珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

立山・奥大日岳(北アルプス)

2023-08-22 07:23:30 | その他
お盆休みを利用して、友人と二人で、北アルプスの立山、奥大日岳に登ってきました。台風7号の影響が心配されましたが、予想より西寄りを進んだこと、日程を1日後ろにシフトしたことから、無事登ることができました。特に最終日の天候が良かったので、日程変更が功を奏しました。立山は日本を代表する霊峰で、富士山、白山(加賀)と併せて三大霊峰と称されます。長年、山をやってますが、漸く初登頂となりました。登山の起点となる室堂には、松本、新平湯温泉経由でアクセスしました。

3日間お世話になった雷鳥荘です。山小屋ながら、温泉があり、普通にお風呂に入れる夢のような施設でした。電気が通っていて、コンセントや照明も充実してました。歩き終えた後に、温泉で体を癒し、風呂上がりのビールにありつける山小屋はそうそうありません。


翌2日目は立山を目指しました。室堂平にはみくりが池を始め、池が点在しています。その池に映る逆さ立山です。同じ北アルプスでは、鏡平の逆さ槍、八方池の逆さ白馬三山が有名です。


一ノ越山荘までの登りは、塗装された遊歩道でした。整備された道は確かに歩き易いのですが、ちょっと手厚過ぎるとも思いました。ここから立山の頂上まで300mの急登です。


立山の主峰、雄山に到着です。標高は3003mです。山頂の神社で、神主さんに祈祷をやっていただきました。天候が怪しくなってきたので、先を急ぎます。


雄山を後にして、大汝山~富士ノ折立~真砂岳~別山と稜線を歩きました。時々ガスが晴れて眼下の雷鳥沢を見通せる瞬間もあったのですが、真砂岳でポツポツと降り始め、雨具の出動となりました。別山以降は、本格的な雨となり、雷鳥沢までの約600mの下りは、ほぼ土砂降りでした。雷鳥荘に到着し、雨中の苦行から解放されれホッとしました。雷鳥荘は乾燥室が充実していて、衣類や靴は翌日までにはすっかり渇きました。感謝!


最終日は朝から好天で、アルプス風情を満喫することができました。この日のメインは、二百名山にも選ばれている奥大日岳です。雷鳥荘から往復します。


室堂平の標高は2400mで、気温は10℃台でした。天空の避暑地です。上空の雲には秋の気配も感じられました。後1か月も経過すると辺りは紅葉となるでしょう。


奥大日岳へ向かう稜線歩きは気持ち良かったです。高度を上げるにつれ北アルプスの名峰が見えてきました。スケール感溢れるお隣の山は、薬師岳です。


奥大日岳に登頂です。山頂から360°のパノラマを楽しみました。山頂はさほど広くありませんでした。渋滞にならないよう、そこそこで引き返すこととしました。


立山の魅力は、3000m級の高さながら、海が近いことです。富山湾越に見る冬の立山連峰の美しさは格別ですが、逆に山からも富山平野、富山湾、さらに能登半島を見渡せます。


北アルプスには属しませんが、2018年に登った毛勝山です。1日で2000mアップ、ダウンするキツイ山行でした。毛勝山の左奥に微かですが、能登半島の先端(おそらく珠洲市)が見えています。


そして剱岳です。この山を見ずして、横浜に戻ることはできません。生で見ると、独特のオーラのようなものを感じます。経験値を積んで、いつかは登ってみたい山です。


一方の立山です。男性的な劔岳に対して、女性的とも表現される優しい佇まいです。今回の山旅で、また一つ日本百名山の登頂が叶いました。


この日、剱岳に対して何回シャッターを押したでしょうか。雷鳥沢に戻る稜線歩きから、いよいよ剱岳の見納めです。


お昼は、当初のカップラーメンを止めて、みくりが池温泉のレストランでとることとしました。私が選んだ白エビコロッケ定食、正解でした。写真はみくりが池です。



3000mの夏休み、しっかりとらせていただきました。確かにアルプスでしか味わえない雰囲気があり、あらためて特別な山域だと思いました。大山や丹沢でのトレーニングが効いたのか、キツさは想定内でした。下山後しばらく残る筋肉痛も、ほとんどありませんでした。山は、すっかりコロナ前の状況に戻ったようです。小屋のスタッフはマスクをしてましたが、多くの登山客は私含めてマスク無しでした。日常が戻ったことは素直に嬉しいです。北アルプスには未踏の名峰も多く、次の機会を楽しみにしています。
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夏のオーディオ

2023-08-15 16:41:08 | オーディオ
8月も半ばとなりました。横浜方面は依然、暑い日々ですが、7月の異常な暑さからは後退した感があります。暑さに慣れたこともあるかも知れませんが、以前のような酷暑感がありません。気温のピークが35℃を超える、超えないでは体感が違う気がします。2週間予報によれば、横浜の最高気温は34~35℃あたりで推移しそうです。まだまだオーディオには厳しい気候がつづきますが、メインシステムの灯を入れる頻度が少しずつ上がっていきそうです。オーディオシーズン開幕まで、少々の我慢です。

しばらく聴いていないと、同じ音楽でも聴こえ方が違ってしまうことは、よくあります。セッティング等、システム側の理由もありますが、耳や頭など聴く側の理由もありそうです。こちらもシステム同様に、慣らし運転から再開といった感じです。聴く時間は夕食後、1時間から1時間半程度で、冷房も入れながらといったパターンが多いです。久しぶりに聴いて、低音の躍動感や解像度など美味しい再生につながる要素を確認して、一安心しました。夏場に調達した音源や各ジャンルのリファレンス曲を中心に聴いています。


以前に比べて、TVの音楽番組で昭和の音楽が取り上げられることが多くなった気がします。時代を超えて聴かれる曲・・・的なノリですね。平成、令和の世代に昭和が評価されるのは嬉しいことです。NHKのライブ・エールでは「道化師のソネット」「め組の人」「北酒場」など80年代初めの曲が懐かしかったです。無性に当時の曲が聴きたくなり、郷ひろみの「若さのカタルシス」や杉村尚美の「サンセット・メモリー」を棚から引っ張り出して聴きました。81年の春、ちょうど中学卒業~高校入学時分に流行ってました。


先週より10日間の夏休みを取っています。なでしこや甲子園見てたら、あっという間に半分過ぎてしまいました。恒例の浜なしも早速調達しました。散歩がてら近所の農場に出向いて購入します。スーパーには出回りません。食べごろを狙って採取され売られるので、瑞々しさが違います。台風7号の影響で、お盆の北アルプス(立山)は、明日16日からとなりました。台風が予想より西にずれたこともあり、室堂へのアクセスは問題なさそうです。昨年の針ノ木岳に続いて2年連続での北アルプス、楽しみにしています。

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夏山トレーニング(丹沢)

2023-08-06 18:21:19 | その他
夏山トレーニング、第2弾は丹沢の大倉尾根でした。お盆の北アルプスから逆算して昨日5日に設定しました。夏の大倉尾根は2018年にやっていますので、5年ぶりです。ベストシーズンではありませんが、渋沢駅から大倉へ向かうバスは、まずまずの混雑ぶりでした。丹沢を庭にように思っているファンが年中登っているのでしょう。塔ノ岳からは表尾根を下り、三ノ塔から大倉に戻るプランだったのですが、不覚にもルートを間違え、清川村へ下るというハプニングがありました。車道を歩いてヤビツ峠に出るという、思わぬ増強メニューになりました。

久しぶりの大倉尾根でしたが、3週間前の大山の効果か、体が軽く、順調に高度を上げていきました。ルートは基本樹林帯なので、直射日光を避けて登ることができます。見晴らし、駒止、堀山の家とマイルストーンをクリアしていきます。花立まで一気に登ろうとしましたが、流石に応えました。


花立山荘です。大倉からちょうど1000mアップで、相模平野が眼下に広がります。やはりここの階段はキツイですね。堀山の家辺りで1本休憩を取るべきでした。ここまで登ると塔ノ岳のピークは近いです。かき氷も頭によぎりましたが、登山中は自分でかついだ水を飲む、に徹しました。


塔ノ岳に到着です。下界は晴れですが、山頂付近は結構、雲が湧いてきていました。外国の人も戻ってきてましたし、トレランあり、登山ありの、以前の大倉尾根が戻ってきた印象です。


残念ながら富士山は見れませんでしたが、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸と丹沢の主たる山々を見ることができました。ここから表尾根を下ります。ヤビツ峠から登ってくる人とすれ違いながら、先を急ぎます。


新大日の小屋跡で分岐があったのですが、全くの思い込みで表尾根を長尾尾根と間違えてしまいました。登ってくる人が全くいなくなり、初耳の札掛(ふだかけ)という地名も気になりました。気づいた時点で、かなり高度を下げていたので、地図で位置を確認、さらに下山後の帰路を検討しました。下山先の清川村には、国民宿舎があります。秦野に抜ける県道でヤビツ峠にも出れることが判りました。新大日に戻る気力は無く、下山の一手としました。幸い、登山道は整備されていて歩きやすかったです。


下山先の清川村です。気温は何と27℃。同じ神奈川県の午後2時で、この温度は信じられませんでした。ここの標高は500mくらいです。標高差だけではこの温度にはなりません。ヒートアイランド現象の有無が効いていると思われます。もっとも一山登って下った疲労で、涼しいという感覚はありませんでした。


県道70号を歩いてヤビツ峠を目指します。バイク、車、自転車の行き来がかなりありました。ヤビツ峠は自転車愛好家に人気ですし、藤熊川沿いにはキャンプ場もあります。恐れていた通行止めは無さそうで安心しました。ヤビツ峠までは単調で緩い登りが続きました。表尾根の登山口付近にある護摩屋敷の湧き水で、喉を潤しました。


ヤビツ峠に着くと、タイミング良く秦野駅行のバスが待っているではありませんか。大倉に比べるとヤビツ峠はバスの本数が限られます。蓑毛まで下る余力も無かったので、バスに駆け込みました。表尾根の三ノ塔の登り返しをやっておきたかった気持ちはありましたが、無事に戻れたのが何よりです。これで夏山トレーニングは、一段落です。
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