夏寝 クー

クーもココも季節ごとにお昼寝の場所を変えている。クーは寒くなると、居間の本箱の上であり、夏になると午前中は廊下の篭ベッドで、午後からは廊下の書棚の上に、寝場所を変える事が多いのである。昨日も、お昼ご飯を食べた後は、書棚の上に登り、写真のように手足を目一杯伸ばして「お父さん、この寝方気持ち良いわよ」と言う様に。夕方お腹が空く迄、少々の物音にも起きず、流石ネコと言う程寝ている。目が覚めると、立ち上がって大きな伸びをし、居間に入って、テーブルの上で「今日も良く寝たわ」と言う顔を、僕と家内に見せるのである。
これが冬になると、居間の本箱の上へと変わる。この場所は、温風器から出る、温かな空気が、適度な強さで体に流れ、ココに邪魔される事もないのである。昨冬見ていると、朝から夜迄、ご飯を食べ、水を飲む時以外この場所に居た事も多かったのだ。
一方ココは、今の季節、居間のカーテンの中が気に召しているようで、昼ご飯を食べ終えると、そこに潜り込んでお昼寝をしている。部屋全体はクーラーで適温に保たれ、ガラス戸からは陽射しも入って来て、ネコにとっても最適な温度になっているようだ。写真を撮りたいが、レースと厚手のカーテンの間に挟まれるように寝ており、少し無理なようである。兎に角ネコは、自分にとって最適な場所を見付ける事に、長けていると関心する次第である。