珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

最近購入した本から

2020-07-26 16:53:41 | その他
お借りしていたコントロールPCですが、そのまま正規に居座ることとなりました。モバイルモニターを導入した段階で、ある意味既定路線だったわけですが、これでPC3台体制(MFPC×2+Diretta Target PC)となりました。1音1音の座りが良くなる印象です。音については、次回以降に整理して報告したいと思います。話題は変わって、最近購入した本の中から音楽、オーディオに関わるものを紹介します。在宅勤務で浮いた時間は散歩、オーディオ、読書に当てています。新しい様式になって以降、確かに本の購入ペースは上がっています。

ステレオサウンドを毎号のように購入しなくなってから、どれくらい経過するでしょうか。ある程度システムの骨格が固まり、音の好みが固まってくると、機器への目移りも薄れてきます。柳沢さんの連載記事も、必然的に読む機会が無かったのですが、それを纏めている単行本が出ているとは知りませんでした。オーディオマニアとして柳沢さんがどんな過程で音を作られてきたいるのか、読んでみようと思った次第です。オームさん(瀬川さんのことです)との出会い、ステレオサウンド創刊当たりまで読みました。一気に読まず・・・が私の読み方です。


こちらは新聞の書評で知りました。グルーヴ感溢れる・・・とはよく聞きますが、一体グルーヴとは何なのか、今一つ、分かっているようで、いないような所があります。オーディオ評論でもグルーヴという言葉を目にします。システムに依存してグルーヴ感が出る、出ないとなるのであれば、気になるところです。面白いのがクラシックに焦点を当てている点です。ジャズ、ロック、民族音楽等におけるグルーヴを扱った前編が上梓されているようですが、まずはクラシック編から入ることにしました。


どの時代の音楽が輝ていたか?この答えは人それぞれですし、正解も無いでしょう。若かりし頃(要は青春時代)に聴いた音楽の影響力は大きく、多くの人が、その時代を「輝いていた」と言うのは自然だと思います。今現在の音楽もきっと、(現在の若者がオジサン・オバサンになったら)そのように受け止められることでしょう。ここに紹介されている洋楽・邦楽はいずれも馴染みのものばかり。時代と音楽がシンクロして、やっぱり輝いていたなぁ、と。久々に、浜田省吾の「風を感じて」を聴きました。


またまた買ってしまった、レコード・コレクターズのシティ・ポップス企画。今度はアルバムではなく、80年代の楽曲にフォーカスしてのランキングです。アーティスト別の得票上位は、山下達郎、ユーミン、大滝詠一、吉田美奈子、竹内まりや、です。ユーミン孤軍奮闘といった感じですが、70年代のユーミンの作品には、バックコーラスで山下達郎、吉田美奈子も参加していました。シティ・ポップス≒達郎の構図が見えなくもありません。前記事でも書いていますが、私の中では70年代後半がシティ・ポップス最強期です。



ご存じの通り、今年はベートーヴェンの生誕250年です。コロナ禍が無ければ、あちらこちらで、纏わるイベントが開かれていたことでしょう。オーディオで聴くピアノ・ソナタは、ピリスが弾く作品が多いのですが、ピリスにはベートーヴェンの作品が多くありません。ベートーヴェンのピアノ・ソナタはどうしてもライブ(ツィメルマン児玉麻里)の印象が強いです。秋の夜長は、オーディオでも聴きこんでみるつもりです。差し当たってケンプ、ブゼルキン、レンデル、リヒテル、内田光子あたりをイメージしていますが、本書で予習したいと思います。


番外編です。アマゾンで新品が無く、中古での購入となりました。中野翠さんのお名前は、雑誌等で知っていましたが、エッセイ本を読むのは初めてです。タイトルにある、あの頃とは、ちょうど私が生まれた頃で、ギャップは約20年あります。早大闘争、吉永小百合、ビートルズ来日・・・の頃です。ステレオサウンド創刊(66年)も、同じ時期です。当時は高度成長期ですが、私の中では60年代は全てモノクロのイメージです。中野さんの軽快な文体から、果たしてどんな色が見えて来るでしょうか?


以上、つらつらと紹介してきました。一冊を一気に読むのではなく、パラレルに読むのが、自分には合っているようです。外山滋比古さんの「知的創造のヒント」(父親の本棚から失敬)に、「本は面白い所で読みさす」というのがありました。一気に読まずに、少し考える時間を持つ、わけですね。このフレーズを知ったのは、四半世紀より前ですが、何故か習慣化しています。中には読みさして、それきりもありますが、それも含めての、本との出会い、付き合いです。流石に音楽はサビの前では止めたくありませんね(笑)。
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梅雨の晴れ間~amazon music HD

2020-07-19 20:00:18 | オーディオ
なかなか晴れ間が見えない横浜方面ですが、今日は予想外に晴天が広がりました。近所のふるさと村を回り、2時間ほどの散歩をしてきました。まだ梅雨前線の北側ですから、日差しもそこそこでした。Go to キャンペーンから東京が外れて、夏休みに予定していた北アルプス行きも、先行きが見えなくなりました。同行者が都内在住で、こればかりは仕方ありません。神奈川は除外されていませんが、積極的に旅に行くムードではありませんね。オーディオ三昧継続の夏となりそうです。

こちらは、最近お世話になっている「こんがりや」さんです。昨年の秋、やはり散歩でたまたま寄って買ったパンが美味しかったのですが、すっかり常連になってしまいました。至ってシンプルなパンですが、飽きがこないことは主食として何よりです。会社では社員食堂が当たり前でしたが、在宅勤務だと自分で用意せねばなりません。ランチを用意して、情報番組「ひるおび!」を見るのが、すっかりルーチンになりました。15分ほどの仮眠用のアイマスクも調達しました。これも生活新しい様式です。


「こんがりや」からは鴨志田方面へ下り、さらにアップダウンを経て、ふるさと村に到着です。週末は遠方からの人出で賑わうのですが、さすがに例年より少ない印象です。車も横浜ナンバーが目立ちました。僅かながら蝉の声も聞けました。大合唱が待ち遠しいところです。この付近は横浜市青葉区と東京都町田市の境界部です。ここから一旦、町田市三輪町に入り、こどもの国の周囲を回って、自宅に戻りました。晴天下を歩くのはいつ以来でしょう?いい汗をかくことができました。


Amazon がハイレゾのストリーミングサービスを提供していることは、多方面からの情報で知っていました。岡山の音会の方でも、amazon music HDやmoraが登場し、時代の流れを感じた次第です。amazon musicは30日間の無料利用が可能です。夏は、真空管アンプが使いづらいので、セカンドシステムの登板が増えます。apple musicとは競合しますが、あくまでもお試しということで、導入してみました。ブラウザではハイレゾは再生できす、専用のアプリを入れる必要があります。Roonやapple musicと似た操作感覚で、音出しはすんなりできました。


排他モードにチェックを入れることを忘れずに。ガラッと良くなります。ただし、You Tubeとかは再生できなくなります(amazon music をBGMに映像だけみようとしたのですが、駄目でした)。実は、最近、中華DACが昇天し、セカンドシステムのDACは、nano iONEに1本化されました。


ストリーミング=圧縮音源の構図が崩れたのは、オーディオファンとしてはありがたいところです。CDを買うか迷っている音源も、取り合えず、圧縮無し、場合によってはハイレゾで聴けるわけです。メインシステムのMFPCはガチモード、セカンドシステムはお気軽モードと割り切っているわけですが、圧縮音源との差は、明白です。しっかり30日間使ってから判断したいと思います。無制限にCD以上の音源を聴けることと、Apple Musicとの差額を天秤にかけることなります。夏休みの宿題です(笑)。

自宅のノートPCのプロセスカットは難しいです。ハイレゾストリーミングの音を良くするノウハウが、ネットで共有できると有難いです。
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アルバムアート

2020-07-12 16:51:59 | オーディオ
横浜は各地のような大雨とはなっていませんが、すっきりしない天気が続いています。それでも今日は、時折、陽が差して、少しずつですが盛夏を感じさせる場面が増えてきました。会社も約3ヶ月ぶりに出社しましたが(結局、4月~6月はフルに在宅)、通勤時間の長さを実感しました。通勤時間はオンとオフの切り替えの時間ではあるのですが、在宅でも上手く切り替えれば済むだけの話です。すっかり、新様式に体が馴染んでしまいました。普段、画面で会話しているので、FtoFが3ヶ月ぶりでも、全く、ご無沙汰感が無かったのは、面白いと思いました。

さて、オーディオの方です。Roon Remoteをやめて、Roon Control PCからの再生に切り替えています。先日、今一つ音が冴えないことがあったのですが、Target PCのバッテリーが継ぎ足し状態となっていました。バッテリー残量は減らしすぎない方がいいという声も、あちらこちらで聞きます。このあたりは、自分の耳で実感、納得しながら、運用を決めたいところです。リチウム電池は、継ぎ足してもメモリ効果は起こらないとのことです。まずは50%を切ったらオフラインで再充電、で行こうと考えています。

Roon Control PCからの再生、戸惑ったのが、日本語検索です。これについては前回も少し触れましたが、日本語変換機能がカットされていて、日本語での音源の検索ができません。メジャーでない邦楽アーティストの曲に辿り着くのに苦戦しました。幸い、アルバムとしては認識されているようなので、アルバムアートを正しく表示させることで、検索性は確保できそうです。というわけで、各方面からアルバムアートを入手し、Roonで差し替える作業をやり始めています。テレワークで浮いた時間の有効活用?です。

邦楽アーティストでもメジャーな場合は、アーティスト名がアルファベットで付くようです。太田裕美はHiromi Ohtaで統一されています。ハードディスクのフォルダ名称には、太田裕美を使いアルファベットは使っていませんので、Roon側で割り当てているものと思われます。ただし、アルバムアートが全滅だったので、ご覧のように割り当ててみました。グレーの無味乾燥な画像が、ジャケットの表紙に替わるだけで、嬉しくなります。庭の草むしりがどんどん進む感覚、に近いでしょうか?



差し替えの作業自体は、書斎のノートPCから行いましたが、きちんとControl PCの画面にも、反映されています。文字列より画像の方が目に飛び込んできますね。タイトルやアーティスト名に目を配らずに検索できるのは、ちょっとした快感です。時間はたっぷり、あります。ゆっくりアルバムアート差し替えを進めます。


妙なアルバムアートが付いていた件も、この機会に解消です。岩崎宏美の『私・的・空・間』は、最初、カセットテープの写真が表示されていました。ネットオークションの画像でしょうか?時代のミスマッチ感満載で、ネタとしては面白かったのですが、差し替えました。

ピリス&デュメイのヴァイオリン・ソナタ集(モーツァルト)も、グラモフォンの55枚CDのセットの画像が割り付けられていました。確かに55枚の1枚に入っているようなのですが、これでは困ります。ちなみにピリスの他の作品は、正しくアルバムアートが付いていました。
というわけで、グレーのチェック柄の画像退治を、コツコツとやっていくことになります。更に検索性を上げるために、アーティスト名称はアルファベットに統一するのがいいように思います。日本人に限らず、著名なアーティストでも、アルバムによっては、unkown artistとなるケースが散見されます。まずはアルバムアート、アーティスト名称を正しくつけることを目指します。追々、ジャンル付け、プレイリストも使いたいところです。Roonのインタフェースは、総じてユーザーフレンドリーであると感じています。
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コントロールPC貸出機

2020-07-05 21:21:52 | オーディオ
先週、MFさんが帰られた後、あらためてノートPCからコントロールする方式と、Roon RemoteでiPhoneからコントロールする方式を比較しました。やはりノートPC優位の結果でした。音の鮮度、エネルギー感に違いがあります。思い切って、モバイルモニターを導入し、徹底的にコントロールPCにMFPCを使った音を聴くこととしました(要は船に乗りかかっています)。手前の黒いLatte Pandaが貸出機です。手持ちのLANケーブルを搔き集めたので配線がゴチャゴチャしていますが、正式導入となれば、短いもので全体をスッキリさせたいところです。


これまでHUBレスのシステムを組んでいたのですが、コントロールPCをRoonコアPCのあるネットワークにつなぐために、HUBが必要となります。light MPD時代に愛用していたPLANEXのFX-08Miniを急遽、登板させることとしました。FX-08Miniは5V DC入力ですので、USB-DC変換ケーブルを使って、バッテリー駆動を試みます。


iPhoneと同等の操作性を得るために、モバイルモニターはどうしても必要です。長めのHDMIケーブルを調達し、ご覧のようにセットアップしました。聴きながら、ふと思い浮かんだ曲を再生リストに加えるのは、ファイル再生ならではの愉しみです。利便性とサウンドの両立を追求されたMFさんの成果をいただきます。


リスポジからの眺めです。キーボードとマウスは無線接続にしました。Roonはフォルダを辿っての音源検索ができません。私はアルバム検索か検索ワード入力で曲を選ぶことが多いです。アルバムの並びは、アルファベット順でジャンルごちゃ混ぜですが、iPhoneよりはずっと検索が楽になりました。


MFPC版のコントロールPCの効果は強烈でした。全帯域で音の鮮度が上がります。重心が下がる一方で、細かい音まで耳に残ります。しばらくは慣れが必要です(笑)。打撃音のリアル感が増しますね。ドラム、パーカッションが顕著です。シンバル、タンバリン、鈴、ピアノ等もいいです。以前、音楽の風景が変わると書きましたが、また景色が変わってしまいそうです。からくりは依然MFさん任せです。iPhoneにせよ自宅ノートPCにせよ、無線LAN経由でコアPCにアクセスしていました。これを断ち切ったことが効いているようです。

ドラムがいいとなると、ロック系もばっちりです。懐かしいジューダス・プリーストを何曲かピックアップしましたが、発見が多かったです。個々の音がしっかりすることで、楽曲としての一体感が増します。この音、高校生の自分に聴かせたかった・・・。


クラシックではピアノの変化が分かり易いです。一音一音が伸び、消えるところまで手に取るようです。ピリスのバッハ:パルティータ第1番は元来、透明感のある音ですが、さらにベールが剥がれた印象です。先の日記で紹介した「冬の旅」。リヒテルの伴奏に、何とも言えない重みが加わりました。


ステレオサウンド別冊「ハイレゾの教科書」第2弾です。時代は、いよいよハイレゾオーディオに移行ですかね。音楽の提供の仕方は、おそらくこれが最終形態とも書かれています。私の場合、9割9分、CD音源なので、この本は不要と言えば不要です。とはいえ、Roonの詳しい解説があり、話題のハイレゾストリーミングも紹介されています。プロセスカットされたMFPCでは、Roonの日本語検索ができません(音に効くので日本語変換機能をカット)。土方さんのライブラリ構築の解説は、この対策として参考になりそうな気がします。


というわけで、今年の夏は、MFPC版コントロールPCのサウンドを聴くことになります。正式導入が決まったら、また報告します。さて、コロナ騒動で始まった2020年、早くも折り返しです。昨日のNHKスペシャル「人体×ウイルス」(山中教授とタモリ)が面白かったです。人の持つ免疫システムの複雑さ、抗体のできる仕組みを、素人なりに理解することができました。
コメント (4)
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