夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈な行〉

2003年12月30日 | 映画(な行)
《な》
『NARC』(原題:Narc)
麻薬潜入捜査官のニックは売人を追跡するが、
その売人が通りすがりの妊婦を人質にとる。
売人めがけて発砲したところ、妊婦にも流れ弾が当たり、
彼女のお腹の子は死んでしまう。
停職後、同じく麻薬課刑事が殺害された未解決事件の捜査に
ニックは召集される。
役者も地味だし、作品も特に評判にはならなかったけど、
意外とよかったサスペンス。
『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)のシューレス・ジョー役、
レイ・リオッタがニックの相棒刑事を熱演。

《に》
『ニューヨーク・ストーリー』(原題:New York Stories)
マーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、ウディ・アレンという、
3人の巨匠がニューヨークを舞台に撮ったオムニバス。
それぞれの物語の主役は、
マンハッタンの倉庫をアトリエにする画家、
ニューヨークの超高級ホテルに家族と住む12歳の少女、
口うるさい母親のせいでいつまでたっても結婚できない弁護士。
どれもちがった味ですが、私はウディ・アレン編が好き。
スコセッシ編に登場するニック・ノルティ、情けなすぎ。

《ぬ》
ここに来てつまずきました。
実は去年もここでつまずきました。
来年こそは1本は観ようと、たったいま、心に誓いました。

《ね》
『猫が行方不明』(原題:Chacun Cherche Son Chat)
これは1996年公開の作品。ケーブルテレビにて。
いかにもパリな映画。
メイクアップアーティストの主人公は、
休暇中、自分の飼い猫を近所のおばちゃんに預ける。
ところがその猫が行方不明になって……。
猫を探すうちに自分探しの旅がはじまるという物語。
近所づきあいって大事やで。

《の》
『ノー・マンズ・ランド』
素晴らしい作品でした。
リポーター役の女優、カトリン・カートリッジは、
この作品に出演後、病気でお亡くなりに。
ご冥福をお祈りして。

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今年観た映画50音順〈た行〉

2003年12月29日 | 映画(た行)
《た》
『TAXi3』(原題:Taxi 3)
製作・脚本リュック・ベッソンというウリで、
とうとうPart3まで来てしまった“TAXi”シリーズ。
毎度おなじみ、スピード狂のタクシー運転手と天然ボケ刑事のコンビで、
サンタクロースに扮装した強盗団を追いかけます。
アルプスの雪山を激走するシーンはそれなりに楽しいけど、続編はもう結構。
タクシー運転手役のサミー・ナセリがほんまにスピード違反で捕まったという後日談も。

《ち》
『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(原題:Charlie's Angel: Full Throttle)
こちらも来ました、第2弾。
モンゴルで、米国警察の要人をテロリストから救出したチャリエン。
テロリストたちが狙っていたのは、機密情報にアクセスするための指輪だった。
指輪が奪われたことに気づいたチャリエンは奪還をめざして燃える。
デミ・ムーアが敵役で出演。いかつすぎよ。
『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)の彼女は何処へ。

《つ》
『月のひつじ』(原題:The Dish)
1969年、オーストラリアの田舎町パークス。
この町の天文台には巨大な電波望遠鏡がある。
アポロ11号の月面からの映像をここから衛星中継することになり……。
月は人びとの永遠のあこがれ。
それを中継することになった天文台の研究所員たちと、
この小さな町が世界中から注目されることで
沸きたつ人びとの様子を温かく描きます。

《て》
『天使にさよなら』(原題:Gabrial & Me)
イギリス映画。
息子をサッカー選手にしたい余命わずかな父親と、
そんな父親の思いをよそに天使になりたい息子。
突然彼のもとに年老いた天使が現れ、彼に天使の見習いを命じる。
白い翼のコスプレで、いつか本物の天使になれると信じる彼が
けなげでときには痛々しいです。

《と》
『ドニー・ダーコ』(原題:Donnie Darko)
ドニー・ダーコは17歳の高校生。
ある日、彼の前に銀色のウサギが現れて、
「世界の終りまで、あと28日6時間42分12秒」と告げる。
銀色のウサギは人間と同じ大きさで、全然かわいくない。
いや、むしろ怖くてゾクゾク。
不思議な世界に足を踏み入れた気がして、何度でも観たくなるおもしろさ。
今年観たなかではトップ3に入るかな。
ぐるぐるまわる不可解ワールドがお好きな方はぜひ。

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今年観た映画50音順〈さ行〉

2003年12月29日 | 映画(さ行)
《さ》
『サラマンダー』(原題:Reign of Fire)
ロンドンの地下に太古から潜んでいた巨大な竜。
繁殖した竜はやがて地球を乗っ取り、
人類は身を隠しながらの生活を余儀なくされる。
それから20年後、要塞に暮らす人類とアメリカ兵たちが竜と闘うことになる。
しょうもな~と思いつつ観てしまうこの手の作品。
やっぱりそれなりにオモロかったりします。
マシュー・マコノヒーもスキンヘッドが似合う。

《し》
『CQ』(原題:CQ)
1960年代末のパリが舞台。
ポールはB級映画『ドラゴンフライ』の編集者。
ある日、監督がクビになり、ポールは監督代行を命じられる。
そして、女性スパイ「ドラゴンフライ」に恋してしまうポール。
監督はフランシス・フォード・コッポラの息子。

《す》
『ストーリーテリング』(原題:Storytelling)
「フィクション」と「ノンフィクション」の2部構成。
「フィクション」の部は、ライティングのゼミを受講する女子大生が主人公。
彼女が交際しているのは同じゼミの脳性麻痺の学生。
ある日、彼の書いた文章が教授に酷評され、
彼をなぐさめるはずが大げんかに。
「ノンフィクション」の部は、靴屋で生計をたてながら、
ドキュメンタリー映画の撮影監督への夢を捨てきれない男性が、
自分の映画にこれぞふさわしいと思う人材と町で出会う。
さっそく撮影許可を取り、彼の家族を取材しはじめるが、
それがもとで家族は一気に崩壊。
もちろんどちらもフィクションですが、
どっちがどっちやねんと思う構成で、ブラックな笑いを誘います。

《せ》
『セレンディピティ』(原題:Serendipity)
偶然出会った男女がお互いに一目惚れ。
本当に運命の糸で結ばれているのなら、
電話番号なんて交換しなくても運命が自分たちを引き合わせてくれるはずと信じて別れる。
主演のジョン・キューザックがめちゃ好きなもんで、
彼の出演する作品は外せません。

《そ》
『ソラリス』(原題:Solaris)
宇宙ステーションの駐在科学者たちの不可解な行動を調査するため、
ジョージ・クルーニー演じる心理学者がステーションへ派遣される。
彼がつきとめた衝撃の真実とは、
惑星ソラリスが科学者たちの記憶に呼応して
彼らの愛した人々をそこに創造するということだった。
ソ連の名作『惑星ソラリス』(1972)のリメイクですが、これは別ものと言えます。
SFっちゅうのか、ラブストーリーですね。
しかも、めちゃめちゃわかりやすい。(^^;

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今年観た映画50音順〈か行〉

2003年12月28日 | 映画(か行)
《か》
『カタクリ家の幸福』
ずっと前にビデオ録画していてやっと観た作品。
脱サラでペンションをはじめた家族。
しかし、待てど暮らせど客は来ず。
はじめての客に狂喜したのも束の間、その客は翌朝自殺。
噂が広まればますます客足が遠のくと思った家族は死体を埋める。
そこから事態は悪化の一途をたどることに。
韓国映画の『クワイエット・ファミリー』(1998)をジュリー主演でリメイク。
忌野清志郎などクセのある人いっぱい。笑える。

《き》
『キープ・クール』(原題:有話好好説)
『初恋のきた道』(1999)や『HERO』(2002)ですっかり日本でもおなじみとなった
チャン・イーモウ監督の1997年の作品で、今年ビデオ化。
露店商のシャオは別れた女性に未練たらたら。
彼女につきまとううち、彼女の新しい恋人の手下に襲われる。
反撃に出たさいに、通りすがりのチャンのパソコンを壊してしまう。
弁償を主張するチャンとシャオの不思議な関係がはじまる。
ちょっと昔を舞台に選ぶイメージのある監督だけど、これは現代の北京の話です。

《く》
『狂っちゃいないぜ』(原題:Pushing Tin)
これは1999年の作品。
あまりに好きなので今年DVDを購入。
ニューヨークの空を預かる航空管制官。
仕事で常に緊張を強いられる彼らの日々をときには笑いも交えながら描きます。
しかし、このDVDのジャケットはあんまりや。
アンジェリーナ・ジョリーのすんごいラブシーンがあるように書いてあるけど、
実際はぜ~んぜん。胸がポロリと見える程度。
こんなもんで釣るなっちゅうねん。

《け》
『刑務所の中』
あかん、できるだけ既出でないものを思いだそうとしたけれど、
「け」って意外とないやん。
この作品の崔洋一監督の来年公開の作品は、
ラブラドール・レトリーバー主役のベストセラー『クイール』の映画化だそうな。
一筋縄ではいかない監督だけに、
どんな作品になるのかめっちゃ期待大。

《こ》
『恋はワンダフル!?』(原題:The Match Maker)
これも新しくないけれど、
以前住んでいた近所のTSUTAYAでは入荷リクエストをしたけれどあっさり断られ、
引っ越した先の別のビデオ屋で発見。
上院議員の秘書をつとめる女性が、
議員のイメージアップ戦略のために田舎町を訪れる。
そこで会った男性と最初は衝突してばかりの関係。
でもやがてお互いに惹かれはじめて……というお話。
原題は“The Matchmaker”で、男女の縁組みをするのが大好きなおっちゃんを指しています。
この邦題、なんとかならん?

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今年観た映画50音順〈あ行〉

2003年12月28日 | 映画(あ行)
ドタバタしてるうちに、気がつけば、嗚呼、今年はあと3日。
こうして50音順を書くのもおかげさまで2年目となりました。

今年も「あ、い、う、え、お」とやっていって、
良くも悪くも最初に思いだしたタイトルです。
できるだけ今年封切もしくはレンタル開始になったもので攻めましょう。
ネタバレ御免。

《あ》
『アンツ・イン・ザ・パンツ!』(原題:Harte Jungs)
ドイツ映画。
ある日、自分の男性器がしゃべりだしたら?
欲望のままに行動に出ようとする男性器のせいで
顔面蒼白になる主人公フロート。
下ネタ満載かと思いきやそうでもなくて、青春コメディとして楽しめます。

《い》
『イノセント・ボーイズ』(原題:The Dangerous Lives of Altar Boys)
ジョディ・フォスター、プロデュース。
ミッション・スクールに通う悪ガキ4人組の青春ドラマ。
『ホーム・アローン』のせいで子役のうちに成金になり、
その後堕落の人生を歩むマコーレー・カルキンの弟、キーラン・カルキンも出演。
兄は彼の反面教師となったのか、なかなか味のある作品に多く出ています。

《う》
『ウインドトーカーズ』(原題:Windtalkers)
第二次世界大戦中、先住民ナバホ族の言語を暗号として採用したアメリカ海軍。
その暗号通信兵と、彼の護衛を任せられた伍長の心の交流。
伍長を演じるのがニコラス・ケイジ。
あんなにいつでも泣きそうな顔をしてるのって、
彼のほかにはブルース・ウィリスぐらいとちゃいますか。
あっ、ハリソン・フォードも情けない顔が多いか。

《え》
『エニグマ』(原題:Enigma)
これまた第二次大戦中の暗号もの。
「エニグマ」とはドイツ軍の暗号機。
必死の解読を試みるイギリス軍は、天才数学者に協力を要請する。
同じように戦争と暗号を舞台にしても、
アメリカとイギリスではこんなにもちがう作品が。
『タイタニック』(1997)のケイト・ウィンスレットが主人公を助ける知的な女性役を好演。

《お》
『オーファンズ みなし子たちの夜』(原題:Orphans)
イギリス映画。
役者としても有名なピーター・ミュランの初監督作品。
男性3人+脳性麻痺の女性1人の4人兄妹。
彼らがこよなく愛していた母親の死からその葬儀までを綴る。
私にはどうしようもないマザコンたちの物語に思えました。
同監督の作品で今年公開された修道院の内情暴露もの、
『マグダレンの祈り』(2002)はビデオ化されたらぜひ観たいけど。

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