珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Harubaruさん、中年組の高倉健さんを迎えて

2015-05-30 10:49:44 | オフ会
23日はHarubaruさん、中年組の高倉健さんを迎えての拙宅オフ会でした。お二人はmerryさんと共に1月の新年会にて、ご一緒させていただきました。私を除く3人は同級生で、私だけが若輩という構図でしたが、以後、年齢差を意識せずにお付き合いさせていただいています。九州出身の健さんのつながりで、はやぶささん、せんべいさん、amabukidさんを訪ねました。連休は、Harubaru邸での怒涛の6連続オフ会にお邪魔しました。お二人とも会社を辞められ、現在はオーディオ三昧の様子。精力的にオフ会にも出かけているようで、行脚の一訪問先として拙宅を提供させていただきました。

例によって午前中は掃除、買い物、機器のウォーミングアップなどで追われます。連休後イコライザを外していたのですが、A4サイズのウェルフロートボードの利用先として再び入れてみました。幸か不幸か、本番ではアナログ→AD変換のところでトラブル。仕方なしにアナログ盤はデジタル化を介さず再生したところ、お二人に好印象でした。まだまだ悩まねばなりませんね。


事前にお好みの音楽を伺ってプログラム化します。皆さんのお好みと、私自身の推薦(システムの特長が活かせそうだと勝手に思っている楽曲)が半々です。Haurbaruさんが癒し系、健さんがハードボイルド系といった構成になりました。何となくご本人のキャラクターに合致しないでもないです。


新年会のお三方が中3トリオと同期であることは知ってましたので、何時になく力が入りました。拙宅では余興ではなく真面目なプログラムです(笑)。このところ来訪された方のコメントや、先日のUNICORNさんのオフ会を通じて、自分の中でのアナログ熱が再び上がっています。


積極的にオーディオ訪問を重ねているお二人でもSPの配置、特に後壁から距離を保つセッティングは、珍しかったようです。最初は音場表現への戸惑いもあったのかも知れませんね。進行と共にヴォーカル定位の特徴に慣れられた様子でした。ウィーンアコースティックBBGは低音に量感があるのですが、もう一段締めたいと思っています。クラシック、ジャズそしてポップスを見据えた低音探しです。この方面の経験の深いHarubaruさんからいくつか、ヒントをいただきました。経験を共有し、客観的な意見を聞く・・・これは仕事だけの話ではありませんね。意欲が増すことは、オフ会の効能の一つです。

デジタルの後は、小休止を挟んでアナログです。上述の通り、図らずも、すっぴんで聴いていただくこととなりましたが、音が伸び伸びと感じられ、私自身も楽しんおりました。快調に口ずさむ健さんがいいバロメータです。ヴィヴァルディのバスーン協奏曲も、久しぶりに聴いて良さを実感しました。名盤でなくともいいのですが、クラシックのアナログ盤を増やしたいと思いました。Harubaruさんからは、どうせデジタル化するのであれば録音したらとの、意見がありました。ハイレゾ化できますし、何よりアナログ音源を聴ける範囲が広がります。イコライザの評価もファイル再生の方がし易くなります・・・成る程。


オフ会後は長津田駅に出て感想戦です。田園都市線と横浜線の交差するこの駅、交通の便はいいのですが、飲み屋の絶対数が足りていません。少しずつ開拓して感想戦のバリーエーションを増やしたいところです。2時間、話題が方々に転じて、あっという間に過ぎるのは想定通りでした。仕事から解放されてオーディオや旅行に没頭できる状況、まだまだ私には想像ができませんが、これからも情報交換をさせてください。お二人がどのようにファイル再生を取り込まれるのかにも、関心があります。まずは、多摩地区の健さん訪問となりますね。
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UNICORNさん宅、訪問

2015-05-25 07:25:29 | オフ会
このところ、オーディオ交流が続いていてなかなか記事をタイムリーに挙げられていませんでしたが、ようやく1週間ほどの差に縮まってきました。17日の日曜日、チューバホーンさんに段取りいただき、神楽坂のUNICORNさんのお宅を訪問してきました。高田馬場でチューバホーンさんと待ち合わせして、東西線で神楽坂へ向かいます。学生時代にはバイトの関係でよく使った地下鉄です。当時、飲んで横浜の自宅に帰れない時などは、江戸川橋の親戚の家に何度かお世話になりました。ちょっとした懐かしさを覚える界隈です。神楽坂に着くと、UNICORNさんが明るい笑顔で登場です。


まずは腹ごしらえです。神楽坂を飯田橋方面に下ったところにある広島焼きの「くるみ」です。美味しいお好み焼きにはビールが欲しいところですが、鑑賞に影響が出るのでここは我慢です。初対面のUNICORNさん、お仕事では私の会社ともつながっていたと聞き、世の中の狭さをまたまた感じた次第です。お腹を満たした後は、坂を上り返してお宅のあるマンションへ向かいました。ラテンの大洋レコード、カフェ、ジェラート屋さん、ハンバーガー屋さん等が点在してお洒落感満載。いい意味で神楽坂の印象が覆りました。これは都内の散歩コースになりそうな予感です。


あちらこちらで訪問記がアップされていますので、オーディオブログを見ている方ならば、このお部屋に見覚えがあるでしょう。お部屋の広さは6畳ほどでしょうか、壁には厚さ5cmほどの板が一面に張ってあり、響きが適度に抑えられて会話し易い空間となっていました。アンティーク置物の雰囲気がオーディオ機器と上手くマッチしていますね。無指向性のこのユニットの音を聴くのは、GRFさんの和室、椀方さんのリビングに続いて3度目になります。ただし、UNICORNさんはアナログ中心であること、ジャズ聴きであることが前のお二人と異なっています。新たな素顔を期待しながらの訪問でした。


UNICORNを導入した経緯、特にジャーマンフィジックスの社長とのやり取りなどを伺い、並々ならぬ思いでこのSPを導入されたことがわかりました。膨大なレコードのコレクションにも驚きました。この時代、デジタルを鳴らさないのは勿体ない気もするのですが、聴かれるジャンルがジャズ中心で、音の良いレコードがあるのですから納得できます。ジャンルは異なりますがバロック中心のIさんと同じだと思いました。お気に入りのレコード群をより良く鳴らすご努力の、結晶のようなシステムでした。私自身、UNICORNさんの年齢にはまだまだ年数が必要ですが、こんな風に締めくくれたらいいなと・・・。


送り出しです。上からLINN LP12(カートリッジはオルトフォンのSPU)、復刻版のマランツ7、是枝さんのシングルアンプ、です。シンプルです。パワーアンプの真空管はKT88をお使いです。詳しくはわかりませんが、厳しい耳で真空管を選別しているようでした。


過去に数度訪問されているチューバホーンさんから、センターポジションを終始譲っていただきました。クラシックから入り、ボサノバ、ジャズの流れでです。クラシックは全体の1/4くらいだったでしょうか。何せ、出てくる盤がいわゆる名盤のオリジナル盤ですから、垂涎の連続です。何か魔法の箱を開けているような感覚でした。事前に拙ブログの過去記事も読んでいただいたようで、所々に選曲のご配慮もいただき感激した次第です(余興含めて)。曲がりなりにも記事にした甲斐がありました。1枚1枚に解説やよもやま話を挟んでいただき、オフ会の進行の仕方についても勉強になりました。

名盤の数々を。こちらは現在でも取り上げられることの多い盤ですが、アナログで聴くのは初めてでした。ピアノの鮮度がまるで違います。某所でのガラスCDがこれに迫る音だとか。


こちらもヴァージョンによって音が違うとされてますね。アナログに比べるとCDはばらつきが少ないそうです。早速、チューバホーンさんからCDの推奨盤を教えていただきました。


チョンキョンファのブルッフ/ヴァイオリン協奏曲です。右は珍しい国内盤です。あどけない表情もレア盤ならではの愉しみです。UNICORNさん曰く、この国内盤は音で負けてないそうです。


ジャズも名盤/オリジナル盤のオンパレードです。実は初めて聴くモンクのソロ、惹かれました。


イパネマの娘のアストラッド・ジルベルトは、私のCDとは逆に右側から出てきました。ゲッツのかったるそうな吹きっぷりが、その後の米国でのライブで変わる様子も比較させていただきました。


拙宅でもよく聴くハードバップは手持ちのデジタル音源との差がわかりやすいです。フレディー・ハバード、カーティス・フラー、ウィントン・ケリー・・・個人的にはこの日のハイライトでした。


このドラムの出だしで、ああ、と思いました。


オーデォオのイベントでもよく取り上げられる盤ですが、私は未所有です。UNICORNさん、今でも聴くことが多いそうです。まずはCDでよさそうなバージョンを探してみたいと思います。


既にGRFさんの和室でも聴いていますので、部屋の大きさを意識させない音場再生は、ある程度予想していました。素晴らしいと感じたのは一音一音の鮮度感です。生々しく、実在感に富んでいました。クラシックも良かったですが、音の鮮度が、よりジャズにマッチしていると思いました。勿論、オリジナル盤の良さもあるのでしょうが、斯く鳴るべしと機器のみならず、セッティング、ルームチューニングを追求された結果なのでしょうね。パワーアンプは、音を聴かずに買われたとか。UNICORNさんの温和な人柄やニコニコ顔と、音づくりのぶれのなさ(自信)とのギャップが、印象に残りました。

以下、余興です。お気に入りの盤を持ち込んでと事前に連絡がありました。別路線でお茶を濁す手もあったのですが、ここは敢えて国内版のジャズ(ベニー・ゴルソン、ヘレン・メリル)をぶつけてみました。残念ながらベニー・ゴルソンの方は手離されたそうです。持ち込んだ国内盤は、この日聴いてきた音に比べると、ゴチャゴチャしています。比較できたのはヘレン・メリルの方ですが、国内盤の不自然に膨らんだ低音が気になりました。マスターの劣化に加えて、プレスの差、編集の副作用が加わります。オリジナル盤の高騰ぶりを踏まえると、当方のジャズはデジタルで行かざるを得ませんね。


最後はサプライズの八神純子です。こちらは奥様のレコードだそうです。UNCORNさんのお宅で邦楽を聴くのはチューバホーンさんも初めてだとか。ジャズでチューニングされている分、ドンシャリ感が出てしまうとはチューバホーンさんのコメントですが、私は聴かせていただいただけで満足しました。時々、奥様にもオーディオ装置を開放しているそうで、これも長く続けるコツでしょうか。


お宅を後にして最後は近所のカフェにて感想戦です。オーディオや音楽の話は沢山お部屋でしてきましたので、話題はどうしても人になります。クシャミされていた方が多かったはずです(笑)。UNCORNさんとはSNSが重なりませんが、こうして訪問できたことを嬉しく思います。取り次いでいただいたチューバホーンさんにも改めて感謝する次第です。比較的部屋の大きさが近いこともご紹介の背景にありました。オーディオは部屋の大きさには依らないこと、これだけは間違いないと思いますね。
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2Hさんを迎えて

2015-05-21 07:00:36 | オフ会
連休明けの9日、高知から2Hさんがお越しになりました。その前日は関西出張だったのですが、やはり関西出張のmerryさん、地元兵庫のゆうけいさんと、夕食をご一緒させていただきました。三ノ宮で集合後、ゆうけいさんの車で向かったのはホテルピエナです。朝食で定評あるホテルのようですが、ディナーもワインもお土産のジャムも美味しかったです。こういったホテルを知っていると奥さんからの評価も上がること間違いなし!そんな話題になりました。ゆうけいさん、アレンジありがとうございました。今度はサウンド交流の方でもよろしくお願いします。


さて、2Hさんとのオフ会です。連休直前には高知のお宅にお邪魔していますから、約800km離れた、相互訪問となりました。ホーム&アウェーのサッカーの試合のようですね。2Hさんの上京は仕事の関係だったそうですが、上手く合間?を縫って、拙宅とGRFさん宅のハシゴです。出張先でも楽しみを作ると、仕事にも張り合いが出てきますね。最近、私もよーく実感しています。拙宅だとそもそも夜のオフ会は難しいのですが、訪問の順番としては正解でしょう(笑)。この関係で少し早目の集合とさせていただき、近所のレストランで食事後、交流スタートです。

GRFさんが来られてから4日間しか経っていません。最後の調整状況で聴いていただくことにしました。サランネットもイコライザも外してあります。一つの前の記事に同様のアングルの写真がありますので、before&after、使用前&使用後として見ていただけるとよいかと思います。

3時間ちょっとの滞在でしたので、少々巻き気味に進行させていただきました。クラシック厚めですがなるべくジャンルを跨いで、またヴォーカル以外は楽器の種類がばらけるように組んでみました。ジャズやポップスのヴォーカル系から入り、インストゥルメンタル、クラシックの小編成から大編成といったおおまかな流れです。途中、2Hさんが横浜で仕入れたばかりのCDをリッピングして、除電の有無の聴き比べ。最後はお決まりのアナログで、お若い2Hさんとはおよそ無縁と思われる60年~80年代の邦楽です。


セッティング(交差法/平行法)、部屋のタイプ(和室/洋室)は異なりますが、部屋のサイズは同様ですので、いい比較ができたのではないでしょうか。以前、岡山に住まれていたときは平行法だった2Hさん、少々の懐かしさも感じられたようです。左右のSPまで見た目に距離差がありますが、耳には左右のバランスが取れていたようでした。やはり目より耳を再認識しました。以前バンドでDeep Purpleもコピーしていたと聞いてBurnをかけました。このところ平行法とロックの相性って意外にいいんじゃないのと、感じているのですが、優しく聴こえたそうです。ラジカセ派からは十分いけると思うのですが、物差しの違いはありますね。

気になるのは、リッピングにおける除電効果です。2Hさんが取り出したのは石山製作所の携帯型の除電器でした。盤にも依りますがCDプレイヤーで聴く際に効果があり、2Hさんの必須アイテムになっているようでした。横浜で仕入れたばかりの、バッハのミサ曲(リヒター)で実験です。before&afterの2種類のファイルを用意して聴き比べしたところ、2Hさんはすぐさま違いが分かったようです。私もafterの方が見通し、分離がいいように感じましたが、耳の差がありそうですね。後日、何度か比べてみましたが差が縮まっている!?・・・もう少し定点観測してみます。2Hさんがこの後、GRFさん宅で微妙なSPずれを指摘されたことは、あちらのブログにある通りです。

わずか2週間での遠距離相互訪問、ありがとうございました。比較的求めている音場表現は近いと思うのですが、手段やアプローチは随分違う点が面白いと感じました。こちらでも交差法やってみます。また情報交換しましょう。次の上京の折には、さらに交流の輪が広がるといいですね。
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GRFさん、BOさんを迎えて

2015-05-17 22:58:19 | オフ会
連休オフ会第3弾です。5日、拙宅にGRFさん、BOさんにお越しいただきました。GRFさんが最初に来られたのは震災前の1月ですから、もう4年の歳月が過ぎました。今振り返ると最初のオフ会がGRFさんだったとは、何とも大胆だったと思いますが、以後オーディオ熱は飛躍的に高まりました。多くのオーディオファンとつながるきっかけになり、思い切ってメールした甲斐がありました。極めて大きいターニングポイントであったことは間違いありません。ご近所のIさん訪問との日程が合わず、GRFさんには2日間連続で横浜北部方面にご足労いただくことになってしまいました。

訪問時に知り合いを誘ってください、とのお言葉もありましたので、3日にお邪魔したBOさんに声かけいたしました。BOさんもGRFさんのブログをよく読まれているようで、合流を楽しみにされていました。

4年前から拙宅のアンプとSPは変更なしです。セッティングも弄り始めたのは昨年秋以降で、それまでは最初のGRFさん訪問時から変えていませんでした。変化があったのはソース側です。前回訪問時、SONYのハードディスクプレイヤーNAC-HD1(改)に大いに刺激を受けました。如何に再生側の質を上げるか、に取り組んだ4年だったのかも知れません。結局、CDプレイヤーの道は選ばず、Linux系のPC再生を選んだのは過去の記事に書いた通りです。アナログ、イコライザー、DACの差し替え・・・確かにアクションはソース偏重でした。結果、ラックが入りましたが、部屋の制約の中での止む無しの選択です。


ご自由に弄って下さいと事前に申し上げていました。SP配置などは寸法は記録してあります。もっとも、寸法はあまり意味がないことを、知らされる結果となりましたが。CDも積んでいますが、この日は通常のオフ会と様相が異なることは容易に予想されました。結局、前半は、
 ダイアナクラール『Wallflower』から「California Dreamin'」
 エラ・フィッツジェラルド『Ella & Louis』から「Moonlight in Vermont」
 内田光子『モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&24番』から24番第3楽章
を繰り返し聴きながらの調整となりました。


調整が一段落したら、アナログにでも浸ろうと、スタンバイだけはしておきます。


早速調整スタートです。モーツァルトのピアノ協奏曲を聴き初めて1分くらいでしょうか、GRFさん早速ソファから立ち上がります。まず音場の歪みを指摘されました。以前から左側の音場が勝りがちであることは認識していたのですが、効果的な対策は打てていませんでした。ここでのアクションが、私の中ではこの日一番の収穫だったかも知れません。左SPの位置をセンチ単位(ミリではありません!)で下げられたのです。確かに過去のGRFさんのブログや、チューバホーンさんからのメールにも書いてあることなのですが、百聞は一見に如かず、です。ステレオ再生への先入観が解釈を阻害していました。

音場の歪みをとった後、さらに音楽が屈託なる聴こえる場所をを探して、左右の幅を調整されました。交互に現れる良いポイント悪いポイントの選別ですね。この辺りは私はまだ自信がありません。さらに微妙にSPの向きを調整して仕上げます。ここで一段落ですが、GRFさんは更に高域側が気になったようです。サランネット、イコライザ、ヤマハのパネルを外して、素の音での確認です。SP位置が最適化されたことにより、音の差異を捉えやすくなった印象です。パネルを外すと部屋の響きが乗り過ぎて、私には賑やか過ぎました。結局、パネルは元の位置に戻すこととなりました。

今一度、調整の中身を整理しますと、
 1)SP前後差の調整による、音場の歪みの補正
 2)SPの間隔調整による低音の改善
 3)SPの向きの調整による仕上げ(いわゆるトントン、ミリ単位調整)
 4)高音の改善(サランネット、イコライザ、パネル)
となります。いわゆる平行法の調整は3)までです。

当日に限らず、その後もいろんなジャンルの音楽を聴きましたが、左右が一段広がりました。ちょうど鷲が両翼を広げた姿を連想しました。音の粒立ちが良くなり、個々の音があちらこちらで現れて消える様は、モグラ叩きを一歩引いて俯瞰している感じでしょうか。勿論、笑い話ではなく、音場と音像の両立という、目指している姿の具現形かと思い始めています。意外にフィットしそうなのがロックで、2)による下支えが効いていると思いました。全般的にヴォーカルの実在感が増した印象で、モノラルのヴォーカルに立体感が出ること同じ事象だと思われます。

4)については補足が必要です。イコライザは調整の都合上外しましたが、その取捨は私自身の問題です。平行法は積極的に部屋の音を聴くセッティングだと理解しています。イコライザは音の調整に限らず、発振器と組み合わせることで部屋の特性を知る(=自身の耳で聴ける)ユニークな道具になります。平行法をより深めるためにも、じっくり取り組むつもりです。サランネットは外した方が、繊細な音を拾えるようです。ながら聴きの時はともかく、外す方向で考えています。パネルの有無の差が明確に分かったのは、1)~3)を追いこんだ故ではないでしょうか。順番として4)が最後であるべきこと、認識しました。

GRFさん、平行法の実演をいただき、ありがとうございました。目から何とかは大げさかもしれませんが、からくりを理解することができました。小型SPでトレーニング積んで、いつでも1)~3)を再現できるようにしたいと思います。BOさん、今回は音楽鑑賞とはかけ離れましたが、なかなか接することのできない内容ですのでご容赦ください。もう少し音を磨いた後になりますが、音楽を聴きにいらしてください。
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Harubaruさん宅訪問

2015-05-15 06:23:47 | オフ会
連休オフ会第2弾は、Philewebつながりで厚木のHarubaruさん宅を訪問でした。Harubaruさんとは遅い新年会で初めてお会いしました。大学の先輩にあたること、ワンダーフォーゲル(軽めの山登りです)をやられていたこと、お勤め先が私の会社のお客様だったこと、など共通項が多かったです。ご一緒したのはやり神奈川県内にお住いのLotsu Rootsさん、ushiさんです。このところ県内でもオーディオ交流が盛んになってきました。本厚木駅で集合、駅ビルのパスタ屋さんでランチ後、徒歩数分のお宅へ向かいました。マンションの最上階で見晴らしが素晴らしく、目の前に丹沢が迫る光景は厚木ならでは、でした。

リビングでオーディオをやられている方は、ご家族との調整が大変だと想像します。過去にリビングオーディオ派の方々を訪問したことがありますが、大抵は用事を作られて外されます。Harubaruさんもリビングオーディオ派のお一人ですが、奥様が旅行にお出かけのチャンス?を活かしての決行となりました。千載一遇の機会を逃すまいと、何と6日間連続オフ会(参加者総数22名)だったそうです。お疲れ様です。6日の間には、SPの位置調整あり、新しいNAS導入ありと変化があったようですが、我々は初日でしたのでいわゆるbeforeを、聴かせていただいたことになります。

Harubaruさんのシステムです。16畳のリビングの窓側にオーディオ機器を置かれていました。昨年訪問したリビングオーディオの椀方さんの配置を連想します。B&W802 Diamond、エソテリックK-01、ヘーゲルのセパレートアンプP30+H30とほぼ、フラッグシップ機の構成です。普通のオーディオファンなら、もう上がりと言えるようなラインナップですが、更に写真の左側に2種類の真空管アンプがあり、この日のハイライトとなりました。


訪問先でお目にかかることが多いB&Wですが、なかでも802D、805Dは支持を得ています。802Dを訪問先で聴くのは、昨年12月のmerryさん宅訪問以来です。内振りの程度は弱く、直下にはウェルフロートのボードを敷かれています。ウェルフロートはSPの滑りが気になりますね。例えばミネルヴァさんは粘着性のシートを挟んで対策されていました。Harubaruさんの滑り対策は大胆にもスパイク直刺しです。1システム当たりのウェルフロート使用枚数は、過去最大です。Harubaruさん曰く、音のヌケの良さにつながったそうです。


拘りの一端、クロックジェネレータです。エソテリック純正ではなく、ご友人の製作品を使われています。端子経由でなく直にクロックを注入する改造(修理の際には復旧の必要あり)をされています。ここまで思い切られる方はそうはいないでしょう。実際、修理を要する場面もあり御苦労されたとか。


こちらも立派なセパレートアンプです。確か評論家の和田さんも絶賛していたはずですが、この日は前座だったこともあり、インパクトは薄めだったかもしれません。連日のオフ会の記事を見ても、話題が真空管に集まり、ちょっとかわいそうな気もします。


金田式のアンプ2種です。シングル(下段)、プッシュプル(上段)の2種類を使いわけています。こちらもお知り合いの方に相談して、Harubaruさん仕様のオンリーワン品となっています。金田式の回路図は雑誌に載っていますが、まともな音を出すのはなかなか難しいようです。


真空管がまたマニアックでした。米国、ソ連の軍事用の真空管だそうです。寿命は球にも依りますが、30年も持つものもあると聞きました。米国球、ソ連球の単独使いの他、両者を使うバイアンプ接続を楽しめます。フィードバック(負帰還)の有無や程度をコントロールすることも可能です。まさしく真空管を味わいつくす趣味性の高いパワーアンプです。これで話題の、球ころがしをやったら楽しいでしょうね。


5時間ほどの長居になりましたが、考えられたオフ会進行にすっかり時間を忘れました。時折、休憩兼ねてベランダを開放いただき、高層マンションからの眺めも楽しませていただきました。

挨拶代わりはアコギがバックの石川ひとみだったと記憶しています。一聴、音の解像、描写の細かさに驚きました。繊細さより、押し出し感や輪郭の強さが来ます。弦の擦れが手に取るようでした。クロックを外すと音の違いは明白で、柔らかさが出てきます。リラックスして聴くならクロックなしもいけますね、と申し上げました。同じくK-01ユーザーの2Hさんとは後日、関連の話をしました。エソテリックのCDプレーヤーは一時期に比べると音が柔らかくなったと言われています。クロック注入により、キリッと締まります。案外、嘗ての音に近づいてるのかも知れませんね。

後半は、真空管アンプの登場です。シングルアンプ→プッシュプルの流れで、途中、フィードバックあり、なしの違い、球の違いなど解説していただきました。アンプ自作派の方からすると常識なのでしょうが、完成品を使う立場だとなかなか実感する機会がありません。日本の鋸と西洋の鋸の違いは面白い喩でした。皆さん、シングルアンプのバイアンプ接続の評価が高かったですが、プッシュプルの空気感が個人的には好みでした。持ち込んだシベリウスのヴァイオリン協奏曲/ハーンは、密度感と音場感がバランスしていい締めになりました。

終了後、場所を居酒屋に移して2次会です。駅からも近いですが、居酒屋からも近いのはいいロケーションですね。この日の音は勿論、皆さんのオーディオの話題も交えて楽しく過ごさせていただきました。以後、連日の飲み会になるHarubaruさんが大変そうではありましたが。


独自の工夫を重ね、時には人脈も活用して理想の音を求める姿勢が、印象に残りました。Harubaruさんは近々、中年組の高倉健さんと拙宅にお越しの予定です。ベルウッドさんによるSPの位置調整など、後日談を楽しみにしております。
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