珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

pat_mthny7205さん宅、5年ぶり再訪

2017-08-27 12:07:42 | オフ会
長めの夏季休暇が終わり、先週より職場復帰しました。一気にネジが巻かれることとなり、夏休み気分とはお別れです。オーディオの方は、PCシステムを従来Voyage MPD(Cubox上)から、light MPD(2台構成、イーサネット分離)に切り替えました。聴感上のS/N比が改善されたのは間違いなく、いろんな音源を聴いている状況です。重い腰も、まとまった休暇があると上げやすくなります。Quad Ringの導入と併せて、次回以降記事にしたいと思います。横浜方面はようやく暑さが戻りましたが、猛暑といった感じではありません。蝉の声も心なしか弱まったような印象です。オーディオシーズン開幕まであと少し、です。

genmi邸訪問の翌々日、5年ぶりにpat_mthny7205さんのお宅を訪問してきました。前回訪問時は、オーディオ交流を始めた当初でした。当時、GRFさんのブログを介して知り合い、トントン拍子に話がまとまり相互交流に至ったこと、を思い出します。この5年、拙宅にはほぼ毎年定点観測に来ていただいてますが、訪問の方は間が空きました。オーディオを趣味にしている人にとって5年は十分に長いスパンです。ブログを通して着々とシステムに手を入れている様子を窺っていました。夏休み中、訪問可能なご様子でしたので声かけしたところ、快諾いただきました。


pat_mthny7205さんのシステムは、いわゆるマルチアンプとなります。ご年配の方はともかく、私の世代以降では希少ですね。こちらはシステムの中核部分です。前回からの変化点は、
・SONYのSACD/CDプレイヤー、SCD-1導入
・エアタイトのプリアンプの導入(マッキンC-46代替)
・アキュフェーズDG-48導入
・ホーンユニットの追加(ドライバはJBL)
・SPのセッティング変更(内振り→平行、スーパーツィータ位置)
・リスポジの変更(テーブル→椅子)
でしょうか。実際には他にもいろいろとあると思います。


SCD-1です。1999年発売の、世の中初のSACD/CDプレイヤーです。パーツを保有しているか否かが、修理できるかどうかの分かれ目とのことです。この機種に限った話ではありませんが、高級SACDプレイヤー、特に往年のプレイヤーは維持管理が悩みどころです。


アキュフェーズのデジタルイコライザーDG-48、それを受けるチャンネルデバイダーDF-35です。マルチアンプシステムの心臓部です。プリアンプからのアナログ信号を一旦デジタル化し、更に帯域別の処理を行ってアナログに戻す・・・ようです。


パイオニアのAB級パワーアンプ×2台です。こちらも、前回からの変化かもしれません。


残りのパワーアンプはマッキントッシュのMC352。こちらは5年前から健在でした。


SPユニット群です。壮観です。エラックのスーパーツィーターをスタンドに載せて前方に出されました。ホーンユニットの追加一つとっても、帯域調整には相当なご苦労があったものと想像します。その分、理想のサウンドが得られた時の喜びが大きいのでしょうね。


5時間ほどの滞在中(途中、お昼までご馳走していただきありがとうございました)、クラシック、ジャズ、ポピュラー系の順に自然な流れで聴かせていただきました。ジャンルこそ王道ですが、選曲にpat_mthny7205さんのお好みが入り、何かと初めて聴く音源が多かったです。

クラシックは合唱系からスタートです。ODとはスウェーデン王立の男声合唱団、Orphei Drangarのことです。全くの不勉強で知りませんでした。エリック・エリクソンはこの方面の有名な指揮者だそうです。男性コーラスの重厚感と浮遊感とがステージ全面に広がりました。


ピアノソナタは、ハイドンです。こういった変化球はなかなか通常のオフ会では来ません。グールド×モーツァルトの組み合わせは一般にはNGですが、両者の中で相対的に?聴ける音源を紹介いただきました。ゲルギエフ×ウィーンフィルは、実に楽しい「展覧会の絵」でした。


続いてジャズへ移行しました。中心的にかけていただいたのが、ヨーロッパ系の現代ジャズです。ピアノトリオが主でした。出所はスェーデン、フランス、ハンガリーと様々です。当方は50~60年代の古典的なジャズに留まったままで、キースジャレット含めて、依然、免疫がありません(汗)。


最後はポピュラー系です。90年代から2000年代にかけてオーディオマニアの間で話題になった盤を、かなりお持ちでした。岩崎宏美の「とまった時計」は2002年のシングル。飛鳥涼の作品で、元々は薬師丸ひろ子向けだったようです。アマゾンで、すんなり中古盤を入手できました。


前回訪問より多様なジャンルを楽しめるようになった印象です。リスポジが前に移動したことで、聴き手と音楽の距離も縮まったのではないでしょうか。分野では、ホールを彷彿させる合唱系の再生が素晴らしかったです。いわゆるSPを消すようなサウンドの志向ではありませんが、音源に含まれるステージ情報が、都度、スケールを変えて前壁全面に展開される点が面白かったです。途中、左右のバランス、高音で気になるところを申し上げました。前者についてはその後、理由が判明し、後者についても原因を把握されているとのことでした。更なる音の追求、楽しみですね。

息子さんの夏休みの宿題の邪魔にならなかったかどうか心配ですが、5年ぶりの訪問を受け入れてありがとうございました。5年間の成果に、直に接することができました。アナログの調整が一段落したら、あらためてお邪魔させてください。一方、拙宅での定点観測ですが、来年の春くらいには開催したいと思います。こちらもよろしくお願いします。

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genmiさんを訪ねて

2017-08-20 12:24:10 | オフ会
14日、philewebつながりで国立のgenmiさんのお宅を訪問してきました。家族旅行を終えたばかりの、にらさんも、高崎から急遽参戦となりました。genmiさんは私と同じくOctaveのアンプを使われています。ヤマハの調音パネル、ウェルフロートボードさらにはSPの平行配置と共通項も多いです。genmiさんはphilewebでの交流も盛んですし、サウンドの進化が皆さんの訪問記から伝わってきていました。交流を願っていましたが、曜日の都合で機がありませんでした。8月に入ってgenmiさんからお盆中の交流を提案いただき、トントン拍子に話が進みました。国立駅近くのPIZZAさんでランチをとり、オフ会スタートです。

genmiさんは家を新築される際、オーディオ専用部屋を作られました。8畳ほどの部屋ですが後方はワードローブとなっており、実質は6畳ほどです。ただし床を低くして天井高さを確保されています。お部屋は石井式で作られたそうですが、適度なライブさがありました。現在、SPは短辺配置の平行法で落ち着かれていますが、ここまでは紆余曲折があったとのことです。べルウッドさん、Harubaruさん、K&Kさんは訪問のご常連でしょうか?ベテランの皆さんのアドバイスを活かしながら、一方で、ご自身の求める音を見失わずに音を磨いてきたのだろう、と想像しました。


中央線沿線はB&W805のユーザーが多く、philewebでは友の会が形成されています。これまでKYLYN(キリン)さん、ニッキーさんのお宅にお邪魔させていただきました。genmiさんがお持ちのSPは、ダイヤモンドツィーターの805Dです。ピアノプラックが艶やかです。


今回の注目ポイントの一つ、バーチ素材の無塗装Quad Ringです。4月の拙宅オフで感触が良かったのですが、拙宅でも導入済です。genmiさんは昨年末に導入されました。SP一台当たり3つ使う点も共通しています。トールボーイだと転倒対策が必要ですがブックシェルフであれば問題ありません。


V70SEです。パワー管は6550でメーカー指定の球を使われています。写真には写っていませんが、強化電源はSuper Black Boxをお使いです(拙宅はV40SE+Black Box)。ボリュームのつまみは制振タイプに交換しています。直下にウェルフロートを敷き、ゴム脚取り換えも拙宅と共通です。


最上流はラックスマンのフラッグシップ機、D-08です。人気、定評のあるモデルですね。genmiさんのお宅では、PCからのファイル再生も可能ですが、普段は、ほぼディスク再生とのことです。こちらは試行の結果、ウェルフロートボーを外す選択をされました。


コーナー部、壁面にルームチューニング材がいろいろと施されていました。一時期、チューニング材で音を吸い過ぎたこともあったそうです。吸音、拡散といった機能に応じて適所をご自身で見つけられたようです。この点、拙宅はかなり無頓着だと実感します。


にらさん合流までの3時間半ほど、ジャズ、クラシックの順に聴かせていただきました。拙宅と被っている音源は1割程度だったでしょうか。ライブ系の再生は、全般に臨場感が豊かでした。ダイアナクラールの原点回帰の新作、早速私も購入しました。


ダイアナクラールは途中、2001年末のパリのライブ(CDとは録音が異なります)もDVDで鑑賞させていただきました。勿論、若いのですが既に貫禄、オーラがありますね。


個人的なハイライトはカラヤンの「運命」(2回目の録音)でした。しっかりした下支えがあり、その上で音が迸っていました。やや上から俯瞰するような感覚も加わって新鮮な「運命」でした。ベルチャカルテットの繊細な音とその定位にも感心しました。


リスポジをにらさんに譲ってからはPOPS系を中心に聴かせていただきました。にらさん向けと言いつつ、Bank Bandの選曲は中島みゆきの「糸」でした。最後はゲスト向けに毎回かけている曲、遠藤響子の「ここにいる」で締めです。音楽による、お・も・て・な・し、ですね。


genmiさんを訪問された方々から、いろいろとサウンドの話を伺っていました。genmiさん自身、高音好きを称されているので、もっと高音重視のサウンドかと想像していました。しかしながら、まず質量のバランスとれた低音に驚きました。それが高音にもいい影響を与えていて、尚更です。もう一つの想定外は、短辺配置ながら左右の広がり感があって、SPを消す後方音場になっていたことです。総じて、私が好む方向のサウンドでしたが、拙宅では絶対出せないような805Dならではの繊細な音、かっちりした音も楽しみました。多くの訪問客との交流とご自身の試行を重ねて、辿り着いた音だったように思います。

今回の交流後、多くの方から初対面が意外、といった話もいただきました。実際にお会いしての印象ですが、もっと早く交流してれば、いろいろと刺激し合えただろう、と思います。とは言え、終わりが無いのがオーディオです。私はともかくgenmiさんはまだお若いです。聴き手の変化(ジャンル、価値感、身体面・・・)で求める音が変わることも想像されます。これを機にまたサウンド交流を続けさせていただければ幸いです。genmiさんのCD棚をチラッと拝見しましたが、かなりのベートーヴェン比率でした。次の拙宅開催ではこの辺りもテーマに加えてみましょう。

午後6時頃にオフ会は終了となり、3人で夜の国立へと繰り出しました。この日が涼しかったこともあり、冬を先取りしてモツ煮込みです。他、串焼き、サラダ、チーズ料理を肴に、オフ会やコミュニティ、音楽の話題を続けました。最後はgenmiさん行きつけのバーでウイスキーを2杯ほどいただきました。高崎に戻るにらさんが一足先に帰られてから、散会となりました。genmiさん、にらさん、急な展開で決まったオフ会でしたが、大いに楽しませていただきました。ありがとうございました。にらさんの東京遠征の目的の一つが、フローリング工事の視察でしたね。成果はありましたでしょうか。完成の暁にはお声かけください。
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三頭山(奥多摩)

2017-08-17 08:02:22 | その他
関東地方はこのところパッとしない天気が続いています。空梅雨のあとに梅雨が遅れてやってきたような日々です。そんな中、8月11日、奥多摩の三頭山に登ってきました。メンバーは大学時代の友人ご夫妻と、やはり山仲間の女性、計4名でした。この日の東京の気温が25度くらいで、登山口の檜原村は標高1000mです。よく言われる「100mで0.6度下がる」に従えば、気温は20度は下回っていたはずです。実際、登り始めは長袖+レインスーツでも丁度よかったくらいです。日程的には酷暑の山登りを覚悟していましたが、拍子抜けの涼しさでした。これも異常気象の恩恵と言えば恩恵です。

三頭山一帯は「都民の森」と呼ばれています。ウッドチップが敷かれた遊歩道をしばらく進むと、三頭大滝があります。滝を見るための橋も整備されており、さすがは「東京都」だと思いました。県外の二人もちゃっかり、「都民ファースト」に便乗したわけです。


三頭大滝からは沢沿いを進み、途中、渡渉(沢を横断することを言います)を繰り返しながら高度を上げます。沢から尾根に出てしばらくすると三頭山のピークです。本来は富士山や奥多摩の山々の遠望が期待できるのですが、結局、雲しか見えませんでした。ここで昼食兼ねた大休憩をとり、別ルートにて「都民の森」方面へ下りました。この日は国民の休日「山の日」でしたが、人はまばらでした。天候もそうですが、真夏の近郊の山を避けたということでしょう。再度登るのであれば、紅葉の季節、それも晴天下の平日が狙いです。陣馬山までの縦走も面白そうです。


下山後は、檜原村の温泉「数馬の湯」にて汗を流しました。地元農家が栽培した、じゃやがいもと夏野菜が格安で売られていましたので、お土産用に買いました。皆さんとは秋にやや大きめの企画があります。今度は晴天になることを願っています。
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そねさん宅で、PCトランスポートの実験

2017-08-13 09:47:52 | オフ会
8月6日の日曜日は、ご近所のそねさんのお宅でのオフ会でした。オフ会のメインイベントはPCトランスポートの比較です。今回初対面となるMFさんが持ち込むトランスポートと、そねさんのトランスポートとの直接比較、というわけです。philewebの日記を通じて、MFさんのご活躍は存じていました。厚木のHarubaruさん、赤羽のいたちょうさんのPCオーディオ導入には、MFさんの相当な貢献があったようです。そねさん自身も、べルウッドさんのお宅でMFさんのトランスポートの魅力に触れ、今回の自宅試聴に至りました。ご法度である持ち込みも、あくまでもオーナーの了解の下、ということになります。

そねさんのお宅は約1年ぶりになります。昨年の5月、6月とお邪魔させていただきました。6月の段階で2Way SPの完成度が上がったことを、そねさんをはじめ、同席したべルウッドさん、Harubaruさんと確認したことは記憶に新しいです。その後、大きなシステム変更はないようでした。philewebの日記において、そねさんご自身が書かれていますが、昨年7月に耳の調子を悪くされました。まさしく訪問の直後です。音場表現含むクラシック音源の再生が難しくなり、現在はヴォーカルを中心に聴かれているそうです。そのような経緯もあり、この日使用したSPは、後方のピエガではなくイーディオ製の小型2WaySPです。


前回、MSB テクノロジーのDAC-Ⅳ Signatureはアンプ群と共に前方に配置されていましたが、今回はリスポジ横のラックに収まっていました。結局この日はDAC以降は全く共通にして、デジタル入力2系統を入れ替えて比較する、いわゆるガチンコ対決となりました。


横濱音羽製作所のパワーアンプAL3886FMC×2台の前段に、アッテネーターが入っていました。これは昨年からの変化点でしょうか?音量調整はこちらで行います。最初の訪問時に比べると、システム全体の見た感じがすっきりしましたね。


さて、本日の目玉、MFさんのPC群です。全部で3台あります。前線で音楽信号を送るオーディオPC、再生を司るコントロールPC、それに音源を格納するPCです。全てファンレスで同じ筐体、縦置きです。これで3台の必要性を、ようやく実感できました。


各PCへ米国のHDPLEX 200Wリニア電源から、一括してDC電源を供給します。つまりPC本体のACインレットは不使用です。このリニア電源、電圧調整できるのも魅力です。拙宅のようDC電源を個別に用意するよりずっとスマートですね。


オーディオPCからUSB経由で音楽信号を受け取るのが、iFi AudioのUSB-DDCです。JPLAYにおいてDAC Link 700Hz(できるだけ短い時間間隔で刻んで音楽信号を送る)を使う場合には、対応可能なUSB-DDCが必要になります。


最初にそねさんのトランスポート、続いてMFさんのトランスポートで聴きました。途中、そねさん自身が気になる曲については、再度トランスポートを戻して確認です。音は随分変わりましたね。3人とも捉え方は一緒だったように思います。音像のシャープさ、低音の解像度、高音のすっきり感、音の配置のわかりやすさ、においてMFさんのトラポが勝っている印象です。「高音のにごり、付帯音が更に無くなった」とはそねさんの弁です。こういった音の積み重ねが音楽の印象に影響するので、敢えて音に拘った会も楽しい!となります。あらためて最上流の影響の大きさを聴感しました。

MFさんのトランスポートは、MFさんの中でもかなり追い込んだ仕様です。キャッシュメモリを増やし、その分クロックを落とした点が肝だったようです。オフ会中はコア、キャッシュ、クロック、電源、鉛テープ、USBカード、縦置き・・・いろんな用語が飛び交っていました。自作派にとってCDプレイヤーはその対象外でしたが、ファイル再生の波の中で、トランスポートに限っては道が開かれました。MFさんの解説は何より丁寧で、この世界が決してオカルトではないことも実感しました。いかにノイズを発生させないか、伝えないかに集約されるということでしょうか。

そねさんは既にベルウッドさん宅で音の片鱗を聴かれており、JPLAYの個性を再確認したご様子。今後の、そねさんのPC再生の行方は気になるところです。なおJPLAYで音の全て決まるわけでありません。イーオーディオの2Way SPが醸し出す、やや乾いたすっきりサウンドは健在でした。しっかりと「そねさんの音」も楽しみました。昨年の九州遠征ではJPLAYの稠密な音が印象に残りましたが、本日の音とも異なります。ノイズフロア下げ、いわゆるデジタル臭を消したその先に、各人の個性的なサウンドが花咲く・・・そんな状況になっているんだろうと想像しました。

MFさんからは拙宅への持ち込みの提案がありました。この夏休みはLinuxのlight MPD2台使いにトライする予定であり、保留にさせていただきました。NASをPCと考えれば、Linux2台使い+複数NASも、志向は同じ?ともあれ、PC再生派の仲間として引き続き情報交換させていただければ嬉しいです。そねさん、MFさん、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
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チューバホーンさん宅、定点観測

2017-08-06 11:58:23 | オフ会
7月最終週の土曜日、チューバホーンさん宅の定点観測に行ってきました。GW連休明けに、Oさん宅訪問とのダブルヘッダーをやって以来となります。今回は私自身の体の定点観測も兼ねています。一時期痛みが出ていた右肩(五十肩です)はかなり楽になりましたが、若干しこりが残っています。体の左右のバランス崩れも自覚していて、背中や腰の痛みにつながっていると思われます。普段の姿勢の積み重ね、ということなりますが、日常ではなかなか正せません。オーディオや音楽、その他近況の話題を交えながら、丁寧にメンテナンスをしていただきました。施術後はいつものように2Fのオーディオ部屋へ移動です。


システムは5月と変わっていませんが、機器の足元に変化点があります。5月はインシュレータが使われていましたが、木製のボードで統一されています。マランツ#7やOさんのDACの下に敷かれているのは、リラクサ同様にフローティングで振動を遮断するボードです。製作は大山さんにお願いされました。マランツ#7は前回は裸の状態でしたが、木枠に収まっています。この他の細部では電源ケーブルなどを調整し、この日向けにチューニングがあった模様です。オフ会は2時間ほどだったでしょうか?クラシック、ポップス、最後は珍しくロックという流れでした。


クラシックは毎回ジャンルが変わるので楽しみです。オフ会でもしばしば登場する、アルゲリッチ/クレーメルの組み合わせはシューマンのヴァイオリンソナタでした。チューバホーンさんにはチャイコフスキーのイメージが無かったのですが、交響曲の全集を紹介いただきました。マルケヴィッチのフィリップス盤です。サン・サーンスの3番オルガン付は、定番の第2楽章を。エッシェンバッハ指揮、フィラデルフィア管弦楽団のSACD盤です。オルガンの存在感、明瞭さが素晴らしいですね。チューバホーンさんのシステムはCD層の再生が基本です。CDリッピング派として、とても勇気づけられます。


邦楽はライブ系を中心にかけていただきました。GRFさんのお宅でレコード聴かせていただくような音源を、チューバホーンさんはCD盤でお持ちです。越地吹雪の日生劇場、テレサテンは新宿ルイードでのライブです。「ジャンバラヤ」(カーペンターズの曲)のイントロでは、テレサテンの決して上手とは言えないフルートや、それにまつわるトークを楽しめます。この手のライブを聴くと会場の雰囲気だけでなく、70年代という時代まで感じられるから不思議です。ちなみに『at ルイード』の中古盤は、アマゾンでは15000円。どこかで巡り合うまで待つこととしましょう。


こちらはBIGINと10人のアーティストのコラボ作品です。石川さゆりの「津軽海峡冬景色」をかけていただきました。一五一会が、BIGINが作った楽器の名前であると、実は知りませんでした。一五一会と言えば、拙宅にも石川ひとみがフォークソングを歌った『With みんなの一五一会~フォークソング編 』があります。ジャケットでは石川ひとみがギターケースを手にしているのですが、てっきり中身は普通のフォークギターかと思っていました。よく見るとギターケースが左右非対称でした。外野からはそもそも音で気づけ、と言われてしまいそうですが(汗)


途中、私が持ち込んだ音源を挟みました。ゼルキンのモーツァルト「ピアノ協奏曲21番」第2楽章をお願いしました。ムード音楽でも使われているゆったりとした曲です。ストリングスの広がりと、ゼルキンの滋味溢れるピアノが溶け合っていて、チューバホーンさんのシステムとの相性はいいように感じました。先般、購入したばかりの『エヴァーグリーン』は、CDケースを開けてがっかり。リッピングした際にDVDドライブに入れっぱなしにしてきたようです。他には、チェリビダッケ指揮の「くるみ割人形」、イタリア合奏団「4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲」をかけていただきました。


締めのアナログは今回はロックでした。こちらもチューバホーンさん宅では珍しい展開です。『ホテルカリフォルニア』『LET IT BE』、いずれもオリジナル盤の登場です。ファーストプレスは別として、ロックは無茶な値はついていないそうです。とても分厚いイーグルスでした。オーディオ的には、ライブ盤が話題になるようですが、私は単純にこの盤の一丁目一番地で痺れたい派です。私自身、中学後半から急にハードロック志向が強まり、イーグルスもビートルズも深くは聴いていませんでした。数十年を隔てて、皆さんの懐かしのロックを共有できるのは、この年ならではのオーディオの愉しみです。



チューバホーンさん、お仕事&オフ会ありがとうございました。少し、ロックを意識されたか厚めのサウンドだったように思います。もしかしたら雨(湿度)の影響もあったのかもしれませんね。オフ会の後は、例によって感想戦でした。今回は下井草の駅前の串焼きやさんを紹介いただきました。チューバホーンさんのお知り合いの方が、ご夫婦で最近始められたお店です。串焼きもサラダも丁寧に作られていて、味がしっかりしていました。オーディオや音楽の話を肴に楽しい時間が経過しました。2月のまといもそうですが、信頼を置けて、かつ気軽に飲めるお店はありがたいですね。

涼しくなりましたら、今度は横浜へお越しください。音源は勿論、普通のオフ会では持ち込まないような物も、持ち込んでいただいてOKです(笑)。
コメント (2)
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