和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

星めぐりのうた。

2021-08-09 | テレビ
昨日は、東京オリンピック閉会式を見ておりました。
聖火台の火が消える前に、児童と女優によるお互いに語りかけるような
歌が印象に残ります。それは、宮沢賢治の『星めぐりのうた』でした。

以前に自分も口ずさんだことがあったので、ぐっと、
身近に思えました。そして聖火台の火が消えてゆき、
花びらが球体へと閉じるように、聖火台が包まれる。

はい。見れてよかった。
そういう視点でみるならば、お盆の踊りの
東京音頭(?)もよかったなあ。
外国の選手も、手振りをまねして動かしていてよかった。
何よりも、日本の選手たちは、地域のお祭りなどにも
眼中になく、オリンピックを目標に励んできたのだから、
その閉会式での盆踊りが何よりもの憩いになったのじゃないか?
たぶん、卓球の日本女子も手振りをまねて動かしておりました。
オリンピックがおわった地点で、さいわいにもお祭りが見れた。

今年は海水浴場遊泳禁止の立て看板があり、
お盆のお祭もどこでも中止なのだろうなあ。
それを閉会式の会場で選手たちは見ている。
テレビで見ている方にも、ホッとした気分。

ということで、東京オリンピック閉会式を見れてよかった。
そう思っております。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝ドラの『能』

2021-05-20 | テレビ
気になったので、朝ドラ『おかえりモネ』
第四回目の、今日の分を録画しました。

主人公が居候している先の女主人・夏木マリの家。
その家が気になりました。はい。確認できました。

現代風の部屋で、フローリングに食堂のテーブルがあり、
一段あがって正方形の畳が敷かれた部屋となっておりました。
囲炉裏があって、南部鉄瓶がのっています。

録画を停止して、その畳の部屋の壁のようすを確認。
上に大きな神棚があり、すぐしたに横広の大きな掛け軸。
掛け軸に「伊達政宗遺訓」の書が墨痕あざやかに見れます。
その下に、低いはめこみ式の窓になっていて、その向こうが
坪庭にでもなっているようで、雨がふると下を覗き込んでいます。

さて、神棚・掛け軸にむかって、左に陣羽織。右に日本刀が飾られ。
夏木マリはお辞儀して、そこに置かれた笛をおもむろに取りだす場面。

第四回目の今日は、登米能がはじまるのでした。
夏木マリが横笛をふき、能がはじまっております。
謡の年配の方は地元の能保存会の方なのでしょうか。

うん。ここまで確認できました。
さてっと、佐藤憲一著「素顔の伊達政宗」(洋泉社歴史新書)
に「能楽史上に残る能楽好き」とある箇所。
そこから引用。

「和歌、茶の湯と並んで当時の武将たちの代表的な嗜(たしな)み
のひとつが能楽である。豊臣秀吉や徳川家康といった天下人が能楽を愛し、
能役者に扶持(ふち)を与えて保護したことは有名な話である。

伊達政宗も生涯にわたり能楽を愛した。・・・・・

政宗が能楽に親しむようになったのは、
父輝宗の影響が大きい。輝宗が来客の接待に能を催したり、
たびたび勧進能を行っていたこと、家臣たちと囃子(はやし)に
熱中していたことなどが、その天正2年の日記にみえる。
また、天正12年の『正月仕置之事』には『14日(中略)
らんふはしめ(乱舞始)』とあり、米沢に下った役者が
輝宗・政宗の前で謡や乱舞、狂言を演じることが
佳例(かれい)となっていたことがわかる。

こうした家庭環境が政宗の能楽嗜好をつくりあげたといえるだろう。
政宗はみずから太鼓を打つ腕前であった。・・・」(p207~208)

ちなみに、この新書の副題は「『筆まめ』戦国大名の生き様」とあり

「政宗は筆まめな人だった。生涯にわたり、手紙をコミュニケーションの
手段として上手に利用した。そして、大切にした。実にたくさんの
自筆(直筆)の手紙を残している。それらの手紙から自ずと
政宗像が浮かび上がってくる。」(p222)

私に興味をひくのは
「仙台市博物館に『萩(はぎ)に鹿図(しかず)』という
四曲一双の屏風がある。金箔で覆われた画面には、
咲き乱れる萩と薄(すすき)、それに水辺に憩う一組の鹿の
母子が描かれている。・・・・・
画中に動きがあるのは金地の余白全体に添えられた
流麗な和歌や漢詩の散らし書きのせいだろう。・・・・

散らし書きの筆者は伊達政宗。絵は政宗が晩年に棲家とした
若林城(仙台市若林区)の襖絵と伝える。
画家は不明だが、京都から政宗に招かれ。
仙台城の襖絵などに腕をふるった狩野(佐久間)左京か
その周辺の絵師と推測されている。・・・」(p198~199)

はい。朝ドラなのですが、背景のセットを見ながらだと、
時代背景まで振り返れて、ありがたいことに楽しめます。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝ドラの『書』

2021-05-19 | テレビ
時代劇に、床の間が出てきたりすると
掛け軸や、生花が気になるようになりました。

朝はBSで、朝ドラ「おかえりモネ」を見て、
そのあと、火野正平の「こころ旅」を見てます。

今週から始まったばかりの「おかえりモネ」に、
初回から気になった書が出てきておりました。
今日は、その書が丁寧に映し出されていて、
「伊達政宗公遺訓」とわかったのでした。

そういえば、だいぶ前ですが、おみやげで松島博物館・観瀾亭の
書をもらったことがあり、どこかに取ってあった。
( はい。捨てずにとっておくタイプです )

出てきました。
素人の私には読めなかったですが、
ちゃんと活字もついておりました。
この機会に引用してみることに。

  貞山政宗公遺訓

 仁に過ぐれば 弱くなる
 義に過ぐれば 固くなる
 礼に過ぐれば へつらいとなる
 智に過ぐれば うそをつく
 信に過ぐれば 損をする

はい。この個所が朝ドラでは大きく分かりやすい書で
畳一枚を横にしたサイズに、筆で書かれておりました。
それを朝、主人公ら三人で読んでから朝食。
そんな場面が、今日の回にありました。
はい。こちらは、床の間じゃなくって、
現代的な建物の普通の壁に掛けてありました。

おみやげの活字には、この続きがありますので、
引用しておくことに。

  気長く心穏かにして
  万に倹約を用ひて金を備ふべし
  倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり
  この世の客に来たと思へば何の苦もなし
  朝夕の食事うまからずともほめて食ふべし
  元来客の身なれば好嫌は申されまし
  今日の行きおくり
  子孫兄弟によく挨拶して
  娑婆の御いとま申すがよし

はい。おみやげに貰ってあっても
読まずに、そのままになっておりました。
よい機会なので、ここに引用しました。

活字には、日本三大遺訓とあり、
丁寧に、徳川家康・水戸光圀も書かれておりました。
  
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気象庁の呼びかけ。

2020-11-11 | テレビ
たまたま、月刊雑誌Voice12月号の巻末コラムを
読んで感銘しました。

その感銘を、さて、どうブログに書きましょう。
まず、こういうのはどうでしょう。

坪内祐三著「考える人」(新潮社・2006年)の
なかで、坪内氏は考える人の1人に、深代惇郎を
とりあげておりました。そのなかで、

「今の中学・高校の国語(現代国語)の授業方針は
どうなっているのか知りませんが、当時、私の中学、
高校生時代には、国語力をつけるために『天声人語』を
読むことが奨励されていました。・・・・・・」

このあとで、坪内氏は
「それ以後の『天声人語』はろくなものじゃない。」(p125)
として、深代惇郎氏が書いていたコラム『天声人語』を
注目してとりあげていたのでした。

うん。ここに『・・・を読むことが奨励されていました』
とあります。今、奨励したくなるようなコラムを読んだ
ことがありますか?

はい。わたしならば、月刊雑誌Voice12月号の巻末コラムを
おすすめしたい。そこは、渡辺利夫氏が書いておられました。

うん。1ページの短いコラムですから、
全文読んでいただきたいのはやまやまですが、
ここでは、『気象庁が呼びかけている』場面だけを
とりあげて、他の箇所はカットしてみます。

「関東南部を襲った台風に『大型特別警報』の出た頃だった。

『周囲の状況を確認し、避難場所までの移動が危険な場合には
近くの頑丈な建物に移動したり、外に出るのがすでに危険な場合は
建物の二階以上で崖や斜面と反対側の部屋に移動するなど、
少しでも命が助かる可能性が高い行動をとるよう』
気象庁が呼びかけているという、

実にリアルなNHKのニュースである。
実はこの引用、いまウェブを開いているのだが、
10月10日の20時28分の『大型特別警報』についての
ニュースの最後である。三、四分はつづいたであろうか。
そこにいたるまでさまざまな映像を背景に、大変だ大変だ、
を繰り返して最後にこういうのである。

重大な情報だというのであれば、まずはこの引用文の
警報から入って、そのあとで理由についてあれやこれや
を述べればいいと思う。」

はい。その頃に、テレビを見ていて、緊迫感のうちに
的確な気象庁の呼びかけに、うなづいておりました。
それなのに、すっかり忘れておりました。
今回このコラムで、あらためて活字で
気象庁の呼びかけを、反芻することができてよかった。

うん。ここだけじゃ、コラムとして物足りませんか?
もう少し、渡辺利夫氏のコラムから引用しておくことします。

「ニュースをみていると、例えば日本学術会議問題では、
『きちんとした説明が求められている』がやけに多い。
『更なる追及』とあったり、『より一層の究明』であったり、
私はまず使いそうにない。いろいろ述べて、最後に
『いずれにせよ』といって結論らしきことを語る、
というのもなんだか説得力がない。」

はい。12月号の巻末コラムは、題して「報道の日本語」。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バイキンマンの話。

2020-03-27 | テレビ
月刊Hanada5月号は、総力特集「武漢肺炎、日本は負けない!」。
うん。ひとつだけ紹介することに。
ブローガー藤原かずえさんの「テレビで政治運動を展開」
「詭弁、逆ギレ羽鳥モーニングショー玉川徹は何様のつもり」
P106~115。
コメンテーターのコメントを時系列で、活字におこし、
それに注釈をほどこしてゆきます。場当たり的な
テレビのコメントは、そのつど拡散して消えてゆくものと思いきや、
藤原さんから、まるで、古典の注釈の授業をうけているような、
日常的で時系列のきめ細さでもっての圧巻の指摘なのでした。
うん。読めてよかったと思っております。

つぎいきます。
月刊WILL5月号の巻頭随筆というのか巻頭コラム。
そこに日下公人の連載があります。
え~と。どこから語ればよいのか。
同じ雑誌に曽野綾子の「若者に『非常事態』の体験を」
という文もありました。
曽野綾子さんと、日下公人さんは
曽野さんが1931年生れ。日下さんは1930年生れ。
はい。お爺さんお婆さんの知恵を教えて下さっている。
ここでは、日下さんのコラムから、そのはじまりは

「何百年か昔、海外から病気が入ってくるときは港からきた。
アジアからの船と乗組員が病原菌をもってきた。そこで・・・
安政条約による開港地では、明治になってから検疫所が
つくられたのだった。その近くの医科大か専門学校の学生が
アルバイトに動員されたが、一体どんな病気が入ってくるのか
わからなかったから、時には命がけのアルバイトだったと言える。」

こうはじまり、田舎出の日下さんが、東京での下宿で
慈恵医大の学生との付き合いでじかに、知ることになります。
日下さんは、その経験を書いたあとに、自身が生まれる前の
母親のことを思い出しておられます。
うん。そこも引用しちゃえ。

「第一次世界大戦で日本が戦勝国のひとつになったとき、大蔵省の
神戸関税長は『これからは外国船が神戸にも入ってくる』と考えた。
・・そのときは女性の公務員がついていた方がよいと考えたのは
さすが神戸で、たくさんの女性が大蔵省を志願したが合格した
二人に母が入っていた。
しかし、たちまち熱帯病に感染して生死の境をさまよった・・・
と聞いたことがある。まだ結婚前だから私はこの世に生まれていない
・・・原因不明なままの一週間だが、そんな話を聞いていたので
何となく、流行病はいずれ治るとか、若ければ治るとか、
手を洗えとか、そんな思い出がわが家に残った。」

うん。2頁の文なのに、内容は豊富、できればね
全文読んでいただきたいのでした。
ここでは、あとは最後を引用。

「清潔とは、単に衛生用語ではなく、
心のもち方や日頃の生活態度や行為にまで
広げて用いられるのが日本である。

テストや試合でインチキをすると『キタナイゾ』といわれ、
くりかえすと『バイキン』といわれて、『ノケモノ』になる。

日本外交は相手国を『A級ノケモノ』とか、『B級バイキン』
とかに指定して広く世界に同調を求めるべきである。すぐやろう。

衛生には巨額の費用がかかる、ということもわかるだろう。」

はい。これが2頁の文の最後の箇所でした。

うん。バイキンといえば、アンパンマンに登場するバイキンマン。
そんなふうに、私の連想はひろがります。
板坂元著「発想の智恵表現の智恵」(PHP研究所)
という新書サイズの本が1998年に出ておりました。
ちなみに、板坂元氏は1922(大正11)年生まれ。
この本におもしろい場面がありました。
そこを引用。

「私が学徒出陣で入営したときの班つきの
『柳瀬軍曹殿』から法定伝染病の講話を受けた。

そのとき『コセチパトホシジリペ』と教わった。
それを今でも覚えている。コはコレラ、セは赤痢、
チが腸チフス。以下パラチフス、痘瘡、発疹チフス、
猩紅熱、ジフテリア、流行性脳脊髄膜炎、ペストの頭文字だ。

ほかには何を話されたかは忘れても、
この言葉だけは今でも覚えている。
柳瀬軍曹殿は漫画家の『やなせたかし』氏である。
・・・・」

はい。いま『バイキンマン』といえば、
日本中、誰でもが、知ってますよね。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

困ったな呆れたな。

2020-01-04 | テレビ
昨年後半、私はユーチューブにはまっておりました。
虎の門ニュース・文化人放送局・怒れるスリーメン・・・。
はい、篠原常一郎・石田温・・・。

