珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

10月最終週のご来訪

2016-11-26 07:36:45 | オフ会
10月の最終週の週末は連日拙宅でのオフ会となりました。まず29日は同じ神奈川在住のアユトモさんにお越しいただきました。アユトモさんは私と同世代の方で、聴かれるジャンルがクラシック、ジャズから洋楽、邦楽までと幅広い点でも私と共通します。オーディオ経験は私よりもずっとあるようで、現在のSPはウィルソンだそうです。philewebでメッセージをいただき、トントン拍子に話がまとまりました。ご近所に好みが近い方がいると嬉しくなりますね。長津田駅から拙宅へ向かう車中の会話で、アユトモさんにはとても誠実な印象を受けました。拙宅到着後、早速オフ会スタートです。


懐かしの邦楽を集めにして、ジャンルを混ぜます。同世代の方なので選曲も気楽に・・・。


アナログも例によって棚から一掴み的に準備しました。


アユトモさんもLPレコードを5、6枚持ち込んでくれました。これが当たりでした。ある意味、この日のハイライト、パイプオルガンによるバロック作品集です。レーベルは『カンターテ・ドミノ』でも知られるプロプリウスです。とりわけ、パッヘルベルの「シャコンヌ」が気に入りました。「カノン」があまりにも有名ですが、他を知らなさ過ぎました。全くの同じ盤は見つかりませんでしたが、早速、この作品を含むSACD(ハイブリッド盤)を調達。教会の中で響くパイプオルガンの音場感とメロディーの美しさが、何とも言えぬ場を創ります。アユトモさん、素晴らしい盤を持ち込んでいただき感謝です。


クラシック以外は、ソウル、ジャズ、インスト、邦楽とバラエティに富む品揃え。右上のディスクはウィルソンオーディオ絡みの音源です。いやぁ、楽しいですね。


4時間半ほどのオフ会でしたが、例によりあっという間に時間が流れました。終了後、感想戦を兼ねて長津田の創作料理風の居酒屋へ繰り出しました。アユトモさんも、そのような場が好きだそうで、安心しました(笑)。何を話したかもはや定かではありませんが、懐かしい音楽やオーディオの話題だったことは間違いありません。交流のありがたみ、日常と非日常といったも話に出ましたかね。お声をかけていただき、ありがとうございました。これでまた神奈川のネットワークが広がりました。お邪魔してウィルソンの音を聴かせていただけること、楽しみにしています。

翌30日はベルウッドさん、Lotus Rootsさんのご来訪です。ベルウッドさんとの久しぶりの相互交流のホーム戦となります。どなたでもお誘いOKとしていたら、Lotus Rootsさんにお声かけいただきました。Lotus Rootsさんには先のウィーンアコースティックの会in横浜でもお越しいただきました。前回とオーディオの環境は変わっていないので恐縮でしたが・・・。お昼前に長津田で集合し、近所の焼きそば屋さんでまずはランチとしました。後日、いたちょうさんとKYLYN(キリン)さんがお越しの際も、同じ焼きそばを食べましたので、写真や感想などはその日記で紹介します。


先の赤羽での女性ヴォーカル縛りの流れを汲んで?、前半は女性ヴォーカル中心の流れです。Lotus Rootsさんには、8月の音源と重ならないように考えました。せっかくベルウッドさんが来られるのでクラシックも厚めにしました。


アナログはその場の流れに任せます。顔見せは石川ひとみ、八神純子で。


ベルウッドさんが持ち込まれた音源です。クラシックではなく低音モリモリのジャズに、マリンバの三村奈々恵でした。グリーンスリーヴスは楽曲からは予想外の低音で焦りました。マリンバはジャケ買かと思いたくなりますが、いい音がぎっしり詰まってました。


こちらはLotus Rootsさんの音源です。どうやら奥さんのコレクションから持ってこられたようです。最近の音楽事情には疎いのがバレバレですが、久しぶりのアルバム、相当売れてるんですねぇ。没個性的な流行曲の中、やっぱりこの方は、掴む何かを持っています。


後半戦に入ってでベルウッドさんからのSP調整提案があり、左のSPの向きを修正しました。このところ右が強めと感じることが多かったのですが、前後左右移動だけでは修正しきれませんでした。タイムリーかつ分かりやすい調整で、ヴォーカルの据わりが良くなりました。「ワルツ・フォー・デヴィ」にも何かしらの変化があった模様です。2年前の訪問時に比べサービスエリアが広がり、クラシックが聴きやすくなったとのコメントにホッとしました。Lotus Rootsさんも続けてのお越し、ありがとうございました。最後は長津田の居酒屋にて感想戦です。声フェチですね、とベルウッドさんからご指摘があり、やっぱり音は隠せません(苦笑)。

皆さん、10月最終の濃い土日、ありがとうございました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いたちょうさんを訪ねて

2016-11-19 07:45:40 | オフ会
早いもので11月も半ば過ぎました。記事がビハインドしてますので少々巻き気味に参ります。ベルウッドさん宅に続いて、同じ赤羽圏内のいたちょうさん宅にお邪魔しました。いたちょうさん宅を訪問するは2年半ぶりになります。前回はくーちゃん3003さん交えて3か所を相互に訪問する企画でした。その後、私は関西出張が増えるなど社会人生活は激変しました。社会人生活と同じく、オーディオライフも激変だったと言えるでしょう。あっという間の2年半の間に、実に多くの方と交流をさせていただきました。肝心のサウンドが激変しないのは、まあ、置いときましょう(苦笑)。

ベルウッドさん同様、いたちょうさんのシステムも一見さほど変わっていないようでした。とはいえ、あちらこちらに手を入れられているのは容易に想像できました。システムの中心は何と言ってもフランコセルブリン Accordoです。これにLINN AcurateDS/K、OCTAVE V70SEと強力な布陣です。前回、とても上品でしかしながら芯もあるヴォーカルに魅了された記憶が残っています。PSオーディオの電源も健在でした。外出先からでも電源オンにできるため、アンプの暖機にはもってこいですね。健在と言えば前回お昼に紹介いただいた、うどん店「すみた」の人気も相変わらずだそうです。


拙宅のV40SEの兄貴分、V70SEです。このところphilewebコミュニティの間でもOCTAVEユーザーは増えているようです。OCTAVEのアンプのゴム脚がいかにも貧弱で、これを外す、あるいは変えるといった工夫を皆さんやられています。ウェルフロートを併用される方も多いです。いたちょうさんの場合、サンシャインのボードを挟まれています。これは天板の影響や、後述するスパイク使いへの対策でしょうか。さらにボリュームノブが小ぶりのシルバーに変わっています。制振ノブだそうです。実際、リモコンでのボリュームコントロールは粗々ですので、音もよくなるのであれば選択肢ですね。


こちらはV70SEの足元です。ゴム脚を外すだけですと下面にあるネジの頭で筐体を支えることになります。それを嫌ってJ1プロジェクトのスパイクを導入されました。J1プロジェクトが多様なサイズ変換ネジを扱っており、OCTAVEに対応できたとのこと。確かに写真に写っているネジ頭で受けるのはヤバそうです(汗)。


いたちょうさんと言えば、球ころがしです。岡山のEDさんとの交流を機に再びスイッチが入ったそうです。私もこの夏、転がす味を知った一人です。訪問先での球ころがしは楽しみでした。siemens(ドイツ)、Amperex(オランダ) 、TESLA(スロバキア)などのヴィンテージ品を、冷ましては交換して音の違いを比べました。


前段の女性ヴォーカル縛りの流れを汲んで、全体的にヴォーカルが多かったですね。取り分け繰り返しかかったのが、こちらのBei Xu(ベイ・シュー)です。彼女のまったりした声を肴に球ころがし、となった次第です。皆さん一致したのは、siemens、Amperexが2強で、続いて国産、TESLAの順でした。本来TESLAの評価は高いはずなのですが、いろいろあるのも球の世界だと解釈しました。ベルウッドさんの解説では、かつてTESLAは、TELEFUNKENのOEMもやっていたのですが、共産圏の崩壊の過程で競争力が低下したそうです。それにしてもいろいろと、お詳しい。


出だしの音にベルウッドさんも私もコメント控えめでしたが、球を転がしてから一変しました。Bei Xuの声にみずみずさが出ました。siemens、Amperexの印象はEDさんにお借りした際の拙宅での印象に近かったです。siemensの方がすっきりしていますが、Amperexのヴォーカルも捨て難いです。その後TESLAは降板したようで、「高い勉強代だった」とは後日のいたちょうさんの弁です。ピアノやバイオリンも、球とAccordのコラボが効いて心地よかったです。イザベルファウスト、野島稔は、さっそくアマゾンで購入。オフ会後に音源増えるのはありがちですが、10月後半は一気に増えてしまいました。

いたちょうさん宅での締めはアナログでした。プレイヤーはテクニクスのSL-1200MK4です。カートリッジはデノンDL-103、フォノイコは合研ラボだったでしょうか。前回と違ってプレイヤーが最上段に移動、足元にも厚み十分のボードが入りました。最早なんちゃって、ではありません!。


アナログは、フォーク、歌謡曲、ニューミュージック中心に女性ヴォーカル縛りでした。ここでいたちょうさんが、おもむろに冷えた缶ビールを冷蔵庫から取り出し緩みモードへ。その後の赤羽感想戦もあったので1本に抑えましたが、緩んでしまいました。久保田早紀はセカンドの『天界』です。徳島のfukuさん宅ではその次の『サウダーデ』を聴かせていただきました。流石マニアックな皆さんです。「異邦人」「夢想花」「大都会」など当時は一発ながらインパクトのあるヒット曲がありました。本当のファンはその後の作品にも思い入れを持つということでしょう。平山三紀は、あべ静江はベルウッドさん狙いの選曲でしたか。


飲み屋街に繰り出し、感想戦は「八起」となりました。お店間の競争原理もはたらき、お安く飲めるのが赤羽の魅力です。やがて仕事を終えたキタサンさんも合流、例によってオーディオやジャズ、そして人の話題で話が尽きませんでした。これで赤羽で飲むのは今年で3回目。さしずめ横浜の赤羽ファンといった心境です(笑)。ベルウッドさん、いたちょうさん、キタサンさん、お招き&お付き合いいただきありがとうございました。 前週の山下公園での集いとは、ある意味対極の時間と場を楽しませていただきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルウッドさんを訪ねて

2016-11-08 06:54:44 | オフ会
10月22日、赤羽のベルウッドさん、いたちょうさんとオーディオ交流をさせていただきました。それぞれ再訪となります。ベルウッドさんは約2年ぶり、いたちょうさんは約2年9か月ぶりの訪問です。音を聴かせていただくのは久しぶりですが、お二方とは何かと会う機会に恵まれています。大半は飲み会、それも赤羽開催ですが、一緒に他のオーディオファイルを訪問することも勿論あります。真面目に数えたらベルウッドさんとは、この4か月ほどで8回ご一緒させていただいてました。それまで約2年ほどご無沙汰していたのが、何とも不思議に思えます。

タイトなスケジュールだったこともあり、集合を11時としました。この一週間前の横浜山下公園でのゴージャスな場から一転、赤羽だと自然に緩んでしまいます(笑)。飲み屋が充実の赤羽ですが、意外にお昼の場所を探すのは苦労されるようです。飲み屋街を抜け、赤羽小学校を横目に向かったのは、小ぶりのイタリアンレストラン「カフェ ランドスケープ」です。人気のレストランのようでした。予約客で満席になる前の隙をついて何とか入ることができました。私はナポリタンをオーダー。銘々お腹を満たしたところで、日曜大工店でコルクテープをチェックしつつ、ベルウッド邸へ向かいました。


ベルウッドさん=B&W805のイメージが強く、前回は805で聴かせていただいたものと思っていましたが、これは全くの記憶違いでした。過去記事を振り返ると、2年前の訪問時には既にT4Limited Specialを導入済でした。ざっと見た感じSPの位置や向きは変わっていないようです。それでも足元にウェルフロートを入れ、メカニカルアースを併用するなど、この2年間の工夫の跡が見られます。


T4とその足回りです。ウェルフロートもただ置くのではなく台座(石+フェルト?)を置いています。サイドプレスの足元はメカニカルアースとなっています。奥2点を柔らかい素材で受け、手前を固い素材で受けています。交流先の皆さんの工夫、使いこなしを参考にしつつも、ベルウッドさん流にアレンジされているのが分かります。


こちらは上流機器群です。前回はSONYのハードディスクプレイヤーHAP-Z1ESはまだ見習い、といった感じでしたが、この2年でCDプレイヤーと同格の位置づけになりました。足元の処置が大事だったそうですが、オフ会開始時にねじの緩みが判明し、ベルウッドさんが慌てて工具を取り出したのが印象的でした。それほど大切なポイントというわけです。アナログプレイヤーGT2000Xの下にはウェルフロートが入っています。HAP-Z1ESには別のボードですので、善し悪しの判断があったと想像します。


上流機器からの信号を受けるアンプ群です。こちらも前回訪問時の記事を見る限り、構成は変わっていないようでした。バッテリーで駆動する金田式アンプです。15時くらいまでの滞在でしたので電池切れの心配も要りませんでした。


ベルウッドさんの淹れたウェルカムコーヒーをいただきつつ、オフ会スタートです。ベルウッドさんと言えばクラシックのイメージですね。2年前のプログラムもその通りでしたが、今回は予想を超えた展開となりました。女性ヴォーカル縛り、です。クラシックは1、2曲だったでしょうか。私も多数、オーディオ訪問をやってきましたが、このような縛りは初めてでした。勿論、これは大歓迎です。TBMのxrcdの際、いたちょうさんからリクエストがありましたが、中本マリでしたので、無事貫通です(笑)。登場する音源の幅の広さに、ベルウッドさんの探求心が伝わってきます。


終盤はアナログタイムへ。オフ会デビューのレコード立てを使っての進行でした。事前の日記で登板が予想された太田裕美は、初期のアルバム2枚登場です。太田裕美と言えば、松本隆+筒美京平の黄金コンビですが、デビュー当時からそうだったとは・・・。再認識しました。世代的に太田裕美は、ベルウッドさんにとっては妹さんに、私にとってお姉さんに相当します。こうして共に懐かしめるのもリアル交流の嬉しさです。『まごころ』はCD選書で持っていますが、早速、地元のレコード屋でLP入手しました。山崎ハコにエヴァ・キャシディ(CD)と抑えるとことろは抑えます。


前回とは音源の違いがありますが、骨格、輪郭が感じられる、よりソリッドな音になったように感じました。挨拶代わりのソフィーミルマン「おいしい水」から全開でしたね。一方でカーペンターズの「Sing」では何とも言えないコーラスの柔らかさが充満し、硬軟織り交ぜた展開も楽しませていただきました。2年間の試行錯誤の中では何周かスパイラルがあったそうですが、その分、高みに登られたということだと思います。前回感じた、ノイズ感の少なさに加えて、SPや機器の足元の工夫が音を引き締めた・・・そんな印象を持ちました。15時くらいまでベルウッドさん宅に滞在、後半戦はいたちょうさん宅です。同じ赤羽でも、高台から荒川に近い平地へ移動しました(続く)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする