珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

湯河原ハイキング

2018-01-28 05:10:29 | その他
1月20日は神奈川低山シリーズ、メンバー4名での湯河原編でした。12月の鎌倉ハイキングに続く企画です。湯河原は熱海の手前に位置します。熱海ほど有名ではありませんが、文豪との関係もあり、温泉街もこじんまりしています。少し前に、都知事の別荘通いで話題になりましたね。勿論、私自身は行く機会ほとんどなく、家族旅行以来、十数年ぶりの湯河原入りとなりました。今回のハイキングで湯河原と源頼朝とのつながりを初めて見聞することもできました。大雪と最強寒波の前でしたので、穏やかな、そして少し春の到来も感じられるハイキングとなりました。

同じ神奈川県内ですから拙宅から湯河原へのアクセスは楽です。小田急線で藤沢に出て東海道線に乗り換えました。湯河原駅でメンバーと集合後、箱根方面に向かうバスに乗りました。湯河原の温泉街を経て登山口へ向います。この日は城山~幕山~南郷山の三つを登ります。


最初のピーク、城山です。なぜこの名前が付いているかというと、ここは平安末期の武家、土肥氏のお城だったからです。土肥実平は頼朝を支えて鎌倉幕府設立に貢献しました。


その城山からの眺めです。遠く見えている島は初島です。城山から一旦、一気に下ります。


途中、しとどの窟(しとどのいわや)に寄りました。ここは石橋山の戦いで敗れた頼朝が身を隠した場所とされています。そこへ食べ物を持ってきたのが先の実平の妻だったそうです。ちなみに持って行ったのが「きび餅」で、湯河原名物です。私もお土産に買いました。


城山から一旦、湯河原の梅林まで下りました。梅林は小田原のイメージがあったのですが、湯河原にも立派な梅林がありました。2月~3月にかけて「梅の宴」が開かれますが、さすがにこの時期はまだまだ蕾です。それでもいくつかフライング気味に咲いている樹がありました。


この日のメイン幕山を梅林から見上げます。所々に岩肌が顔を覗かせています。なかなか迫力のある山容です。確かに手前の梅が一斉に咲くと見事でしょうね。


しばらく梅林を進み、途中から登山道に入ります。しばらく登っているとロッククライミングの練習をしている人々が見えました。我々とは住む場所が違う方々です。


梅林から一気に幕山に登りましたので、いいトレーニングになりました。ここで1時間ほどお昼休憩をとりました。標高は600m少しですが海とセット楽しめるのが湘南の山の魅力です。先の鎌倉ハイキングもそうでしたが地元の低山の魅力が上がっています。


次の南郷山へ向かう途中、小さな池の脇を通りました。ここも頼朝ゆかりの地です。戦いに敗れた頼朝が池の水面に映る自身の姿を見て再起を誓ったとされます。確かに池にはなっていましたが、維持管理に四苦八苦されているようでした(行けば分かります)。


南郷山は山というより高台といった風情でした。ここで最後の休憩を取り一気に下山しました。真鶴岬の見晴らしが素晴らしかったです。右が湯河原、左が小田原方面になります。


湯河原はみかんの産地でもあります。時期はてっきり過ぎたものと思っていましたが、品種によっては年明に収穫するものもあるようです。3年前の早春、淡路島の諭鶴羽山に登った際、地元の農家の方からデコポンをいただいたことを思い出しました。


下山口からはバスで湯河原駅へ戻り、その後は日帰り温泉に入って缶ビール、焼酎で乾杯といった流れでした。今回は素通りしましたが、湯河原温泉にもまた行きたくなりました。文豪ゆかりの地、おいしいレストランもあります。とは言え、駅前のお土産屋は土曜の夕方にも関わらずほとんどシャッターを下ろしていました。観光地の生き残りは大変のようですが、湯河原は湯河原でその良さを維持して欲しいと思います。今回は箱根の外輪山にブロックされたため富士山は見れませんでしたが、湯河原から十国峠へ登るルートがあります。もっと暖かくなってから、ふらっと行ってみます。
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チューバホーンさんを訪ねて

2018-01-21 13:13:46 | オフ会
年明け最初のオフ会は、1月13日のチューバホーンさん宅での定点観測でした。いつものように体の施術をしていただいた後、2階のオーディオ部屋へ。2時間ほどの間に、邦楽から洋楽、そしてクラシックを聴かせていただきました。途中からご近所のOさんも参加し、最後は中央線沿線で感想戦という、いつものパターンとなりました。チューバホーンさん宅は昨年の7月以来になります。マランツ#7を導入されてから2度ほど聴かせていただきましたが、今回は新たな方向へも挑戦されていて、大いに刺激を受けました。あらためてプリアンプの支配力のようなものを実感しました。


送り出しはいつものようにソニーMS-1をトランスポートにして、Oさん製作のDAC(DACチップはES9018)へつなぎます。チューバホーンさん自身、ES9038Proの音を聴き比べする機会もあったそうですが、聴き比べしなければ9018で十分といった話もありました。聴き比べしたくなるのが、そして聴き比べしてしまうと落ち着けないのがオーディオマニアの性ですが・・・。DAC以降は、真空管のプリアンプ(詳細は控えます)→デジタルアンプSD05アナログ入力です。シンプルにはMS-1とSD05直結ですが、この間にアナログ機器を挟むことで音は随分変わります。難しくも面白く、そしてオーナーの好みが出るところです。


カジュアルな音源でウォーミングアップです。冒頭は今井美樹の「とってきおきの朝を」でした。この8cmCDはシングルではなくライブアルバムに付属していたようです。音の鮮度、澄み具合、音源の分離、声の存在感。挨拶代わりながらも個人的ストライクな音でした(見透かされての選曲か)。


井筒香苗のカバー作品から「夢一夜」。続いて金子由香利の銀巴里ライブに、ライ・クーダーなど。ウォーミングアップの締めはEW&F「ファンタジー」をやや大きめの音量で。元来ダイナミックな楽曲ですが、12畳ほどのオーディオ部屋にスケール感溢れる音が満ちました。


後半のクラシックは録音の良い名演をじっくり聴かせていただきました。ラヴェルのピアノ協奏曲、ショスタコーヴィチの8番、マーラーの「大地の歌」いずれも名曲ですが、私自身はほぼ馴染みがありませんでした(汗)。それでもクラシック免疫力の効果か、あるいは演奏者が一級だからなのか、それぞれに惹かれる部分がありました。私はまず購入済の、同じ音源のマーラーのBoxセットからですね。アーメリングのシューベルト歌曲集は「音楽に寄せて」をリクエストさせていただきました。耳タコのチューバホーンさん、いろいろ聴きどころお持ちのようです。また今度教えて下さい。


私の持ち込み音源は3枚です。荻野目洋子は70年代~80年代のフォークソング/ニューミュージックのカバー作品です。一発録音の雰囲気を楽める「キャンディ」(原田真二)をお願いしました。元来の歌唱力のせいか、安心して聴けます。リサ・バティアシュヴィリも最近よく聴いています。バッハのアリア「憐れみ給え、わが神よ」は、Oさんもお好きとのことでした。もう1枚は11月にMFさんのお宅で聴いて、オーケストラの分離が印象的だったアルゲリッチのライブです。モーツァルトの協奏曲20番第3楽章をリクエストしました。やはり皆さん、録音の良さを指摘されていました。


この日のサウンドに一貫していたのが、ノイズフロアの低さです。冒頭の今井美樹からマーラーまで、全ての根底にあるように感じました。音が澄んでいるから一緒に音の分離まで良くなる印象です。セパレーションというと一般にパワーアンプが連想されますが(例えばモノラル2台使い)、私はプリの影響力を感じました。この日は登板しませんでしたが、チューバホーンさんご自身はマランツ#7の音には別の良さがあり、使い分けを楽しんでいるようです。プリアンプは私自身の今年のテーマでもあります。今後もOさんとのレベルの高い切磋琢磨?の場に立ち会わせていただけると幸いです。

最後は阿佐ヶ谷に場所を移しての感想戦です。横浜に住む人間でも高円寺、荻窪とは違う街の雰囲気は分かります。焼き鳥の美味しい店をご予約いただきました。一品一品、味がしっかりした焼き鳥、串焼きを肴に、プリアンプ談義はその後も続きました。やがて話が発散するのもいつも通りでした(笑)。チューバホーンさん、Oさん、年明け最初のサウンド交流ありがとうございました。次は新緑の頃ですかね。

コメント (2)
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初登り、達沢山・京戸山(笛吹市)

2018-01-11 23:20:26 | その他
今年は仕事初めより、初登りが先でした。おそらく過去初めてのことかと思います。1月6日、向かったのは勝沼の先、笛吹市の達沢山です。いつものメンバー3名で登ってきました。北八王子でピックアップいただき、そのまま中央高速で勝沼へ。登山口まで林道を進んで下車、初登りスタートです。達沢山は山梨百名山には入っているものの、今回の企画で初めて知りました。静かな山を期待していたのですが、途中20名以上、それもご年配方の大パーティーに追いつき、追い越す場面がありました。地元の人しか知らないような山でも都心からの当たり前のようにツアーが出る時代になりました。


達沢山は中央高速道や中央本線の南側、河口湖の真北に位置します。近くをリニア中央新幹線の経路が通っていました。稜線に出ると、樹林の合間から富士山が顔を見せました。


ただし、樹木が途切れることがなく、見栄えする富士山でなかったのは残念でした。連日の晴天で、東面は雪が少ないですが、先日の雨で流石に雪が積もったはずです。


最初に登ったのが珍しい名前のナットウ箱山でした。この山の先に京戸山があるはずでしたが、結局分からずじまいでした。20名パーティーが分岐後、達沢山向かったので、我々はここで静かな昼食としました。


凛とした青空に冬の樹々です。登りでいい汗かき、ランチで暖まったとは言え、一旦止まると冷えます。低山であっても冬の山に変わりはありません。


当然ながら足元は枯葉の絨毯です。こちらも冬の光景です。記念撮影してから、ナットウ箱山を後にして本日のメイン、達沢山に向かいます。


山梨百名山の達沢山の頂上です。標高は1330mで、ナットウ箱山や京戸山に比べると低いですが、本日のメインピークです。


眼下の低地を笛吹川が流れています。左が甲府方面、右が勝沼、大月方面です。少しずつ、陽が色味を帯びてきました。


下山後、高速に乗る前に地元の温泉、ももの里温泉に寄りました。車に乗せて貰う立場でビールとはいきませんが、山登りの後の温泉は格別です。


温泉の駐車場から、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳方面です。その奥に見えるはずの北岳は雲の中でした。桃の花の季節は見事な光景になるでしょう。


というわけで、初登りは天気も良く、幸先いいスタートとなりました。ただし、登りでは休み明けの体重増の影響も実感しました(汗)。今年はスコープを広げて、低い山にも登りたいと思います。仕事も始まって今日で3日目です。何とか休みボケも解消した次第です。
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オーディオで歌謡曲:中森明菜

2018-01-05 21:06:19 | POPS(邦)
明けましておめでとうございます。今年もよよろしくお願いします。横浜は連日の好天で、元旦も見事な青空でした。長過ぎる年末年始の休みに時間を持て余し気味ですが、オーディオ、音楽と向き合う時間を確保することができました。ジャンルを跨いでいろいろと聴いたり、棚のCDを整理して、リッピング漏れしていた音源をファイル化したり・・・。オーディオ機器で言えばオーバーホールのような時間を過ごしています。さて、ブログの方は9年目に突入、何とか10年選手も見えてきました。今年も週1回を最低目標に日記をアップし、途絶え気味だった音楽の記事も巻き返しできればと思います。


