珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

風薫る週末に・・・その1

2014-05-30 06:25:35 | オーディオ
庭のジューンベリーが食べ頃を迎えています。花は4月上旬ですから、随分と早く実がなるものです。濃い紫色の実から優先的に摘んで冷蔵庫で保存しています。所詮アマチュアのガーデニングの産物です。甘さ控えめで素朴な味ですが、それはそれで楽しめます。出勤前、ヨーグルト和えにして食べることが多いです。さて、先の土日は共に天候が良く、5月ならではの心地よい風を感じた週末でした。千駄木、銀座、そして地元の青葉台で過ごした、爽やかな時間を振り返ってみます。まずは土曜日からです。


この日は銀座の某オーディオ店でプリアンプとパワーアンプの試聴がありました。夕方からでしたので、その前に千駄木のiさんのギャラリーを訪問しました。いつものように団子坂を上がり、ギャラリーを訪れるとiさん、少々のお昼寝のタイムだったようです。この陽気ですからそうなりますね。


ギャラリーでは前日の金曜日から野田哲也さんの個展が始まっていました。いつもiさんからは個展の案内をいただいています。野田さんのジャンルは版画ですが、写真を素材にした独特の手法だそうです。果物や靴など日常のシーンが題材となった作品が私の好みです。


千駄木で話し込んでしまい、気が付いたら15:40分でした。ショップ集合が16:00でしたので、これには焦りました。普段、腕時計をしないアバウトさが裏目に出ました。途中、電話でGiuliaさんに一報を入れ、千代田線、丸の内線とつないで銀座を目指しました。遅刻にもかかわらず、Giuliaさんと女性店長さんに暖かく迎え入れていただき恐縮しました。写真を見ればどちらのお店か判る方は多いでしょう。LINNやOctaveといった現代の製品だけでなく、デコラなどのビンテージ品も扱っています。土地柄、大面積のフロアは難しいので、センスで勝負といったところでしょうか。


この日の目当てはサブシステムのアンプ候補です。注目しているのはNuforceのセパレート式で、ヘッドフォン出力のついたプリHAP100(右)とパワーアンプSTA100(左)です。現行のmusicaも気に入って5年ほど使っていますが、表現力+パンチ力でグレードアップを目論んでいます。


この日のSPはピエガのブックシェルフでした。最初はエントリークラスだったのですが、最後はこちらのPremiumシリーズに交換していただきました。うーん、これを聴いてしまうと後戻りはできなくなります。リボンツィータが、むしろ音全体の深みにつながるのは面白いです。


ソース側もいくつか段階を踏んで変えていただきました。最初、お店に到着したときはiPodが繋がれていたのですが、USBメモリで持ち込んだ音源を聴くべく、PC→USB DACでの再生に切り替えました。さらに、ここの本丸はLINNです。NASに音源を移し、SNEAKY DSMでの再生をお願いしました。SNEAKY DSMはアンプ付きですから、本来はこれ単体で完結ですが、今回の目的はNuforceの評価です。DA変換機能だけを使いました。ジャンルに関わらず、音がとてもスムーズで聴きやすいですね。ナチュラル、清涼剤、立て板に水・・・DSの一端を覗いた感じがしました。

最初、iPodで聴いた時は、音の軽さに、アレッ?と思ったのですが、ソースの質の変化にしっかり追従する懐の深さを確認できました。パンチも申し分ありません。ヘッドフォン出力は観賞というより音源そのものや、SP再生との関連性をチェックするのに使えそうです。まずはこの小さなセパレートアンプに好印象を持つ試聴となりました。その後、有楽町のガード下で短めの一杯を飲んで散会としました。Giuliaさんお付き合いいただきありがとうございました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高御位山(播磨富士)

2014-05-24 09:51:33 | その他
スイートサウンドさんのお宅訪問の翌18日、播磨富士と称される高御位山(たかみくらやま)に登ってきました。ちょっとした稜線歩きを楽しめる山で、播磨アルプスとも呼ばれています。姫路に向かう新幹線の車窓からだと、加古川を渡った後に見ることができます。写真は登山口に向かう途中からのワンショットです。左の緑の濃い山から入って、中央の稜線を歩き、右側の最高峰(といっても300mちょっとですが)の高御位山を目指します。前日に続いての好天で登山日和でしたが、強い日差し、草いきれに夏を感じます。都会近郊の山は気軽に行けるのですが、これからは暑さとの勝負になります。


多くの人は麓の鹿嶋神社から入るようですが、時間に余裕があったので中所登山口から入りました。登り始めからグングン高度を上げます。


鹿嶋神社の立派な大鳥居が見えます。この付近はため池が多いのも特徴です。


播磨アルプスの岩肌は独特です。百間岩と呼ばれるちょとした岩場を登ります。


何となく日本アルプスを登っている雰囲気がしないでも、なかったです。


短いながらも適度なアップダウンを楽しんで頂上に到着です。


播磨平野を一望します。黒田官兵衛も見た風景?でしょうか?


海越しに淡路島が見えます。特定はできませんでしたが、四国や小豆島も見えていたでしょう。右端の大きな河口は加古川です。


下山ルートからのワンショットです。奥に六甲連山が見えます。


下山後は加古川市、高砂市の田園風景の散歩を楽しんで戻りました。日本百名山にこそ兵庫の山は選ばれていませんが、丹波・但馬・篠山方面を中心に登ってみたい山があります。最高峰の氷ノ山はその一つです。加藤文太郎、植村直己といったビッグネームが兵庫ゆかりだと、最近知りました。行きかう登山者が関西弁という不慣れなシチュエーションも新鮮です。神奈川と兵庫の共通点というと、まずは大きな港街でしょうが、近郊に1500m級の山を抱えている点も私の中では大事なポイントです。また登れる機会があればと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スイートサウンドさん宅、訪問

2014-05-21 20:44:22 | オフ会
このところ兵庫方面への出張が増えています。週を跨ぐケースもあり、可能であればネットで知り合ったオーディオファンを訪問できればと考えています。週末に楽しいことがあると、その週は頑張れます?ね。勿論、本末転倒はいけませんがリフレッシュして仕事へも還元といきたいものです。17日の土曜日、Philewebブログを通じて知り合ったスイートサウンドさん宅を訪問してきました。スイートサウンドさんは私と同じくAIT DACユーザーですし、何より平行法により立体サウンドを追求されています。訪問の申し出を快く受け入れていただきました。

姫路、相生と乗り継いで山陽本線で岡山に向かいました。岡山は家族旅行で来て以来ですから16年ぶりになります。その時は倉敷のアイビースクエアに泊まりました。当時は倉敷駅前にチボリ公園があったので子連れでも楽しめました。岡山駅で流れていたメロディが「いい日旅立ち」だったという、どうでもいいことも憶えています。


相生から乗った在来線です。三原とはずいぶん遠方まで行くんですね。


スイートサウンドさんと駅の改札で待ち合わせして、まずは昼食です。できれば岡山らしいところを、と思っていました。ご案内いただいた寿司屋さんで、岡山名物、ばら寿司を食べました。手前に写っている小さい魚がままかりです。ニシンの仲間の小魚で酢漬けで食べます。さすが郷土料理で、スイートサウンドさんのお宅でもビールの肴にいただきました。


吉備方面のお宅へ向かう車の中で、機器構成とプレイリストのプリントをいただきました。オフ会ではなく音会とは、スイートサウンドさんの拘りです。嬉しいお気遣いです。


スイートサウンドさんのお宅は木材を前面に出した、ログハウス風のお宅でした。1階リビングの吹き抜けもそうですが、2階も敢えて屋根裏部屋を設けず、空間を大事にされています。見た目に心地よい空間で、心地よい音楽を楽しむ・・・スイートサウンドさんの拘りを感じました。オーディオシステムは1階リビング、2階書斎の2系統です。まずは1階から音会のスタートとなりました。1階ではPARC Audioのユニットを使った自作SPと、ソナスファベールのクレモナAを切り替えて聴かせていただきました。PARC Audioはフルレンジで、上に載っているユニットは単なる重しです。


1階の送り出しは、パイオニアのネットワークプレーヤーN-30と、自作DAC(ES9018S使用)に自作アンプです。自作とは言え、見た目にもご立派ですね。


2階の向う階段からのスナップです。大空間の様子が分かるかと思います。この段階ではSPはクレモナAに切り替え済です。フルレンジSPは、定位の良さが印象的でした。クレモナAは若干ヴォーカルが大きくなりますが、声にしても弦楽器にしても表現にゆとりが出ます。それぞれの個性は出ていました。


2階書斎のシステムです。こちらはPARC Audioの2WAYです。


送り出しは2階の方が充実しています。普段聴く頻度も2階の方が多いとのことでした。こちらはパイオニアのN-50に、AIT DAC、AIT PRE、そして自作のパワーアンプという組み合わせ。アナログプレーヤーはデノンのDP-90、カートリッジはDL-103です。フォノアンプ、パワーアンプ共に金田式とのことです。ヤマハのCDプレイヤーも2階にありましたが、ほとんど出番は無く、ファイル再生+アナログという組み合わせは拙宅にも通じます。音源はバッファローのNASに格納されていて、階下のリビング含めて有線LANでつながっています。


写真からも分かるように、スイートサウンドさんはSPを平行に配置し、後ろ壁からも距離をとる平行法を採用されています。1階、2階共通して感じるのはヴォーカルの定位の良さです。両SPのずっと後ろにポッと浮かびます。拙宅も平行法ですが、部屋の広さは比較になりません。後ろ壁との距離に余裕がある分、ヴォーカルが立つ位置は、さらに奥まった印象です。音場の広がりは2階の方があるよう感じました。部屋の大きさと必ずしも一致しませんが、部屋の反射の影響だと推測しています。音場表現は拙宅と同傾向ですので、最初の曲からスッと音楽に入れました。

"スイートサウンド"についても触れねばなりません。聴かせていただいた曲は、ほぼ女性ヴォーカル、ピアノトリオ、モーツァルト・・・癒され系ですね。私も音量は控えめと言われることが多いですが、スイートサウンドさんはさらに控えめです。リストに私も好きなEydie Gormeの「The sweetest sounds」が入っていました。ハンドルネームの由来だそうです。聴かせていただいた音源の影響もありますが、低音の躍動感、解像度より柔らかさを大事にされています。それが平行法がもたらす空間表現ともマッチして"スイート"なサウンド"が生まれていました。

一通りデジタルを聴いた後はアナログです。スイートサウンドさん自身、10年ほど前に改めてアナログの優位性を実感し、再開されたそうです。太田裕美はアルバム『エレガンス』から「ピッツァハウス22時」をリクエストさせていただきました。レコード箱には、太田裕美のアルバムがズラリ。どれもご自身のコレクションとは驚きです。以降、9割方、女性ヴォーカルを聴いていたような気がします。アナログでも平行法による立体表現は変わりません。さらにアナログ特有の柔らかさが加わります。50、60年代の女性ジャズヴォーカルは私の中でもブームの予感です。


すっかり長居をしてしまいました。音会の後半からアルコールも入っていたのですが、その流れで夕飯までいただくこととなりました。ご自宅で栽培された新鮮な野菜、おいしかったです。さらに、お手製のお土産までいただき恐縮しました。岡山駅も以前よりずいぶん派手になった印象です。結局、20時半頃の姫路行きに乗り、ぶらり兵庫へ戻りました。スイートサウンドさん、東京方面へお越しの際は、ご一報ください。音会@横浜を開けることを楽しみにしています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春から初夏へ~庭の花々~

2014-05-17 07:33:14 | その他
サッカーのW杯の開幕まで1か月を切りました。この4年に一度の祭典をリアルタイムで見始めたのが、78年のアルゼンチン大会ですから、早くも36年も経過しました。時代時代と結びついているという点ではW杯も音楽も同様です。頂点を目指して繰り広げられる名勝負の記憶は、時を経ても色褪せません。本大会が始まったら一度、その辺りを記事にしてみようと思います。スタジアム建設、デモ、治安・・・ブラジルならではの課題もあるようですが、もう引き返せません。無事に大会がスタートすることを期待するのみです。

庭の花々の紹介、第2弾です。春から夏への橋渡しのこの時期、拙宅でも様々な花を楽しませてもらっています。ドウダンツツジの隣にはブルーベリーです。品種の異なる3株はもう10年以上、毎年実をつけています。


昨秋、グランドカバーに植えた宿根のバーベナです。冬の姿に不安も感じましたが、立派に咲いてくれました。


10月に庭をリニューアルし、シランの配置も見直しました。いい居場所が見つかったようです。


私の中では5月の代名詞、エゴノキです。今年の花数は例年並みです。花の周りには大抵、クマバチ?纏わりついてます。


エゴノキの隣に植えてあるヤマボウシも、以前に比べて樹の勢いが出てきました。花も大きくなったような気がします。


花だけでなく新緑の眩しさもこの時期の楽しみです。今年もギボウシが元気な姿を見せてくれました。


モミジの新緑は特に好きなのですが、ここから一気に枝が伸びるので、夏場は目も当てられなくなります。いずれ何とかしたいです。


W杯の頃にはビョウヤナギ(黄)、ブッドレア(紫)など、濃い色の花が咲きます。まとまったところで、第3弾で紹介したいと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南房総、伊代ヶ岳

2014-05-14 06:58:53 | その他
連休明けが3日間の出勤で、ペースを戻すにはちょうど良かったのかも知れません。連休明けの最初の週末、南房総の伊予ヶ岳に登ってきました。月末の南アルプス登山に備えたウォーミングアップ第2弾です。メンバーは2週間前の蛾ヶ岳のメンバー+1名の合計6名です。引き続き、今回も好天に恵まれました。この流れで本番も天気に恵まれることを期待しています。連休中は遭難のニュースが例年以上に多かったです。北アルプスだけでなく奥多摩の雲取山でも遭難がありました。これも2月の大雪の爪痕なのでしょうか。山は慎重に過ぎることはありません。

アクアラインが安い料金で利用できるようになり、京浜方面から房総方面へのアクセスは便利になりました。ただ、登山の観点からすると千葉県はハンディがありますね。有名なのは鋸山くらいでしょうか?伊予ヶ岳もその存在を知ったのは今回の企画のお蔭です。登っている時間は1時間もなかったでしょう。それでもラストの部分はロープが配置された岩場で危険な個所もありました。その岩場をクリアすると素晴らしい展望が待っていました。埼玉方面から富士山を見る機会はそこそこありますが、千葉方面からのそれは珍しいです。海越しに見る富士山はなかなかの姿だと思います(写真中央の白い部分)。


伊予ヶ岳の標高は336.6m、富士山の約10分の1です。千葉県の最高峰が愛宕山の408mですから、いかに千葉県がフラットであるかわかりますね。スカイツリーの方がずっと高いですね。


お隣の富山(とみさん)は双耳峰の美しい山です。里見八犬伝の舞台になった山だそうです。私はNHKでやっていた人形劇「新八犬伝」をおぼろげに憶えています。


館山方面です。写真では捉えられていませんが、伊豆大島もかすかに見ることができました。


南房総の里山を見下ろします。もう夏の風情、ですね。


下山後は近くの保田港へ。ここには炭酸泉の温泉施設(人工)があります。登山後に朝風呂に入ったのは今回が初めてです。汗を流した後は新鮮な魚介をランチにいただきました。量の多さにびっくりです。私は海鮮丼に加えて鯵のフライをたのみました。


青い空に青い海・・・これ以上何を望みましょう。


再びアクアラインで東京に戻ったのは3時過ぎでした。あまりに早いので昼間から居酒屋へ行くことに・・・。いつもドライバーさんに遠慮して飲みは無しだったのですが、自宅に車を置いてもらって宴会スタートです。学生の頃は山の企画が終わると、パーティー(登ったチーム)で打ち上げをやるのが習慣でした。久々に学生に戻った気分を味わいました。さて、月末の南アルプス(笊ヶ岳)は13時間の長丁場です。日が長いのは幸いですが、消耗戦となるのは必至です。しっかり体調を整えて臨みたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする