珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

2020年オーディオ振り返り

2020-12-31 17:45:45 | オーディオ
コロナに振り回された2020年でしたが、オーディオの方は例年以上に進展がありました。一方、コンスタントにやっていたオフ会の方は、両手で足りる回数しか行えませんでした。幸い、会食と違ってマスク着用で音楽は聴けます。拙宅のオーディオ部屋は8畳程度なので、元来、大人数は無理です。換気をしながらのオフ会を模索した1年でもありました。来年も世間の感染状況を横睨みしながら細々と実施することになりそうです。以下、2020年のオーディオ振り返りとなります。


今年の一番のトピックスはDiretta仕様のMFPCを導入したことです。昨年12月のオフでDiretta+MFPCのデモ機を持ち込んでいただきました。その後も継続して貸していただいたことで、Diretta+MFPCの特徴をより把握することができました。音の高低に寄らず音の粒が起ち、空間の広がりが増すことから、音楽の風景が変わると感じました。音の進化に加えて音源管理がNAS4台体制からHDD1台に集約されることも魅力でした。結局3月にDiretta+MFPCを発注することとなりました。長らく続いたLinux派からWindows派への転向です。

導入当初はコントロールPCが無く、iPhoneもしくはオーディオ専用でないノートPCから再生指示を出していました。6月のオフ会でコントロールPCの有無を比較したのですが、音の鮮度に差が出ました。結局、デモ機→貸出機の流れとなり、8月にはコントロールPCを正式導入しました。コントロールPCにつなぐモニター、キーボード、マウスも購入しました。これでWi-Fiを使わずに、リスポジで再生指示できる環境が整いました。音の進化と操作性向上という二兎を追える策でしたので、導入は時間の問題だったのかも知れません。


機器の面ではMFPC導入に尽きますが、他にもサウンドに影響する変化点がありました。しばしば部屋の音を聴いていると言われるオーディオですが、絨毯を撤去しクロスを張り変えたことも大きなトピックスでした。特に絨毯の撤去は高音の響きの良さ、心地よさにつながったように感じています。アクセサリーやケーブルを元に戻す(外す)と意外に音がいいという話は、どこにでもあります。絨毯撤去は横浜市の粗大ゴミ料金で実行できたので、大変リーズナブルなアクションとなりました。コロナ禍で家の片付け意識が高まっていたことが功を奏しました。


細かいところですが、機器の配置替えも行いました。パワーアンプ(機器はプリメインアンプV40SE)を前面に出し、アナログプレイヤーをセンターに戻しました。アナログの操作性が改善されたことに加えて、配線の取り回しがシンプルになりました。密を回避すべし・・・は、ケーブルにも言えそうです。


2020年のギリギリの導入となったのがWELLDELTAの導入です。BOさん宅での効果を実聴し、さらに拙宅オフでも同様の効果を感じたので、導入に踏み切りました。部類としてはインシュレータですが、一つ一つがウェルフロートボードの制振構造を持っています。天板が無く、副作用がないとはHarubaruさんの弁です。先のオフ会ではパワーアンプに適用し好結果でしたが、この冬休みは、各所に置いてみて音の変化を聴いてみます。沢山必要になったら、それはそれで悩ましい事ではありますが。


セカンドシステムでは、Amazon music HDを導入しました。これまでは、メインシステムと音源を共有して聴き分けていました。ただし、システム間の実力差があるので、セカンドシステムの旨味が無くなっていました。CD規格以上のストリーミング音源に特化することで、メインシステムとの差別化を図りました。MFPCを立ち上げたり、真空管に灯を入れたりと、メインシステムが気合を要する分、逆にセカンドシステムはカジュアルに聴きたいところです。ストリーミングで気に入った音源を、メインシステム用に購入という流れができつつあります。

横浜方面、今年の最終日はは晴天となりました。大山の左側に太陽が沈んだ直後の1枚です。大変な年でしたが、ブログへの訪問、コメントありがとうございました。オーディオ関係で会えた方、会えなかった方、皆様にとって2021年が良い年になることを期待しています。


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2020年も残り2日

2020-12-30 12:16:16 | その他
結局、28日まで仕事が終わらず、29日から年末年始の休みとなりました。今年も残り2日です。コロナに明け暮れた1年が過ぎ去ろうとしています。個人的には働き方が大きく変わった1年でした。1日当たり3時間、使える時間が増えました。毎日1時間は散歩したり、食事と寝る前の時間を離したりと、健康面で大いにプラスの変化となりました。コロナによって改革が進んだのは癪ではありますが、ビフォーに戻ることはありません。オンライン飲み会もやりましたが、しっくりきませんでした。こちらはノーガードで会食できる日を待ちたいです。

いつもの散歩コースから丹沢山塊、大山を望みます。日本海側の大雪とは反対に、晴天が続く横浜方面です。富士山の雪、この時期にしては異様に少ないです。これまでの寒さからすると、意外でした。富士山より標高の低い、南アルプスの北岳は真白なんですが。今年は予定していた山登りのほとんどが中止となりました。間隙を突いて秋に登った天塩岳、ニセイカウシェップ山、甲武信ヶ岳が充実していたのは、せもてもの救いでした。来年は何とか巻き返しできることを期待しています。


先日、作詞家のなかにし礼さんの訃報を聞きました。その前には作曲家の中村泰士さんの悲しい知らせもありました。10月の筒美恭平さんもそうですが、昭和歌謡を支えた面々がいなくなり、どんどん昭和が遠くなっていきます。この冬休みは、皆さんの作品をできるだけ聴くつもりです。音楽関係以外でも、志村けんさん、渡哲也さん、マラドーナさんと続きました。また若い俳優さんの悲しい選択に、心が痛みました。例年以上に命のことを考えたのは、間違いなくコロナ禍があったからだと思います。


山に登れなかった分、今年はよく散歩しました。普段足を延ばさない範囲まで拡張すると、いろいろな発見があります。こちらの荒田珈琲の存在を知ったのは夏前だったと思います。開店は2020年3月とのこと。よりによって開店の年にコロナ禍とは大変な船出だったと想像します。結局、最初の訪問以降、現在は月1回のペースで通っています。美味しいコーヒーと心地よいBGM、そして読みかけの本が揃うと、至福の時間となります。歩いている途中なのでケーキやプリンを食べる言い訳にもなります(笑)。


明日、オーディオの振り返りを日記にして、今年のブログは最後となります。
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とんかつ、WELLDELTA

2020-12-20 17:29:49 | その他
2020年も残り10日ちょっととなりました。ブログの方は、来週、年内の振り返りをやって、今年の締めとしたいと思います。本日、Chibiさんと、とんかつを食べた後にミニオフ会をやろうと話しておりました。ところが、プリアンプの調子が急に悪くなったとのことで結局、とんかつのみ、となりました。Chibiさんは常連で、もう30年以上も通われているそうです。本日は、Chibiさんのご紹介という形で行ってきました。オーディオ仲間でとんかつというと、名古屋での矢切亭訪問(お店は、あさくら)を思い出します。

お店は駅から坂を上った高台にありました。かなりの人気店で10時台から並びました。名古屋の時も10時台から並んだので、美味しいとんかつにありつくのには、気合が必要です。ビール+お通しで始まり、続いて単品のカキフライをいただきます。大船渡で採れた立派な牡蠣です。癖になりそうな味付けのタルタルソースは、単体でもイけます。


続いてメインのロースかつ御膳です。辛子、アンデスの岩塩、ゴマ、特製のソースと、味を変えて楽しめます。32℃で溶ける32℃豚(お値段はそれなりにしますし、調理も1時間近くかかります)もあったのですが、Chibiさんお薦めに従いました。アツアツの豚汁に新鮮なキャベツも美味しかったです。他にカツカレー、クリームコロッケがお薦めとのことです。実際、隣のお客さんのカツカレーを見て、次はコレ!と決めました。土日は混むそうですが、在宅勤務中の中休みという手もあります(笑)。


Chibiさんからは朝は抜いてくるようにと、お達しがありました。ロースかつはこの厚みです。想定外のビール、カキフライが加わったこともあり、久々にお昼で満腹気分を味わうこととなりました。朝食をパン1枚に抑えて正解でした。Chibiさんの食事のペースが異様に早いので少々焦りましたが、マイペースで最後までいただきました。


さて、話は変わってオーディオです。先の拙宅オフの持ち込みされたWELLDELTAが気になっていたのですが、冬のボーナス時期でもあったので、思い切って3個導入することしました。最終的にはパワーアンプの下に敷くつもりですが、MFPCやDAC、プリアンプにも試して、音の変化(の特徴)を掴もうと構想中です。


WELLDELTAはインシュレータながらも、ウェルフロートボードと同じ構造を持っています。中央の丸い部分で機器を受けることになります(周辺の黒い三角より高い位置にあります)。ボードの音が載らず副作用が無いというのが、試された方の実感のようです。


仕事は来週いっぱいで終わる見込みです。その直後には忘年登山も企画されていたのですが、メンバーに都民がいたため、結局中止となりました。最後の最後までコロナに振り回された1年でした。例年よりもたっぷり時間のある年末年始となりそうです。デジタルだけでなく、アナログにも時間を割こうと思っています。
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チューバホーンさんを訪ねて

2020-12-13 16:07:43 | オフ会
拙宅オフの翌日、11月29日はチューバホーンさんを訪問しました。ご一緒はハンコックさんです。皆さんとは8月のオフ会以来です。元々は、消毒用アルコールをチューバホーンさんから調達することが目的だったのですが、新DACが加わったこともあり、オフ会の運びとなりました。当日の午前中、多磨霊園に寄った関係で、荻窪を経由してバスでお宅方面へ向かいました。いつもは西武新宿線を使うのですが、乗る機会の少ない関東バスで向かうのは、少々新鮮でした。図書館で少し時間調整をして到着すると、既にハンコックさんはお越しになられていました。


8月のオフ会ではSACDが主役でしたが、今回はCDを聴く会となりました。従来から使われているCECのCDトランスポートTL3 3.0につなぐDACの準備が整ったからです。やはりOさんの作製のDACで、DACチップを使わないディスクリートDACです。ディスクリートDACと言えば、EMM、CHORD、dCS、Playback Designs、Mola Mola等の海外ハイエンド製品が思い浮かびます。エソテリックやマランツ もディスクリートDACを搭載したプレイヤーを出していて、すっかり脱DACチップの様相です。ES9018使いの身としては気になる動向ではあります。


8月のSACD再生も素晴らしかったのですが、今回のCD再生も引けを取らない印象を持ちました。CDかSACDか以前に、元の音源の良し悪しがあるので、単純な比較はできないですが、ジャンルを問わない何でもござれ状態でした。保有音源は圧倒的にCDの方が多いわけですから、チューバホーンさんにとっては待望のDACだったのだと思います。以前はクラシック向け、ポップス向けと機器を変えて聴かせていただいていましたが、ここに来て収束してきた感があります。想像を超える、Oさんとのトライ&エラーがあったのでしょうね。

クラシックから入り、ロック、ポップス、ジャズと私やハンコックさん向けのジャンルを多くかけていただきました。アメリングのシューベルト歌曲、アラウの皇帝等、フィリップスの音の良い音源が、独特の空気感を伴って再生されていました。ロックに変えたら変えたでガツンと来るのが気持ちいいですね。イーグルス、ビートルズ、ビリー・ジョエルどれも楽しめました。井上陽水のベスト盤(2枚組)にもハッとさせられました。特に「人生が二度あれば」が圧巻でした。CDにはまだまだ、出し切れていない音があると思いました。


最後に、ハンコックさん、私の持ち込み音源を聴きました。ハンコックさんからはエンヤ、吉田美奈子に加えて、アナログ再生をデジタル録音した音源も聴かせていただきました。曲はユーミンの「悲しいほどお天気」「真冬のサーファー」でした。私からはイーディ・ゴーメ「ギフト」、尾崎亜美「太陽のひとりごと」、金井克子「アローン・アゲイン」(カヴァー曲、これはマニアック過ぎました)、オルフェウス室内管弦楽団(定番のパッヘルベルのカノン)を再生していただきました。どれも楽曲の特徴が伝わる再生でした。


興味深かったのはカートリッジを変えて録音した音源の比較です。オルトフォンのMC20とフェーズメーションのPP-300の比較です。後者は拙宅でも使っているので、他人事ではありません。 実際のカートリッジの比較は手間もかかりますが、デジタルですと直ぐに切り替えできるので違いを比較し易かったです。MC20は声に厚み、温かみがありますね。PP-300は全域のバランスに優れ、良くも悪くもオーディオ的な印象です。ハンコックさんの気合の調整・録音とチューバホーンさんの新システムのコラボレーションを、脇から楽しませていただきました。

前回から3ヶ月のインターバルでしたが、内容の濃いオフ会でした。ディスクリート回路のみならず、音を正確に下流へ伝える工夫があったと聞いています。DACの重要性を実感したオフ会でした。拙宅のDACも間も来年で8年目となり、世の中の動きから離されつつあるのかも知れません。一方で、MFPCとDACとの相性はさほど単純ではないという話もあり、今しばらく様子見が続きそうです。来年、コロナが落ち着いたところで、こちらの音も聴いていただければと思います。チューバホーンさん、ハンコックさん、ありがとうございました。
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Harubaruさん、BOさんを迎えて

2020-12-06 09:12:02 | オフ会
11月最後の週末は、土日いずれもオフ会となりました。28日の土曜日は、Harubaruさん、BOさんにお越しいただきました。10月半ばのBOさん宅訪問からの続編です。Haruabaruさんは1年ぶり、BOさんは3年ぶりのご来訪です。この1年でMFPC導入、絨毯撤去、機器配置変えとシステムに大きな変化がありました。BOさんにおいては、更にプリアンプ導入が加わります。かなりの音の変化を感じられるのではと予想しました。とは言え、genmiさんのご感想を得ていたので、若干、心に余裕をもってお二人を迎えることができました。

11月は横浜方面は暖かい日が続きました。この日も穏やかな天候で、まさしく小春日和りといった感じでした。オフ会の午前中は大抵、掃除や買い出しに追われるのですが、絨毯を外したことで掃除がかなり楽になりました(笑)。13時に集合場所へ車で迎えに上がり、オフ会スタートです。


デジタルは全てMFPC+Roonによる再生でした。ジャズ、ポップスのヴォーカルものから入り、続いてクラシックを小編成から大編成まで聴いていただきました。後半は、Harubaruさん持ち込みのWELLDELTAを使った実験です。10月のBOさんのお宅でもWELLDELTAの効果を確認しています。持ち込み企画は危険でもありますが、音を聴いて初めて分かることもあります。恐いけど聴いてみたいのは、オーディオマニアだからでしょうか。締めはアナログです。45回転盤の「赤い鳥逃げた」を含めて、5枚ほどかけました。


Harubaruさんにとっては1年ぶりのサウンドでしたが、顕著に音の違いを感じられたようでした。変化の理由としてMFPCとのシステムの相性を挙げられていました。トランジェント、輪郭のある音といったキーワードが出ました。BOさんからは、一方で真空管アンプらしさも残っている旨のコメントもいただきました。全体的に音のレベルは上がっているようです。genmiさんのご感想との共通項もあり、ここに来てサウンドの個性が明確になってきたのではないかと思います。2020年はコロナに振り回された1年でしたが、オーディオ的には進んだ1年として思い出されることになりそうです。

さてWELLDELTAです。今回は設置のし易さを優先してパワーアンプ(プリメインアンプV40SEをパワーアンプとして使用)に施しました。Harubaruさんはご自宅でいろいろとテストされていますが、パワーアンプでも随分と音が変わったそうです。V40SEには元々バーチのQuad Ring3個入を使っていました。これらをWELLDELTAに総入れ替えしました。WELLDELTAは、1つのインシュレータにウェルフロートメカ3つの内臓する、いわば小型のウェルフロートボードです。贅沢な構成ですが、Quad Ringのように天板がフラフラすることがありません。

アンプの下に見えているのが、WELLDELTAです。後ろが重いV40SEに合わせて、後方に2個、前方に1個を置きました。前半戦でかけたモーツァルトのピアノ協奏曲(17番、ポリーニ+ウィーンフィル)やヴァイオリンソナタ(28番、デュメイ+ピリス)、ヴィヴァルディの4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 (オルフェウス室内管弦楽団)を使って、before~afterを聴き比べました。


音は確かに変わりました。一番感じたのはクラシック、特にオーケストラの低音の出方です。MFPC導入で低音の解像度が上がり、弾力感や締まりも出てきたのですが、オーケストラ特有の低音にはまだ物足りなさも感じていました。底を這うような低音は、ジャズやポップスにおける低音とは異なります。ジャンルを跨いで聴く身としては、多様な低音を鳴らし分けたいところです。WELLDELTAはこの点で、一歩前進できる道具だと思いました。BOさん宅でも同様な効果を感じたので、WELLDELTAによる振動抑制との関連がありそうです。

Harubaruさん、BOさん、この度はお越しいただきありがとうございました。4時間ちょっとの短くも楽しい時間をありがとうございました。会食無しの音のみの交流とさせていただきましたが、落ち着いて感想戦を持てる日が早く来ることを願っております。オーディオには終わりがないので、今回の交流で得たヒントを参考に、音作りを進めて参ります。
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