珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Curtis Fuller

2013-01-27 12:18:06 | ジャズ
Jazzは相変わらずハードバップを中心に聴いています。Miles Davisもいい加減、『Kind of Blue』『Round About Midnight』ばかり聴いていないでと思っていましたが、先日のレコード掛け合い漫才でかかったハードバップ時代の『Workin'』が良かったので購入しました。Milesはまずは『Workin'』を含むこの時期の4部作をしっかり聴きこむことからです。

前にWynton KellyとFreddie Hubbardを紹介しましたが、お気に入りのアーティストの作品を集中的に買うようになりました。Curtis Fullerもそんな一人です。トロンボーンにはサックスやトランペットの華やかさはありませんが、素朴な音色には癒されます。『Bluesette』は名声を頼りに購入しました。のっけからの「Five spot after dark」に痺れました。この曲が日本のジャズ喫茶でかかりまくってた様子は想像しかできませんが、いかにも日本人受けしそうな旋律ですね。写真はステレオ盤CDのジャケットですが、アナログは2011年発売のモノラルの復刻盤を所有しています。


Curtis Fullerのリーダー作は、レコード、CD混在でも構わず、初期から集めようとしています。これは地元のレコード屋さんで見つけたアナログ盤です。1957年、22歳の時のデビュー作『New Trombone』で、表題といい、ジャケットの雰囲気といい、なにか新しい息吹を感じさせます。ジャケットはトロンボーン片手にデトロイトからニューヨークへ向かうCurtis Fullerのようにも見えます。ピアノのHank Jones以外はデトロイト出身の若手ジャズメンで、そういった対比を意識して聴くのも面白いですね。アナログで気に入ったものはCDでも購入してますので、これもいずれ揃えたい一枚です。


『The Opener』も1957年の作品で、『New Trombone』のからわずか1ヶ月後の録音です。Curtis Fullerはニューヨーク入りしてから5枚のリーダー作を残していて、他にもサイドでの録音があり大活躍の様子が窺えます。手元にあるのは輸入盤のCD(2008年のりマスター盤で、RVG Eddition)です。A面とB面の1曲目、レコードで一番おいしい場所に、トロンボーン1管のバラードというのが渋いですね。Hank Mobleyとの2管では逆にリズミカルさも出て、トロンボーンが持つ表情の幅を感じます。あと、この盤でアクセントとなってるピアノのBobby Timmonsも気になる一人で、かの有名な「Moanin」の作曲者だそうです。


Curtis FullerにはVol.3という名盤もありますし、Benny Golsonと組んだシリーズもあります。トロンボーンは希少な存在だけに全体から見ると作品は少ないですが、Curtis Fullerと組んだアーティストの中からお気に入りを発見をする、そんな聴き方もいいと思っています。
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MPD近況、シンさんのバージョン導入

2013-01-20 14:14:45 | オーディオ
先週に引き続きMPDまわりの近況です。前回はCuboxという軽量コンピュータによるアプローチでしたが、今回はソフトからのアプローチです。再生にWindoiwsマシンを使っていた時期にも、再生ソフトの優先度を上げたり、デスクトップの背景を黒にしたり、さらにはexplorerを外したりと、音楽再生への影響を抑える工夫はやっていました。どれがどう効いたかはもう忘れてしまいました。と言うより、積み重ねで良くなった印象があります。Voyage MPD導入後も、ネット情報を参考にOSのチューニングをやっていましたが、試行錯誤の面倒さに保留を決め込んでいました。

Voyage MPDに取り組まれている方は、既にシンさんのサイト(韓国の方のサイトです)あるいはPCオーディオ実験室を訪問済でしょう。あちこちで評判の高いシンさんのバージョンの導入方法が示されています。Voyage MPDのバージョンは現在0.9まで進んでいますが、シンさんのチューニングは0.85上です。私は導入以来0.75のままでしたので、年末年始にようやくトライすることとしました。

導入自体はさほど難しくありませんでした。チュニーング内容がイメージファイルで提供されているのでコンパクトフラッシュに書き込み、ALIXの既存のコンパクトフラッシュと差し替えるだけで基本OKです。各自の環境に合わせたIPアドレスの固定化、NASの設定は別途必要です。コンパクトフラッシュはSanDisckの4GBにしました。


普通はコンパクトフラッシュへ書き込む機器は持っていませんね。サンワサプライの比較的安いものを購入しました。USB接続し、フリーの書き込みソフトDDWinで書き込みます。DDWinはCuboxのOSをmicroSDに書き込む際も使えるので便利です。


当初はCuboxとVoyageシンさんバージョンをメインシステムで比較してどちらにするか決めたかったのですが、前の記事でも書いたようにCuboxとセカンドシステムのUSB-DDC基板(フェーズテックUDIF7)の組み合わせではプチノイズが問題となりました。消去法でCuboxをメインシステムに充てて、シンさんのバージョンはセカンドシステムで使っています。個々の音の立ち上がりや消え際など、ニュアンスの表現力が上がったようです。試行錯誤をスキップさせていただき恐縮ですが、Linuxの理解レベルが浅い者としては感謝するのみです。

ネットを介して情報やソフトを共有し音を良くする・・・これは従来のオーディオにはなかったアプローチです。個人個人が音を創造するという視点は今後も変わらないでしょうが、ことデジタルファイル再生のDD変換に限っては知恵を共有して進む・・・でいいのでははないでしょうか?トランスポートの役割は音源の情報を正確にDAコンバーターに伝えることで、おそらくセオリーがある世界です。DAコンバーターより下流は従来同様に属人的に楽しみ(これはこれで大切)、そのための下ごしらえとしてDD変換を捉えるようになりました。約2年ほど前にMPDの世界に入って以降のことです。
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町田方面、夕景

2013-01-14 19:13:39 | その他
3連休の最終日、横浜は雪となりました。さすがに高校サッカーの決勝戦も延期になったようです。この時期の大雪で思い出すのが1998年1月です。やはり高校サッカーの決勝と重なりましたが、雪の中、東福岡高校が帝京高校を下して3冠達成したのを憶えています。明日の出勤は朝から皆さん混乱するでしょうね。


さて、横浜市と町田市の境界に、丹沢と町田市街を見渡せる場所があることは、何度か紹介しています。ここは夕景を見るのに絶好の場所です。寒いこの時期、1時間近く眺めていても苦にならないことがあります。12日も綺麗な夕焼けを見ることができました。

見晴らしのいい場所に着いた時には、既に太陽は沈んでいました。沈んだのは大山(左の三角の山)のあたりでしょうか?この段階ではまだ街の灯りはほとんど目立ちません。


夕焼けの左右の広がりも見事でした。左右の方が、陽が沈んだ方向よりもむしろ赤いです。街にもようやく夜の表情が混ざってきました。普段はこの辺で退散なのですが・・・。


この日はもう少し粘りました。


理由は夏の大三角(ベガ、アルタイル、デネブ)を見納めしたかったからです。冬のこの時期に夏の大三角が見れること、ご存じでしょうか?日が短いのでギリギリ西の空で粘る大三角を見ることができるのです。これからは星自体が西に移動する上に、日が長くなるので一気に見れなくなります。真っ先に見えるのは明るいベガで、デネブが続きます。アルタイルは日が沈んだ方向に近いので分が悪いです。ぐっと暗くなってアルタイルが安定して見えることを確認して退散しました。初夏の再会を待ちましょう。
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MPD近況、Cubox導入

2013-01-13 17:41:33 | オーディオ
先週月曜からの連続5日間出勤ですっかり日常に戻りました。9連休を利用してデジタルファイル再生まわりの環境を整備しました。以前からMPD利用者で話題になっていた、1)Cubox、2)シンさんのバージョンのそれぞれをメイン、サブのシステムに導入しています。まずはCuboxの導入について紹介します。

現在、デジタルファイル再生の主流には、LINN-DSに代表されるネットワークプレイヤーと、PCにUSB-DACを接続するいわゆるPCオーディオがあります。私が現在使用しているVoyage MPDはちょうど両者の狭間にあるといった事を、以前の記事で書きました。音楽再生にハイスペックなPCは不要と割り切り、軽いPCと軽いOSでシステムを組む・・・これがVoyage MPDのコンセプトです。世の中には音楽再生用のハイスペックPCも存在し、議論は分かれるのでしょうが、PCはできるだけ黒子に徹して欲しいと思っています。

Cuboxはイスラエル製のコンピュータで、軽量化を期待するMPDユーザーが使い始めています。写真の黒い立方体の箱がそれで、サイズは5cm角です。DC5V2Aで動作します。キーボードとモニターを接続することができ、PCとしての利用も可能ですが、ここでは勿論、音楽再生用コンピュータとして利用します。ちなみに従来Voyage MPDで利用していたボードコンピュータALIXは駆動に12V必要です。メインシステムのUSB-DDC、X-DDCも12V駆動ですから、Cuboxの軽量ぶりが理解いただけると思います。OSはVoyageではなくUbuntuです。従ってVoyage MPDではありませんが、MPDの使い方は共通です。


裏から見るとこんな感じです。3本のケーブルがささっていますが、上から電源ケーブル(DC5V2A)、LANケーブル、USBケーブルとなっています。USBケーブルはエルサウンドのバスパワーカット品を使っています。それでもCuboxからはX-DDCを問題なく認識できました。Cuboxにはスイッチング電源が付いていましたが、これまでの経験に従って、最初からアナログ電源にしました。意識しているのはノイズを持ち込まない、発生させない、持ち出さないの3点セットです。写真では見づらいですが、背面にはOSや設定条件が記録されたmicroSDカードが組み込まれています。


Cuboxの導入に関しては、いつもながらネットの情報が参考になりました。具体的には
PCで音楽
みみず工房
にお世話になりました。設定済のイメージファイルが公開されていますので、Linuxの細かい設定で悩む必要はありませんでした。microSDへの書き込み、IPアドレスの検索に使うフリーソフトも紹介されています。mPodやGMPCといったクライアントソフトからのアクセスもVoyage MPDの際と、何ら変わりありません。といっても、すんなりインストールできたわけでなく、再起動の問題で悩んだりしたので、1日はかかっていまいました。今のところIPアドレスは自動設定のままで使っています。なおDDCとの相性があるのか、フェーズテックの基板UDIF7だとプチノイズが消えませんでした。

導入後2週間ほど経ちました。力感が増しますしヴォーカルの押し出しも強いです。もう少し引っ込むくらいが好みではありますが、左右の広がりも更に増しました。ヴァイオリンやチェロも柔らかさが出て、これはもう乗り換えです。弄っているのは最上流も最上流、アナログで言えばカートリッジに相当する場所です。最上流が大事なのはアナログ、デジタル共通のようです。
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2013年スタート

2013-01-05 09:57:09 | その他
すっかり正月気分は抜けましたが、おめでとうございます。仕事モードへのスイッチは・・・出勤してからでしょうね。今年もオーディオ、音楽の話題を中心に発信できればと思います。よろしくお願いします。

前から一度、リアルに見たかった箱根駅伝。復路が行われた3日、家内を誘って鶴見まで見に行きました。どちらかというと熱を上げているのは家内の方なのですが、必死に走る学生さんの姿を、私自身も一度は目に焼き付けておきたかったのです。30分もかからない間に19人のランナーが駆け抜けていきました。当たり前のことですが、テレビ中継と違って選手を見る時間の総和はおそらく1分未満でしょう。それでも選手の表情、熱い声援に触れて、ライブならではの興奮を楽しみました。

向かったのは鶴見駅から5分ほど歩いた国道15号沿いの歩道です。区間は9区で鶴見中継所が目前です。選手が最後の力を振り絞って走る場所で、見る側からしても見応えのある場所でした。30分ほど前からスタンバイして、缶コーヒーとランチパック片手に選手を待ちました。車両規制は必要最小限といった感じで、県警も慣れている感じです。放送関係者、スタッフの皆さんもしっかり運営している様子で小気味よかったです。


選手には各大学の監督さんやサポート部隊が車で並走していました。首位の日体大を追いかける東洋大です。


明治の選手です。あと少し、ガンバレ。こちらも力がはいります。


TV中継だとわかりにくいのですが、サポート車からの監督やスタッフが、ずっと声出してるのですね。調子の出なかった選手に、「残念だったな。でも悪いのは俺だから・・・」と声掛けていました。私も含めてを沿道の人も微笑ましく聞いてました。印象に残ったのは選手の体の細さ。個人差はありますが、鍛えた結果としての凄みを感じました。こちらは正月で少し緩んだ体に、早くも反省です。あと、選手を待っている間ですが、車道を走るロードバイクも気になりました。おそらく乗っている側も普段と違って、人に見られながらの走行を楽しんでいたのでしょう。
コメント (2)
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