この面白さって、いったい何だろうと思うわけです。
ということで、本棚から取り出したのは
「新・わたしの知的生産の技術」(講談社・昭和57年)
そのはじまりは、桑原武夫氏の文からでした。
題は「独創は情報の交錯から生まれる」。
適宜引用していきます。

「知的生産ということを考えてみます。・・・・
生産とすれば、生産のためのネタ、材料が必要です。
知的生産の材料とは何でしょうか。
それはいうまでもなく情報です。
情報を全然もたないで知的生産はできない。・・・・
日本の管理社会の中では情報の多くは
マスコミュニケーションによるものでしょう。」(p11)

以下に、これを書かれた当時の具体的な指摘があります。

「マスコミだけで情報が確実で十分かというとそうではない。
中国の華国鋒首相が日本に来た時、どの新聞も首相は
にこやかに笑みを浮かべて飛行機のタラップをおりて来た
と書いた。しかし、あの炯々(けいけい)として人を殺しかねない
鋭い眼付はなぜか書かれていない。なるほど、中国と大いに
仲良くしようとしう時期に、こう書いてはいかにもまずいかもしれない。
しかしこのことひとつをとってみてもマスコミは駄目で不十分ですね。
人間描写としては50点以下である。一般の人がマスコミから
与えられている情報は現実の50点以下であるということです。

もっと露骨な例でいえば、
田中角栄の金脈問題をどの新聞が書きましたか。
『文藝春秋』が書くまで、どの大新聞社も書こうとしなかった。
もちろん知っていたと思います。しかし、まず、
小資本のところにやらせておいて、見極めがついてから、
それに乗ろうという算段でしょう。
・・・NHK、資本の支配下にある民放もこういう情報は遠慮する。
新聞にもテレビにも載らないことがいっぱいある。」

はい。「新聞にもテレビにも載らないことがいっぱいある。」
ということを気づかせてくれたのが、ユーチューブでした。

「知的生産をしようとする場合、
特別の情報を持とうと努力しなければ
独創的な考えは出てきません。
他人(ひと)さまに聞いた話をくり返して
いるだけでは知的生産にはなりません。」

「知的生産ということは何らかのもつれあい、
あるいは矛盾からでなければ出てこないと思います。」
(~p13)

うん。あと一カ所引用させてください。

「言葉にだまされてはいけません。
いつでも言葉より現実を尊重するように
しなければ知的生産にはなりません。

例えば、ネール首相の生きていたころ、
日本の新聞はインドを『平和国家』といっていましたが、
これはおかしいのです。
国家予算の33パーセントも軍事費に使っている国を
平和国家というのは言葉の矛盾です。
軍事国家といわなければならない。ネールさんが
インドは平和国家だと宣伝するのは自由ですが、
それに外国人が乗ってしまうなら阿呆ですね。
阿呆は知的生産に適しません。

私は一ヶ月ほど、インドを歩いて
インドが平和国家ではないことを確認しました。
アジアで航空母艦を持っていたのはインドだけです。
そしてこれを活字にしたのは日本人では私が初めてです。

ネール首相が世界に向って他国への軍隊の駐留を
やめよと演説して大喝采を博したのですが、
この時インドはネパールとブータンに
軍隊を駐屯させていたはずです。
言葉だけを信用してはいけません。」(~p16)

たしか、これを読んだときには
だからといって『特別の情報を持とうと努力』
する方法までは気がつきませんでした。
相変わらず、テレビや新聞を読んでいたわけです。
それが、昨年ユーチューブを見るようになって
見方が変わりました(笑)。

せっかくなので、
桑原武夫氏の文の最後も引用しておきます。

「現実を正確にみること、
困ったな呆れたなと思うだけなく、
そこに問題を設定して、考えることによって
頭に血が流れ頭も良くなるわけです。
毎日、同じ問題を一回は考えること、
一つの問題をいつでも考えていると
頭の訓練になると言われた先生もおられます。」


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

密かな流儀なのだ。

2019-04-11 | テレビ
Voice5月号が届く。
巻頭随筆は、宮家邦彦。
そのはじまりを引用。

「この原稿は夜明け前のワシントンで書いている。
幸いホテル側がアップグレードしてくれたので、
部屋にはテレビが二台ある。こういうときは必ず、
ベッドルームのテレビはCNNを、リビングのテレビでは
フォックス・ニュース(以下、FOX)を、
それぞれつけっぱなしにして見比べる。
これが米国出張の際の筆者の密かな流儀なのだ。

なぜそんなことをするのか?
この二つのケーブルニューステレビ局が米国のまったく
異なる有権者層を代表していると思うようになったからだ。
部屋にテレビが一つしかないときはどうするか。
その場合は十分から十五分おきに、
CNNとFOXを交互に見ている。
これら二つの局が同じニュースをいかに
報じ分けているかに関心があるからだ。・・・」


こうはじまって、おわりの方にはこうあります。


「このように米国社会の分裂はいっそう深まるばかり。・・
 米国のジャーナリズムはどこへいってしまったのか。・・」


巻頭随筆の最後は、

「・・この二十一世紀に、伝統的な意味での
真のジャーナリズムが生き残れるか否かということだろう。
その答えが出るまで、CNN・MSNBC対FOXの
死闘は当分続くだろう。」


うん。日本のマスコミのことを思います。それから、
韓国の国情には、日本の野党を思います。


うん。もっと、日本を理解したい。
米国のテレビジャーナリズムと日本を比較して理解し。
韓国の罵りと日本の野党を比較すれば、理解が鮮やか。
こうして、補助線を日本まで引いてれば、腑に落ちる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オレオレ詐欺とNHK報道と。

2019-04-04 | テレビ
ときどき、テレビに一人ツッコミをいれている(笑)。


オレオレ詐欺にかからないように、
というNHKの解説キャンペーン報道を見ていると、
思いうかんだことがありました。

オレオレ詐欺というのは、
もっともらしいことを言って騙す。
銀行とか警察とか権威的な側面から
はいっていって、複数で騙すのが最近の傾向らしい。
そういうことをNHKの画面で教わります。

うん。そうするとですね
(はい。ここからがツッコミです)。

NHKのニュース報道をそのままに、
信じてしまうような方が、あるいは詐欺にかかりやすい。
という傾向があるのではないのか?

こう語ると、真っ赤になって怒るような人は要注意。
詐欺の手口は、まずは、さもありなん、という
ごく自然な事実の選択の積み重ねから、
オレオレ詐欺の大金詐欺へと誘導してゆくわけでした。

それならば、NHK報道を疑ってかかるような、
大胆な発想をする方ならば、オレオレ詐欺には、
引っ掛からない。という法則があるのじゃないか。

だれか、そんな統計を採る方はいらっしゃらないかなあ(笑)。
日本人は、新聞やマスコミ報道を、世界のどの国よりも、
信じている確率が高いというではありませんか。
その根っこが、そのままに、オレオレ詐欺の温床となっている、
とする仮説をたててみる。

どれも信用できない。という人ほど、案外に、
NHK報道とか、新聞報道を信用していたりするのじゃないか?

自助努力で、NHK報道とか各種報道を読み比べる、
ということをしない人が、オレオレ詐欺被害者となる
可能性は、果たしてどのくらいなのだろうかなあ。

まあ、こんなことを考える方は、
まず、オレオレ詐欺騙されない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読むテレビ。

2018-10-02 | テレビ
テレビは見ているだけなので、
テレビを読んでいる方がおられると、
ハッとさせられます。

ということで、
産経新聞10月1日の一面左
櫻井よしこ氏の連載に
ハッとさせられました。

はじまりは、こうです。

「わが国のメディアは物事の全体像をおさえて、
バランスのとれた判断材料を提供し得ているか。
偏った情報発信の罠に陥っていないか。
自民党総裁選の報道を振りかえる・・・・」

ここで、
「候補者の安倍晋三(党総裁)と石破茂元幹事長を
招いた各局の報道番組を」比べております。

まともな番組として、
「プライムニュースイブニング」(9月17日)

「一番まともなのがフジテレビだった。
アベノミクスからロシア外交、北朝鮮問題、
憲法改正まで安倍、石破両氏の議論の焦点が
拡散しないように、またかみ合うように、
キャスターの反町理(そりまちおさむ)氏が
巧みな質問をし続けた。」

まともでなかった民放各社は
〇「news every.」(日本テレビ、9月17日)
〇「報道ステーション」(テレビ朝日、9月17日)
〇「NEWS 23」(TBS、9月17日)

この3番組について、櫻井氏は指摘します。

「3番組の共通項は
① 国際情勢についての質問がない。
② モリ・カケ問題に多くの時間を割き、
  もっぱら安倍氏の政治姿勢を論難した。
③ 加計学園問題で石破氏の果たした
  後ろ向きの役割には全く触れない。」

以下具体的に、櫻井氏は書いております。

「トランプ、プーチン、習近平各氏に加えて
朝鮮半島には金正恩、文在寅の両氏。
こうした周辺諸国首脳の顔ぶれを頭にうかべるだけで、
外交・安全保障政策が日本の命運をどれほど
決定的に左右するか、容易に想像できる。

経済・貿易、安全保障、拉致、北方領土など、
課題山積の国際情勢についての質問が

〇日本テレビ政治部長の小栗泉氏
〇『報ステ』の後藤謙次氏
〇『23』の星浩氏

の誰からも出なかったのは
驚きよりも失望だった。
それが各局の方針なのか、
番組によってはモリ・カケ問題に、
全体の約3分の1を割くなど極端に
内向き志向だ。
討論の基調は安倍氏に一方的に厳しく、
獣医学部の新設を全く認めない歴史が
52年間も続いた岩盤規制を、
これからも続けさせようとした
いわゆる『石破4条件』について、
石破氏の説明責任を求める声も全くなかった。」

うん。まだまだ続くのですが、
これは、産経購読者なら読めるので、
ここまでにしておきます(笑)。

さてっと、
私はテレビを読めないけれど、

〇日本テレビ政治部長の小栗泉氏
〇『報ステ』の後藤謙次氏
〇『23』の星浩氏

せめて名前と顔とが一致するかどうか、
注意してテレビをつけることにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋の、相撲夏場所おわる。

2018-07-23 | テレビ
名古屋場所の相撲が終わっちゃった。
時々思い出したように、録画して、
夕飯を食べながら、再生して見ておりました。

嘉風が負けっぱなしで、それでも2勝。
御嶽海の優勝。

録画は早送りして取り組み場面を見るのですが、
早送りせず、仕切りをみているのも楽しい(笑)。
うん。相撲の解説を聞いてたりします。
いただけないのが、インタビュー。
上位に勝った力士へのインタビューが
ベテランのインタビュアーと、
杓子定規のインタビュアーとで、雲泥の差。
全身に血流をみなぎらせている力士に、
頭だけ・口だけに血が流れているような質問をあびせ、
力士が口ごもる場面があったりする。
その点、最近の若い力士は、口も廻ったりします。
上の力士に勝って、うれしそうに答えていた力士が
次の日は、あっけなく負けてしまったりします。


まあ、それはそれとして、古本。
佐藤義亮著「生きる力」(広瀬書院・平成26年)。
これ、新潮社初代社長が雑誌に掲載した処世訓話本。
昭和11年発行本の復刊を、古本で買ってありました。
そこに、相撲の話が登場しております。
その最初を引用。

「  ある角力(すもう)とりの負けた話

事に当る前に神経を使ってイラついたり、
どうなるだろうかと、くよくよするのは、
何にもならないばかりでなく、かえって
事を破るところの因(もと)となります。

この前の夏場所に、ある角力とりから、
こんな話を聞きました。

『私は土俵へ立つとき、いつも、ただ
全力を尽くして相手と立ち合えばよい。
勝ち敗けは、考えたところがどうにもなるものでない、
ということが分ってから、それに囚われないようにしています。
そのためかどうか分りませんが、たいてい、
好成績を収めて来ましたところ、先日、
思い切ってひどい失敗をやりました。

それは土俵に立つと、私の名を呼ぶ大きな声が脚下に聞えるので、
ふとその方を見ますと、何年か会わなかった郷里の村長さんが、
村の衆を五六人連れて土俵際に陣どっているではありませんか。
私のような者でも、村から出たのでわざわざ見に来てくれたのだろうし、
殊に土俵際といういい場所に座れたのも、声援するに都合がよいから
の奮発であろうなどと仕切りする間に考えますと、これは、
何でも勝たねばならぬ、負けてなるものかと決心しました。
その時、顔がぼうとして、赤くなったことが分ったくらいでした。
いよいよ呼吸が合って立ちあがりましたが、
恐らく必死の面相をしていただろうと思います。
実に猛烈な勢いでぶつかって行ったのです。
然るにどうでしょう、一瞬、わずかに一瞬で、
土俵の外に投げ出されました。口惜しいやら、面目ないやらで、
部屋に帰ってから、ボロボロ涙をこぼしてしまいました。』

この話を聞いて、なるほど負ける筈だ、
どんなにしても勝てるものでないと思いました。
これは、畢竟相手に負けたのではなく、
自分の昂奮に負けたのです。ただ全力を
尽くして立ち合いさえすればよいという平生の心構えを
村長の一声に忘れてしまって・・・」
(p101~103)


この夏場所。名古屋場所は、団扇や扇子の
パタパタが場内全体に舞っておりました。
御嶽海の応援も、大きな名入り手拭をかざして、
日々入れ替わりでしょうが大挙しての声援が聞こえました。
横綱不在の名古屋場所となりましたが、
この夏の見どころは随所にありました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今もって、テレビ平謝りの38度線。

2018-07-15 | テレビ
はい。
「髙山正之が斬る朝日新聞の魂胆を見破る法」(テーミス)
を購入しました(笑)。

さながら、
みんなが読めなかった「朝日新聞の知られざる世界」。
目次は、「ワンダーランド朝日新聞」の項目が並びます。

うん。私など「まえがき」だけで満腹感。

ひとつの引用。

「テレ朝に入ったばかりに暗くなる男性アナの行状」
と題する項目からの引用。

「宮田輝が引退した’74年、NHKで始まった
情報番組『ニュースセンター9時』に・・
登場したのが磯村尚徳だった。・・・
ニュースセンター9時で朝鮮動乱に触れ
『北朝鮮が38度線を越えて侵攻した』とやった。

当たり前のことだが、当時は
社会党と日教組と朝日新聞と朝鮮総連が日本を握っていた。
NHKに抗議が殺到した。左翼仲間に動員をかけ、
電話攻撃をかけたから、局内の電話は鳴りっぱなし。
仕事もできなくなった。

まともな報道機関だったら逆に
『ふざけた抗議をするな。馬鹿野郎』で終わるが、
NHKは報道機関を自称した準公務員の集団だ。
取材の真似事はしてもジャーナリズムの肝っ玉はない。
あくどい抗議にへなへなと崩れて、
磯村は番組の中で『北が攻め込んだなどと勝手に
歴史を書き換えるような大それた意図はございません』
と平謝りした。

以後、現在に至るまでNHKでは朝鮮動乱はどっちが
攻めてきたかは一切タブー。
歴史を左側に書き換えたままだ。」


「これ以降、男アナはなるべく
政治的な発言を回避するようになった。
’88に日テレに入った福沢朗、
同じく’94年に入った羽鳥慎一、
’97年、TBSに入った安住紳一郎
などは宮田輝型、つまりバラエティ・アナで
安定した道を歩んでいる。
これに対して、テレ朝の男アナは可哀そうだった。」
(p132~133)


はい。項目別の辞書をひくようにして
喉元を通り過ぎて忘れてしまった朝日新聞
の魂胆が分かりやすく腑分されております。

髙山正之氏の全体重をかけての唐竹割。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そこで唐突に思い出すのは。

2018-04-25 | テレビ
丸谷才一についてで、
瀬戸川猛資著「無想の研究」(早川書房)にある
「太古の祭り」を読むと、
丸谷才一の「忠臣蔵とは何か」をとりあげながら、
なぜか、最後の方に、こんな箇所がありました。

「そこで唐突に思い出すのは、
フランク・キャプラ監督のアメリカ映画
『素晴らしき哉、人生!』(’46)である。」(p186)

その箇所を読んでから、いつか
見直したいと思っておりました(笑)。
今日それを最後まで観る。家のテレビで。

夜は、
録画してあった。NHKの
プロフェッショナル仕事の流儀
4月23日の
「注文殺到!3000人待ち
北海道の小さな本屋
運命の1冊を選び抜く」を
見る。

はい。そんな一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長編ドキュメンタリー。八木景子監督。

2018-03-15 | テレビ
八木景子監督の
ドキュメンタリー映画「ビハインド・ザ・コーヴ」の
DVDを購入し、昨日テレビで鑑賞。

2015年公開とありますから、
もう3年前に出来上がっていたのだなあ。

この作品については、
産経新聞2月19日の第二社会面で
「捕鯨擁護の日本監督最高賞」という見出し。
そして、
産経新聞3月11日の酒井信彦氏の「新聞に喝!」では、

「八木監督受賞の記事は、産経と東京以外の
読売、朝日、毎日、日経の各紙には全く掲載されていない。
日本人が海外で評価されることに関しては、
日本のメディアは熱心に報道するのが常なのに、
これは一体どうしてなのだろうか。」

この言葉に触発されて、
購入し、鑑賞させていただきました。
このDVDには19頁の冊子がついており、
特典映像の未公開映像もありました。
鑑賞出来て、よかった。

この付録の冊子には、
「シー・シェパードよ、真実の力を知れ」
と題して八木景子さんが書いております。

そこから、この箇所を引用。

「一方で、150時間分の映像素材を
編集する時間はのべ1500時間にも及び、
編集中も不安に苛まされた。
完成したところで、上映までたぐり寄せられるか
どうかは何の保証もない。
身を削り、貯金も切り崩したのに、
何の結果ももたらさず、
不毛に終わるかもしれない。
しかし、私には、歪められた情報の
真実を伝えたい、という情熱があった。
何かに突き動かされていた。
寝食を削って編集作業に没頭した。」


うん。この映画が
2018年英ロンドンで2月17日、
ロンドン国際映画制作者祭の授賞式で
長編ドキュメンタリー部門の最優秀監督賞を受賞。

「作品を通じ、太地町のイルカ漁を批判して
10年に米アカデミー賞を受賞した映画『ザ・コーヴ』に反論した。」
(産経新聞2月19日の記事より)

ちなみに、冊子の
「シー・シェパードよ、真実の力を知れ」は
雑誌「正論」2015年12月号より一部割愛して転載した
とあります。
うん。3年前に私は読んでいなかった。
けれども、3年後にDVDを鑑賞できた。

もう、これを鑑賞しないで語られる
鯨談議に、耳は貸すまい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おやじギャグ。

2018-03-14 | テレビ
はい。私は今月12日で64歳。
「おやじギャグ」適齢期というか、その熟年齢。
では、ひとつ。


病院で名前を呼ばれる。

井野中さん
井ノ中さ~ん。

答える人が居ない。

井野中かわずさ~ん。
いらっしゃいますか。

井の中さ~ん。
井の中のかわずさ~ん。

やおら、立ちあがる人がいる。
ハイ、蛙です。

病院の待合室で、ビューと効果音で、
全員が「寒~う。」


今日の産経新聞の産経歌壇に

 どの局もおなじネタでワイドショー 
   騒がしいだけで消すしか無いのか

というのが選ばれておりました。


ところで、
オヤジギャグの中の、この病院の待合室では、
はたして、テレビは置かれていたのでしょうか?
ワイドショー番組は、写し出されていただろうか?
ワイドショー番組は、どのチャンネルも
井の中の、カワズさんの合唱に聞こえてしまう。
難聴が少しはいった私には、
いつでも消せる不思議な世界。

「おなじネタ」のワイドショー。
萬犬虚に吠えたようなワイドショー番組。
思わずうなるような
新鮮な切り口があるはずで、それを聞きたい。
そんなブログがあれば、読みたいのだけれど。

さて、
私が見たいのは、何だろうと思った時に、

昨日の産経新聞に
作家・佐藤優氏が談話を寄せておりました。
はじまりは

「今回の問題は前代未聞で、3つの異常なことが起きた。
1つは官僚は公文書を改竄しないという前提が崩れたこと。」

「政治家におびえ、その場しのぎの場当たり的な発想になっている。
背景にあるのは、民主党(現民進党)政権時代に始まった政治主導だ。
その負の遺産が今も拡大し続けている。麻生太郎財務相ほどの
ベテラン政治家が、こういう事態を想定できなかったくらい
財務官僚が弱体化している。そのことが一番の問題だ。

野党は今回の問題を政争の具に使うべきではない。
国政調査権で超党派の第三者委員会をつくり、
真相究明を先行させることが重要だ。
政権が変わっても官僚の体質は変わらない。

仮に北朝鮮におもねる政権になって、
外務省などが政権におびえ、
北朝鮮におもねったらどうなるのか。
今一度、政官の関係をチェックしなければいけない。」


うん。次に何をすべきなのか?
短絡的に安倍潰しに向う愚。
こういう建設的な談話が、ほかならぬ
テレビで聞けるのならば、録画するのになあ。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

司馬さんの「素人の観察ですが」。

2017-08-03 | テレビ
この前、
NHK昼の番組に磯田道史さんが登場しておりました。
いそいで、録画(笑)。
気になった箇所を、再生しながらメモしました。
以下に引用。


「歴史は私好きなんです」とか
「苦手なんです」というけど、
僕、それ違うと思うんですよ。
歴史は、トンカチとかノコギリと同じように
道具であり、実用品なのですよ。
嗜好品ではなく、タバコとか酒とかとは違うんです。

靴とかといっしょなんで、
要するに歴史という靴をはかなければ、
世の中を歩けないと僕は思っている。


うん。いいですね(笑)。
さっそく、私に思い浮かんだのは、
司馬遼太郎さんでした。
司馬遼太郎・福島靖夫往復手紙
『もうひとつの「風塵抄」』(中央公論新社)
そのp277~278
こちらも引用しておきます。


それにしても朝鮮半島人の誇り高さは、
人類のなかでもめずらしいのではないでしょうか。
『朝鮮人(韓国人)は、なぜああも誇り高いのでしょう』
と、井上靖氏にきいたことがあります。
『風濤』のなかの朝鮮漢文の激越さについての話題のときです。
『誇るべき何物ももたないために誇り高いのでしょう』
おだやかなはずの井上靖氏にしては、
息をのむようなきついことばでした。

われわれはニューヨークを歩いていても、
パリにいても、日本文化があるからごく自然に
ふるまうことができます。
もし世阿弥ももたず、光悦、光琳をもたず、
西鶴をもたず、桂離宮をもたず、姫路城をもたず、
源氏物語をもたず法隆寺をもたず
幕藩体制史をもたなかったとしたら、
われわれはオチオチ世界を歩けないでしょう。



こうして、読み直していたら、
北朝鮮のミサイルについて、
司馬さんが言及なさっております。
次に、その箇所も引用を続けます。


・・・・それにしても、
韓国・朝鮮史の空虚さは、悲惨ですね、
六百年、朱子学の一価値しかなかったための空虚
だったと思います。個々にはすぐれた人が多いのに、
いまでも、社会的な発表となると、反日一本ヤリです。
朱子学一価値時代とかわりがないように思います。
(北朝鮮のミサイルと核は、
八、九十%までできているのではないでしょうか。
問題は、燃料ではないかと思います。
その製造法に難があること。
また大量に石油が要ること。
その石油のパイプを中国が締めていること、
ではないでしょうか。素人の観察ですが。)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする