山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

カニの味を忘れていた

2018-10-04 21:04:04 | 食彩・山菜・きのこ

 たまたま北海道に行っていた娘から「タラバガニ」が宅急便で届いた。ふだんは畑の野菜を毎日のように食べているのでカニという存在とその味をすっかり忘れていた。赤貧の暮しをしていると店に高価なカニを売っていても自動的に視界から削除されてしまう。

       

 久しぶりに鍋を囲む。うだる暑さはついこの間のことだったが、今ではこたつにスイッチを入れて秋の夜長に備える始末だ。台風の連続パンチにも翻弄され、近所の山では大木が道をふさいでしまったという情報もある。そんな自然の脅威にさらされながらも贈られたカニを楽しむ小さな幸せを味わうのだ。ポン酢で食べるとカニも野菜もいっそう味が引き立てられる。

       

 畑からたまたま収穫したヤングコーンとトウモロコシの髭も鍋に投入。トウモロコシの髭は栄養もあり近頃注目されている。シャキシャキした食感がありほんのり甘さもある。昔はカニの足を割るのに苦労したが、今では食べやすいよう工夫がなされている。さすがカニの味の甘さとコクがお代りを要求する。カニだけで永遠に食べられる妄想が支配するが、すぐになくなるという現実が迫る。カニ道楽はなかなかできないからこそカニの価値が高まるのだという法則に素直に従うしかない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする