珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

秋の音会in岡山:スイートサウンド邸訪問

2019-09-26 07:15:18 | オフ会
黒姫山の翌日は、岡山での音会でした。オフ会で岡山入りするのは、実に3年ぶりです。その前回、ご一緒したベルウッドさんが、今回もご参加です。迎える岡山組は、スイートサウンドさん、EDさん、helicatさん、とりさんの4名です。とりさんは、初めての対面となりました。四国の2Hさんは、自転車乗りで本日はご欠席です。前日の黒姫山の戻りは午前様。新幹線で爆睡といきたかったところですが、朝型の私はどうしても午前中は目が冴えてしまいます(笑)。結局、うたたね1時間程度で岡山入りし、新幹線改札口で、ベルウッドさんと合流しました。

岡山駅でhelicatさんにピックアップいただき、まずはスイートサウンドさんのお宅へ。ファイル再生+レコード再生の組み合わせは前回同様ですが、3年も経ていますから、当然、いろいろと変化があります。そのご様子は、断片的にブログやPhilewebの日記で覗いてはいました。①ラズパイによるネットワークプレイヤー、②ES3098 ProのDAC、③正十二面体SP、④金田式セパレートアンプ、あたりが大きな変化点でしょうか。自作志向がより強まっています。やはり3年という年月はオーディオファンにとっては、十分過ぎるほどの年月ですね。


ラズパイを使ったネットワークプレイヤーです(最上段は重し)。スイートサウンドさん、以前は、パイオニアやヤハマのネットワークプレイヤーを使われていました。ラズパイ+ESSのDACチップの組み合わせは、拙宅のご近所さんですとハンコックさんも同様です。岡山の皆さんは自作スキルが高く、DACを自身で作れてしまうのが羨ましいです。しかも皆さんESS派です。私もES9018のAIT DACを使って早、6年。後継で評判のいいES9038 Proは気になる存在です。皆さんの取り組みを、大いに楽しみにして岡山入りした次第です。


SPの変化も大きいですね。3Wayには変わりませんが、スコーカーは正十二面体のキャビネットです。初見聞です。空間表現に効きそうですね。ユニットも以前はスキャンスピーク、PARCオーディオ混在でしたが、今回はスキャンスピークに統一されていました。足元の砂箱も健在でした。


正十二面体キャビネットのアップです。受け方が悩ましいところですが、ウーハーの上に専用のスタンドを載せています。ツィーターはそのスタンドの内側に収まっています。正十二面体のサイズもいろいろと試行錯誤があったと聞きました。以前より小ぶりになったとか。


スイートサウンドさんのお宅で配られるプレイリストです。実は、5年前の初回から用意されています。毎度、ありがとうございます。お好みであるジャズ系の女性ヴォーカルとクラシックの室内楽中心の構成でした。ところどころで、アナログレコードとの比較が入りました。


そのアナログです。以前から使われいるデノンのプレイヤーDP-90です。これまでは2Fでおめにかかることが多かったですが、メインに組み込まれています。お持ちだったLINNのLP-12はEDさんの元へ旅立っています。そのサウンドは続編で触れます。


岡山と言えばフルーツですね。なかなか東京や横浜では手が出しにくいシャインマスカットをご馳走になりました。美味しくて、ついつい食指が動いてしまいました!さらに、奥様お手製のケーキにクッキー、コーヒーをいただきながらの贅沢な鑑賞タイムが続きました。



お昼は近所の「かもがた亭」でした。お向かいは香川ですし、岡山は地域的にはそばより、うどんでしょうか?かなりの人気店で11:30頃でも満員でした。私は天ざるにしました。1日のスケジュールがタイトで、食事後の話もそこそこに再びスイートサウンド邸へ。


さて、3年ぶりのスイートサウンドさんの音です。しばらくセンター付近で聴かせていただきました。飾り気のない、素の音が出ている・・・が、私の第一印象です。さっぱりと乾いたイメージをもったのですが、前回参加された皆さんからは、逆にしっとり感が出てきた、といった感想も。前回のサウンドを聴いていないのですが、相対的な変化があったのかも知れません。ユニットがスキャンスピークに揃い、全体的にまとまりの良いサウンドでした。低音が控えめなのはオーナーのお好みですね。以前はサブウーハーなどもトライされてましたが、今回は外されていました。

ジャンルではクラシックの室内楽が、システムにマッチしていると思いました。やはり正十二面体キャビネットが効いてるのか、空間表現が見事です。ヴァイオリンやピアノの音の素直さと相まって、心地よい時間が流れました。途中でセンターポジションを譲り、右脇に座りましたが、空間表現は変わりません。セッティングを追い込まれていることが判りました。過去の音会を振り返っても、ヴァイオリンの印象が強いです。女性ヴォーカルとクラシックで追い込んだ、3年ぶりのスィートなサウンド、健在で良かったです。

先日ベルウッドさんとライブで聴いた前橋汀子さんの新アルバムを組み込むなど、選曲のご配慮ありがとうございました。用意されたプログラムが終わった後は、皆さんの持ち込み音源を聴かせていただきました。とりさんは、女性ヴォーカル好きと伺いました。かけていただいた曲に妙に惹かれたので、感想戦で確認したところ、80年のポプコンにも出ていた相曽春日とのことでした。領域的にはストライクゾーンなので、これは1本とられました。70~80年代の邦楽から、まだ見ぬ(聴かぬ)音源を探すのは、私のちょっとしたツボになっています。

前半戦終了して、ED邸へ移動します。続きは後編で。
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黒姫山

2019-09-21 12:40:17 | その他
シルバーウィークの出だしはメンバー4名で、北信州、黒姫山の登山でした。もっともシルバーウィークと言われても、平日4日間は普通に仕事ですので、あまり連休の感じがしません。毎年シルバーウィークが出現するわけでもなく、ゴールディンウィークに比べると定着度は低いですね。横浜方面は、先の大型台風直後は夏らしさが戻ってきましたが、ここに来て、めっきり涼しくなりました。いわゆる「暑さ、寒さも彼岸まで」通りの天候となっています。この秋も、オフ会や登山、旅行などのイベントであっという間に過ぎて、師走を迎えそうです。

登山前日のうちに黒姫山近くにある、斑尾高原のスキーリゾートに宿泊しました。早朝、リフトを使って展望台から北信州の山々を眺めました。北信五岳と呼ばれる、妙高山、黒姫山、飯縄山、戸隠山、斑尾山です。五岳からは漏れていますが、百名山である高妻山もこの山域にあります。眼下の湖はナウマンゾウで知られる野尻湖です。この日のメイン、黒姫山は野尻湖の右後方のずんぐりした山です。昭和の相撲ファンであれば、輪島、貴ノ花、北の湖と張り合っていた元関脇、黒姫山を思い出すことでしょう。今年、逝去されたようです。


その黒姫山の右に位置するのが、溶岩ドームが目印の妙高山です。2017年の6月、残雪の雨飾山を撤退して、上越のakahanamizukiさんを訪ねたことが思い出されます。あの時は、しなの鉄道~えちごトキめき鉄道とつなぎ、妙高山の右側を高田方面へ抜けました。


9月は、登山としてはやや微妙な時期ではあります。まだ夏の名残で雲が湧きやすく、天高い秋空にはもう少し待たねばなりません。麓は終日晴れだったのですが、山頂付近は終始、雲がかかっていました。夏と秋が交錯しています。


展望はあまり期待できなかったのですが、時折、ガスが切れて黒姫、斑尾方面の田園風景が見えました。稲穂がもういい色をしていて、収穫を待っていました。翌日、音会のあった岡山の田んぼはまだ青さが勝っていて、地域による季節差を実感した次第です。


急登を凌ぐと解放感ある稜線歩きとなりました。やがて黒姫山山頂です。ここでランチタイムにしました。先の槍ヶ岳以来、嵌っているのが種類豊富な無印良品のレトルトカレーです。今回の選択はリンゴ入りの甘いカレーでした。


流石に高山植物のシーズンは過ぎましたが、道端で目を引いたのがリンドウでした。秋の七草に入っているキキョウとは色が似ていますが、種類が異なります。それでも十分に秋風情を感じさせてくれました。


フライング気味の紅葉を期待していたのですが、こればかりは思い通りには行きません。もう半月もすると、それこそ燃えるような世界が待っていることでしょう。昨年の雨飾山巻機山の紅葉は、しっかり目に焼き付いています。


下山途中の古池からの黒姫山です。夕方が近づくにつれ、気温が下がったためか、山頂付近の雲も消えつつあります。車を止めた戸隠のキャンプ場までもう少しです。そのキャンプ場は、高妻山や戸隠山の入口にもなっています。再訪も遠くないでしょう。


7年ほど前、黒姫山の企画があったのですが、私の仕事の都合で没となりました。個人的にはそのリベンジが成ってよかったです。千曲川沿いの小布施は、桜や菜の花の季節が美しいと聞きました。残雪の山々と相まった素敵な光景を目にしたいものです。さて、3連休の中日で帰りの関越自動車道はかなりの渋滞でした。結局、家に戻ったのは午前0時過ぎ。翌日の岡山入りが早朝移動だったので、洗濯機を回して速攻で寝ました。ハードスケジュールですが苦にならないのは、仕事でないからですね(笑)。
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ハイドンを聴く

2019-09-08 11:38:42 | クラシック
久々に音楽、クラシックの話題になります。これまで多くのオーディオファンの方と交流してきましたが、音楽の志向はまさに一人一様であることがわります。オーディオ目線で比較用にかける曲というのはありますが、自宅でヘビーローテションになっている曲とは、別であることが多いのではないでしょうか?私自身、音源の数を真面目に数えたことはありませんが、何千、何万と音源を持っていても、聴くのはわずか一部に過ぎません。音楽を聴く時間は無尽蔵にありませんし、一方で充実した鑑賞時間を過ごしたい要求があります。

クラシックへの造詣が深くオールラウンドに聴かれる方も勿論、いらっしゃいますが、それでもお好みの時代、作曲家などに偏りは出てきてしまうようです。現在、音源の購入比率の5割程度はクラシックになりましたが、相変わらずバッハ~モーツァルト~ベートーヴェン~シューベルト辺りで留まっているのが実情です。小学生の音楽室に肖像画が飾られていた面々ですね(笑)。ここから時代が上がることも、下がることもなく10年近く来ていますから、ある意味、クラシックの終着点なのかも知れません。本日紹介するハイドンは時代的に、そのど真ん中です。

先に名前の挙がった作曲家の作品に比べると、ハイドンのそれは地味です。曲の数はやたら多いのですが・・・。従って、曲から入るというより、良かった曲を聴いたらハイドンであったパターンが入口でした。以前、フルニエの記事を書いた際に紹介した、チェロ協奏曲もそうでした。当時は2番から入りましたが、闊達な1番と併せて依然、気に入っています。アンヌ・ガスティネルはfukuさんのお宅で、デュ・プレの3枚組は音の良い盤としてチューバホーンさんに紹介いただきました。ソル・ガベッタはモーツァルトのフルート協奏曲の編曲の方も聴いています。


先のピアノソナタの記事で、ハイドンのピアノソナタについて触れました。きっかけは2年前のpat_mthny7205さんの訪問です。グレン・グールドによるハイドンのピアノソナタは高い評価を受けているようですね。グールドのCDでは、有名なバッハの「ゴルトベルク変奏曲」と、やたら早引きでモーツァルトを小馬鹿にしたような「ピアノソナタ第8番他」を持っていますが、やはりハイドンは手に入れたいところです。昨年購入したブレンデルのCD4枚組もまだ、聴ききった感がないので、ゆっくり参りたいと思います。


先日、NHKの名曲アルバムで、穏やかな弦楽四重奏がかかっていたのですが、こちらも曲が先で作曲家が後のパターンでした。第41番とあったのですが、まだ同じ音源を入手できていません。ハイドンの曲の番号付け、正直分りづらいです(苦笑)。その後、ネット検索してまず購入したのが、アルバン・ベルク四重奏団です(残念ながら2007年に解散)。作品76はエルデーディ四重奏として、ハイドンの弦楽四重奏の中では取り上げられることが多いようです。楽器の分離などオーディオ的愉しみ3割、曲の愉しみ7割くらいで聴き始めました。


ハイドンの曲は、確かに派手さはないのですが、ところどころに胸を掴むような旋律が潜んでいます。知らない曲でも、結果として聴くきっかけを貰うことになります。オーディオでクラシックを聴くようになった当初は、想定していなかったことです。これもまた一様のうちの一つ、かと思います。アップルミュージックやYoutubeで楽曲を事前に確認して購入する、しないを決められる便利な時代になりました。クチコミの平均的な評価ではなく、自身の頭と耳で判断できるのは大変ありがたいです。ハイドンは曲が膨大なだけになおさらです。

昨日、床屋のBGM(FM横浜)で、竹内まりやの曲が流れていました。曲風はいかにも昭和歌謡ですが、初めて聴く曲です。後で調べたら、9月4日に発売された40周年アルバムのセルフカバー曲「ファースト・デイト」でした。提供先は、あの岡田有希子。あらためて年月の経過を感じた次第です。ちなみにその床屋では、昨年、麻倉未稀の「ミスティ・トワイライト」にも遭遇しました。昭和歌謡の香りがプンプンしてましたが、やはりお初です。直ぐに放送でかかった曲目をチェックし、喉に痞えかかった魚の骨を取り除くことができました(笑)。

ふと耳に入る音楽への感度を保つことは、この趣味を長く続けるコツだと思います。
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黒檀をSP足元へ

2019-09-01 15:28:20 | オーディオ
早いもので9月に入りました。確実の夏の暑さは遠ざかっているようで、日差しが出ていても若干の穏やかさを感じるようになりました。漸くオーディオシーズン開幕、といったところでしょうか。秋のオフ会もポツポツと決まり始めています。加えて山や旅行の予定もあります。何であれ少し先のイベントは、トンネルの先の明かりといった感じで、日常においてモチベーションを上げてくれます。そうこうしているうちに、あっという間に師走を迎えるのは、毎年のことでなのですが・・・。今回は、SPの足元の話題となります。

昨年の12月のオフ会でGRFさんがSPセッティングを指南された際、暫定的にSPを受けたのが、コルクテープでした。手持ちに適当なスペーサーが無かったための、急拵えでした。ただし、結局、その後8か月以上、その状態を引っ張ってしまったのには、いくつか理由があります。弄ったらしばらく動かさないというポリシーもそうです。音に大きな不満がなく、気分的な後押しが弱かったこともあります。更に、5月の拙宅オフ会にて、チューバホーンさんから、黒檀が余っている旨の情報もいただいていました。要は、理由を付けてサボっていたわけです。


先の杉並定点オフ会でにて、その黒檀のスペーサーを8個ほど入手させていただきました。チューバホーンさんのお知り合いの方の自作品です。とても綺麗な仕上がりは、チューバホーンさんのランカスターの足元のボードにも共通しています。


スペーサーをSP1台当たり、3つにするか、4つにするかは、個人によって意見が分かれるところでしょう。私は昔から3つを好む傾向があります。コルクテープ、Quad Ring、オーディオテクニカのインシュレータ、いずれも3点受けでした。4点に均等荷重をかけるのは、結構難しいと先入観があります。元来、ウィーンアコースティックT3GBはスパイク使用での4点受けが基本です。9年前の記事では、真鍮のスパイク受けを導入したことを紹介しています。平行法をやるようになって、すっかり脱スパイクの3点受け派になってしまいました。黒檀も片側3つでスタートです。


その黒檀3点受けの音の変化です。低音は少し量感が減りますが、いわゆる締まる方向です。ヴォーカルのニュアンスや細かい高音が、よりしっかり感じられ、これはイイ変化ではないか、と思っています。黒檀にコルクを併用するなど合わせ技もあるようですが、暫くはこれで様子を見ます。よく、素材のイメージ通りの音がすると言われますね。金属、ゴム、コルク、木それぞれの音がすると。オーディオファン以外からすると殆ど病気の世界ですが、ハッとする瞬間は音の細部に潜んでますから手を抜いてはいけません(反省を込めて)。

まず加藤登紀子の「知床旅情」で低音を確認します。ベースがボワボワしないか、音階が感じられるか、が第一関門です。これをクリアすると、その後は、それこそ音源とっかえひっかえで、副作用を確認します。使うのはヴァイオリン、ピアノ、ヴォーカルの耳タコ音源です。音源によっては、従来通りに感じられるのも当然ありますが、大半が、ポジティブか同等であれば、採用です。ハッとする、あるいはニヤリとする場面が増えると採用率が高まります。総じて音の粒立ちが良くなった印象ですが、これが一過性でないこと願うばかりです。

オーディオシーズンを前に、いい変化をつけられたようです。この先数週間、問題なければ、黒檀が居座ることになります。チューバホーンさん、ありがとうございました。
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