クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

空返事

2010-05-13 06:12:29 | ネコ
勤めていた7年前、事務所の僕の隣の席には、僕より1歳年上のF夫人が座っていた。この方は無類のねこ好き。当時3にゃん位が自宅で暮らしていたとの事だ。休憩時間の茶飲み話は、ねこの話しばかり。当時の僕はねこの可愛さを全く知らず、興味も無かった。それ故、話は聞こえてくるが、右から入り左に抜けていった。いささかうんざりし、事務所を抜け出し、フォークマンや運転士の休憩室で1服する事も度々あった。
ところが、55歳の秋突然僕の目の前に仔猫が現れた。家に入れた翌朝、パソコンテーブルの上にいたクーを撫ぜると「グルグル」と言う音が聞こえて来た。初めての事で、病気ではないかと心配になり、茶飲み話の時に、我が家にねこが来た事と「グルグル」の事を話した。Fさんとたまたま用事で事務所にいたフォークマンのA君が突然大笑いを始め、笑いながらグルグルの事を教えてくれたのである。A君夫婦も大のねこ好きで、自宅には5、6ニャンと暮らしている。笑われながらも僕は一安心をし、其れから定年退職する迄の5年半は、茶飲み話ではねこの話が多くなり、写真を見せあったり、情報交換をしたのである。空返事をしていたのが嘘のように。