ豪邸で金庫の鍵を開けようとしていると、
なにやら教材の訪問販売員だという轟良介(ユースケ・サンタマリア)が現れる。
必死で追い返したと思ったら、今度は奥の部屋から家主で絵本作家の前園俊太郎(市村正親)が。
さらには前園の担当編集者・奥江里子(石橋杏奈)までやってきて……。

勝手に勘違いされたのをいいことに嘘をつきはじめても泥縄式。
役者のキャラがみな立っていて、とても面白いです。
登場人物と場面設定も少ないから、舞台で見ても楽しそうな作品。

西田征史監督の前作『小野寺の弟・小野寺の姉』(2014)をご覧になった人ならば、
さらに嬉しいオマケ付き。小野寺姉弟の後ろ姿を拝んでください。

しかし一時はどうなることかと思いました。
命けずって映画を観ている感じ(笑)。

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