で、初心を忘れずに、オーディオで歌謡曲シリーズです。前回から3年半も経過しました(汗)。個人的な四天王、トリは、中森明菜です。これまでの3人は言わば、お姉さんアイドルだったわけですが、ようやく同世代の登場です。既にアイドルの中心的存在だった松田聖子の対抗馬として、花の82年デビュー組から台頭したのが中森明菜でした。山口百恵張りのツッパリ路線(少女A)もあれば、バラード歌い上げ(セカンドラブ)もありと、松田聖子とは別の立ち位置を築きました。高校の半ばからハードロック/メタル路線へ移行し、邦楽からは遠ざかる一方でしたので、私の中では昭和歌謡のしんがりといった存在です。

初期三部作(プロローグ~バリエーション~ファンタジー)です。デビューしてしばらくの中森明菜をを支えたのが、来生えつこ、たかお姉弟です。前年の「セーラー服と機関銃」が当たり、既にヒットメーカーの仲間入りをしていました。デビューシングルの「スローモーション」も提供曲の一つです。ラジオで流れ始めた当初から注目度が高った記憶があります。この三部作、新人離れして外れ曲が少ないです。売る側の本気度が分かるような気がします。「あなたのポートレート」「瑠璃色の夜へ」「ヨコハマA・KU・MA」あたりは、シングルカットされても十分売れたことでしょう。


松田聖子の記事でシングルB面の曲だけを使ったアルバムを紹介しました。ワーナー時代のシングル曲のB面コレクション『もう一人の明菜』が93年に発売されています。私は中古で仕入れました。目当ては、「トワイライト -夕暮れ便り-」とのカップリング曲「ドライブ」でした。大学受験前の初夏、NHK-FMの邦楽番組で偶々録音し、しばしばカセットで聴いていました。ボサノバ風のしっとりした曲で、間奏のむせび泣くエレキギターに夜のハイウェイ像が浮かびます。何せアナログ時代のシングルB面です。長らくご無沙汰してましたが、デジタル音源にたどりつけたのは売れっ子の恩恵です。


80年代半ばの作品で1枚挙げるならば『BITTER AND SWEET』です。このアルバムには、来生姉弟の楽曲は入っておらず、作風のターニングポイントとも言えるアルバムです。全編エレクトリックが効いたシティ・ポップとなっています。最近、ハイレゾファイルをアルバムごとダウンロードしました。作曲陣には井上陽水、EPO、飛鳥涼、松岡直也、角松敏生、神保彰、吉田美奈子らの錚々たる名が連なっています。テクノ色の強いものの乗りの良い「月夜のヴィーナス」がお気に入りです。80年代後半の中森明菜は、どこか近寄りがたいオーラが出ていましたが、「BABYLON」にその片鱗を見ることができます。


90年代に入り私も社会人になりました。トレンディ-ドラマ「素顔のままで」で安田成美と共演したことは憶えていますが、歌の方はフォローできていませんでした。その後レーベルを変えながら、歌姫、艶歌といったタイトルでカバー作品をリリースしているのはご存知通りです。2003年頃、NHK-BSで「地球ウォーカー」という番組がありました。そのエンディング曲「華-HANA-」が気になって、シングル盤「Days」(本人作詞)を購入しました。松田聖子の「瑠璃色の地球」含めて、3曲、語るように歌い上げています。年月の経過と共に歌い方も変化しましたが、自然に受け入れました。


2000年に発売されたLPサイズのCD10枚セット『The Century of AKINA -WARNER 30th Anniversary BOX-』です。ワーナー時代からの代表曲のセレクションです。当時は、現在のようにオーディオに熱を上げることは想像外でした。オーディオ界の変化も然りです。現在のシステムで昔の音源を聴くと、音の違いに驚きます。そのギャップが好ましいものであれば、愉しみになります。クラシックやジャズの傍らで昭和歌謡を聴く理由の一つです。ただし、それはあくまでもオーディオ目線の話。単純に、音楽を通して時代を聴くことが好きだということです。


ご本人は、一時期、芸能活動を休止していましたが、2014年の紅白歌合戦に出演して復活しました。ライブの方はディナーショー中心のようです。かなりの高額が想定されますが、持ち歌であれ、カバーであれ、馴染みの曲ばかり。いつかはライブでと思わないでもありませんが、あの頃にワープできる歌を、これからも歌い続けていただくだけで、十分です。
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