珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

フィラデルフィアより愛をこめて

2018-06-23 05:45:16 | POPS(洋)
サッカーW杯、ロシア大会盛り上がっていますね。下剋上という言葉が1次リーグで飛び交ったのは、今回が初めてではないでしょうか?強豪国にとって、最早、簡単には1次リーグを突破できない時代になったようです。W杯でのシーンは、それこそ当時聴いた音楽と同様に、私の脳裏に残っています。当ブログを開いて8年が経過しました。W杯で言えば3大会分です。オーディオで様々な音楽を聴くようになったので、逆に時代とシンクロする音楽は少なくなりました。そのうちオフ会やシステムの記憶がW杯のそれとオーバーラップする・・・なんてことになりそうです。

さて、久々に洋楽の話題です。私にとって懐メロではないのですが、先日Apple Musicで巡り合った1曲、「フィラデルフィアより愛をこめて」です。男性5人組スピナーズの1973年ヒット曲です。1973年と言えばロバータ・フラックの「やさしく歌って」がヒットし、スティービーワンダーが名盤『Innervisions』がリリースした年です。この当時のソウルは、メロディーも美しく分かりやすく、何となく昭和歌謡に通じるものを感じます。小学生の低学年だった私は、勿論リアルタイムでは聴けていませんが、オーディオを通じて時代が持つ空気感を感じることはできます。


この曲、メロディーを聴いたのは、かなり前なのですが、暫く曲名がわからない状況が続いていました。おそらく聴いたのは80年代半ばの、週末のFM番組だったと思います。メロディラインはしっかり残っているのですが、曲名がわからない・・・魚の骨が喉に引っかかったような年月が経過しました。終止符は思わぬところで打たれるものですね。Apple Musicで私向けに推薦された「ポップヒッツ:1973年」の中の1曲が「フィラデルフィアより愛をこめて」だったというわけです。イントロでもしや?と思い、以後、メロディを追うに連れて確度が高まっていきました。

7年前にも邦楽でも曲名が判明した話題を記事にしました。その中でソウルの1曲が残っていると書いています。さらに7年かかったことになります。全く個人的な話ではありますが、これで魚の骨は全て取れました。Apple Musicは未だオーディオにはつながず、専らiPhoneのみで聴いてますが、これだけでも始めた甲斐はありました。ネット社会、大量データ活用社会の恩恵を実感した次第です。最近は、スマホに音楽を聴かせると、その場で楽曲を教えてくれるアプリもありますね。魚の骨は引っかからないに越したことはありません(笑)。
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Harubaruさん、K&Kさん、ご来訪

2018-06-17 09:00:37 | オフ会
6月に入って最初の土曜日、厚木からHarubaruさん、K&Kさんにお越しいただきました。昨年4月以来、1年2ヶ月ぶりのご来訪です。前回、持ち込んでいただいたバーチ素材のQuad Ringは、昨年7月に拙宅で導入済です。先のオフ会ではポン置きでしたが、ようやく馴染んだ音を、ご披露する機会にもなりました。実は、この日もHarubaruさん、リュックに秘密兵器を詰め込んで来られました。持ち込み企画はその後の影響が心配(笑)ですが、音はオーディオの大切な要素ですから、刺激になります。ホスト側が取捨選択の物差しをしっかり持つことが肝要かと思います。

梅雨入り前の横浜は、この日、爽やかな晴天となりました。午後いっぱいのオフ会は、時間配分を気にしながらの盛り沢山の内容となりました。大きくは①デジタル鑑賞、②Quad Ringの強化バネバージョン導入、③Mini PC実演、④K&Kさんの音源鑑賞、⑤アナログ鑑賞、の流れでした。Quad Ringの強化バネバージョンは、荷重を受けるワイヤーが従来より太くなっています。HarubaruさんのB&W800D3下のボードで効果的だったと聞いています。元はピアノ向け製品の強化目的でしたが、果たしてオーディオでどう作用するのか、興味深いところです。


いつものようにデジタルは、ポピュラー、ジャズ、クラシックの流れで。ヴォーカルものはほぼ女性でした。最近買った複数の中古CDは、いわゆる「レンタル落ち」でした。ただし、リッピング派としては、そのこと自体を、気にはしていません。


お二人は世代的には私より上になりますが、70年代の音源は共通言語になります。尾崎亜美、やまがたすみこ、竹内まりや、小柳ルミ子・・・時間が足りませんでした。バーチのQuad Ringとアナログの相性の良さは、昨年のオフ会以降、実感していることの一つです。


本日の持ち込み企画のもう一つの主役、Mini PCです。GWのマラソンオフ会で使用されていた機器類を一式持ち込んでいただきました。OSはWindows10で、MFさんがプロセスカットを追い込まれました。再生ソフトは懐かしい?foobar2000です。


この1年、オフ会で目にすることの多い、英国CHORD社のポータブルなDAC、Hugo2です。最近、ヘッドフォンアンプの機能を除いたQutestもリリースされました。ピュアオーディオ派としては、そちらが気になります。下にはウェルフロートが必須とのことです(できれば2段)。


ローカルネットワークを形成するためのルーターです。ルーターレスの方法もあるようです。操作性と音質とのせめぎあいです。HUBレス、ルーターレスで、音源指定が簡単にできる方法が、理想なのでしょうね。進展を待っています。


持ち込み企画のまとめです。まずQuad Ring強化バネバージョンですが、音が引き締まり、解像度が上がる印象です。K&Kさんのお言葉を借りるとピアノの温度感が下がる方向です。オフ会後、しばらく強化バネバージョンを据え置かせていただきましたが、印象は継続されました。ワイヤーの違いだけなので副作用もなしと判断し、Harubaruさんへ調達を相談しました。数日で届き(早!)、このオフ会の1週間後には強化バネに置き換わりました。現在、いろんな音源を聞き直していますが、何かと発見が多くて再生が楽しいです。

Mini PC+Hugo2は、予想通り音をきっちり出してくる印象です。light MPD/upnpgw + AIT DACの音に耳が慣れているので、よりメリハリが効いているように感じました。その分、しっとり感は後退するのですが、下流次第なところもあるので、非常に可能性を感じました。Windowsでこういった音を出してくるMFさんの努力には頭が下がります。昨年秋、拙宅に持ち込んでいただいたトリプルPCに比べるとはるかにコンパクトです。私がPCオーディオへ移行してもう7年ほどになりますが、linuxであれwindowsであれ再生側の負荷を下げる方向に収斂したように思います。

Harubaruさん、K&Kさん、1年ちょっとぶりの再訪ありがとうございました。Harubaruさん、重い荷物の持ち込み、ご負荷をかけてしまいました。盛りだくさんの企画で音楽鑑賞の時間が短くなってしまいましたが、昨年からの変化点である、①バーチ素材のQuadi Ring導入、②2台構成のlight MPDの導入の効果を感じていただけたのではないかと思います。この夏にプリアンプ導入を控えておりますが、現状の音をしっかり聴いて、音造りに活かしたいところです。また皆さんと定期交流をさせていただけると幸いです。
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つかの間の中国

2018-06-09 19:31:37 | その他
5月の終盤、短い期間でしたが中国へ仕事で行ってきました。これまで欧州や東南アジア各国へは出張で行っているのですが、中国入りは今回が初めてでした。行先は山東省で青島経由で入りました。韓国上空を過ぎれば、青島は直ぐです。滞在したのは青島から内陸へ300kmほど入った、遠く春秋戦国時代に栄えた斉の国があった辺りです。何となしにアジア色というよりヨーロッパ色を感じたのは北部だからでしょうか?往復の移動と仕事でほぼお終い、といった出張でしたが、オフタイムから幾つか紹介します。

夜は円卓で中華料理に、おきまりの白酒でした。最近は50度と言わず、30度程度の優しい白酒もあるようです。中国人とて皆が強いわけではありませんし、時代の流れもあるでしょう。中国式に親が音頭をとっての乾杯が続きます。中国では偶数が縁起が良く、6回で飲み切るルールでした。泡盛と思って飲みました。適度にチェイサーとしてお茶を飲んだら問題ありませんでした。不思議と翌朝にも残らなかったです。山東料理は日本ではあまり知られていませんが、口にあいます。北京料理のルーツですから北京ダックにも納得です。


すっかり酔ってます。日本と違って、2次会、3次会の流れはないようです。2時間でいっきに飲んで盛り上がりました。まあ、白酒で2次会やったら体が持ちません(笑)。


宴会の後の夜風が気持ちよかったです。この時期は日本と同じくらいの気候でしたが、山東省は冬は寒く、夏は蒸し暑いと聞きました。


土曜日の午後、街中に繰り出すこととなりました。甕を壁に使っていますね。路地裏を見ると、やはりアジアを感じます。


何となく懐かしさを感じます。日本の田舎でもありそうな雰囲気です。


露店では野菜や果物、豆腐などが売られていました。スイカはこちが本場です。ライチ、サクランボ、メロン、バナナ・・・目移りします。


驚いたのが電動スクーター。静かな分、後ろから近づいても気づきません。結構スピード出る上にヘルメット無し!です。全般に車の運転も粗いので、事故が多そうです。


街中は意外に人が少なかったです。デパートで職場向けのお土産を買い、露店が並ぶストリートを通って宿へ戻りました。


4日間の駆け足滞在でしたが、初めての中国は好印象のまま終わりました。今度はプライベートでも行ってみたいです。中国の歴史には関心ありますし、歴史小説も読みます。片言でもいいので中国語もマスターすれば、また違った世界が待っていることでしょう。
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武奈ヶ岳(滋賀)

2018-06-03 08:10:59 | その他
5月19日と20日、滋賀方面の武奈ヶ岳に登ってきました。武奈ヶ岳は琵琶湖の西、比良山系に位置し、日本二百名山にも入っています。武奈ヶ岳の存在を知ったのは、1年ちょっと前の延暦寺から眺めでした。3月下旬で周辺の山々の雪がすっかり無くなっている中、白い頂が印象に残りました。その後、調べて武奈ヶ岳だと判りました。頭の片隅にはこの山の存在があったのですが、1年を経て山仲間の企画がミートした次第です。19日に登ったお隣の蓬莱山は天候不順でしたが、本命の武奈ヶ岳は見事な好天となりました。

19日の夜は近江舞子駅近くの民宿に泊まりました。20日の早朝の琵琶湖です。湖でもちゃんと砂浜が形成されています。ここは夏は海水浴場となります。釣り客もけっこう見かけました。


この日の登山口は、琵琶湖から見ると裏側となります。車で武奈ヶ岳の背後に回りました。この川は安曇川といい、やがて琵琶湖に行きつきます。


麓の集落の屋根の勾配がきついですね。白川郷ばりとは言いませんが、雪が積もる地域なのでしょう。琵琶湖の北西部にはスキー場があります。


しばらく急登を辛抱すると、少しずつ展望が開けてきました。青、緑、白の組み合わせは、5月の登山の魅力です。これに薫風が加わります。


ドウダンツツジの仲間、ベニサラサドウダンです。ドウダンツツジは庭木としてポピュラーで拙宅にもありますが、色は白です。紅色は新鮮です。


武奈ヶ岳のピークが見えてきました。上部は勾配も緩やかになります。高木が無く、アルペンムードを感じます。冬は風が強く、木が育ちにくいと想像されます。


武奈ヶ岳自体は、琵琶湖からは奥まった位置にあります。なかなか琵琶湖が見えなかったのですが、頂上が近づいて漸く見えてきました。


登頂です。標高1214m、比良山系の最高峰です。決して高い山でありませんが、予想を超えて素晴らしい山でした。関西の山はなかなか登れないので感動も一入です。


琵琶湖越しに北東方面の山々です。伊吹山は勿論、遠く白山まで視認できました。琵琶湖の手間で開けているのが高島市、左に進むと敦賀へ向かいます。


琵琶湖の西ですから、京都もお隣です。京都市街を見渡すことができました。武奈ヶ岳の麓を走る国道367号が、大原を経て京都につながっています。


琵琶湖には4つの島がありますが、唯一の有人島、沖島です(初めて知りました)。近江八幡市に属しますが、橋はかかっていません。


島としては小さいですが、観光地としては琵琶湖八景の一つ、竹生島が有名です。神話とのゆかりもある、いわゆるパワースポットです。


山頂に1時間ほど滞在して昼食をとりました。食後のコーヒーとスポンジケーキです。眼下に琵琶湖を置いて、至福の時間が流れました。


武奈ヶ岳山頂からの眺めを十分堪能して、下山しました。この時期、ブナの新緑が眩しいです。癒しを得るというより、活力を得ているのかも知れません。


滋賀から東京へは車での移動です。少々先を急いで下山しました。途中、琵琶湖大橋を渡った先の「みずほの湯」にて汗を流しました。

土日での湖国往復で、強行軍となりましたが、気になっていた武奈ヶ岳に登ることができ満足です。思い入れを持って臨んだ山は、記憶にも残り易いです。視野に入りきらないほど広い琵琶湖、青空と雲、ブナの新緑と共に忘れることはないでしょう。近江からは鈴鹿山脈を越えて、いなべ市へ抜けました。その後、新名神、伊勢湾岸自動車道、東名を経て町田へ。高速道路の整備ぶりにも驚きましたが、毎度のことながら第二東名(行き)、東名(帰り)を運転してくれた友人には感謝あるのみです。
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