和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

「読まない」効用。

2014-02-28 | 地震
本を読まない。
というのが、私で。
それでもって、
詩を読んだり、
対談集を読んだり、
講演録を読んだり、
していたのですが、

こんかい、
本棚の整理で
座談・対談・講演の本を
並べていたら、

あらためて、
私は本を読まないんだ。
ということを再確認(笑)。
読まないから、
分かりやすい詩を読んだり、
座談・対談・講演を読んでいたのでした。

最近、震災の記録を文にまとめ、
それを読みやすいといわれました。
うん。
自分なら「読まない」。という文に対する思いが、
あるいは、こんなところで役立ったのかも(笑)。

なんせ、読まれないと分かっていて、
それでも、読んでほしくて書く。

ああ、そうそう。
こんなことを書くと、
読まれないというのは、
分かるような気がします(笑)。
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企画の賜物。

2014-02-26 | 地域
昨年。
10月と12月との二回。
20数名ほどの会で、
震災についてお話させていただきました。
私もとても勉強になり、ありがたかったのですが、
その会で、「活動報告書」として、
お話させてもらったことなどを
50部ほどプリントして配ることとなりました。
91ページで一冊。

昨日役員の方が3名で
冊子作りをされており
出来た一冊をさっそく頂いてきました(笑)。

年度代わりで、
次期の役員さんへも配るのだそうです。

いままで、そのつど、何人かの方に、私は、
思いつくままに、プリントを配っていたりしたのですが、
今回、それを貴重だと思ってくださった方がいて、
それが発展していって、一冊となりました。
うれしいなあ。
こういう展開があるのですね。
たのしくなります(笑)。

もっとも、
この会は、予算が5万円。
冊子も、コピーしての手作り。
その予算から、参考文献も一冊購入していただいて、
役員さんは無料奉仕なので、
これは役員さんの企画の賜物。
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古本買い。

2014-02-25 | 本棚並べ
谷沢永一氏の本をめくって、
買いたくなった古本があり、
それが届く。

三宅雪嶺著「武将論」(千倉書房)
2750円+送料250円=3,000円
古本屋は、東村山市秋津町のParadis(パラデイ)。
(表紙等は古本という雰囲気でも、本文はきれい)

中村幸彦著述集第二巻 近世的表現
3500円+350円=3850円
古本屋は、彙文堂(京都市上京区)
(天小口地にバーコード状にシミあり、函にはいって表紙はきれい)
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認めてくれた。

2014-02-23 | 短文紹介
パラパラ読みをして困るのは、
数日して、気になる短文が浮かぶと、
さて、それがどこに書いてあったのか、
探すことの一苦労(笑)。

今日探していたのは、
サマセット・モームのエピソード。

ちょうど、谷沢永一の数冊を
パラパラめくっていたので、
ついつい、そこにあったかなあ、
と思って探しても、ない(笑)。

外山滋比古著「人生複線の思想」に
それはありました。

「戦後、イギリスのサマセット・モームが
アメリカへ渡って講演をしたとき、終ると、
これから日本へ行くと言ってアメリカ人を
不思議がらせた。モームはそのわけを話す。
日本人はもっとも早く私の文学を認めてくれた。
ありがたい読者がたくさんいる、
戦争に負けて元気がないらしい。
行って元気づけたい、といった理由だったらしい。」
(p125)

うん。短文の題名は「遠方の友」
となっておりました。
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生齧り。

2014-02-23 | 本棚並べ
書評は大好きで、
本読みが嫌いで(笑)、
書評本がおすすめする本を
買うのが好きで、
読むのは、そうでもない。

ということで、
書評本のまわりに、
生齧りの本たちが、
未読の残骸のように
並びます。

本棚の整理をすると、
改めて、気づかされます。

本を読むより、
本を買うのが、
容易だからか、
買い散らかした本の
棚並べをしていると、
色の配色を楽しんでいるようで、
やっぱり私は本を読むのが苦手、
私は整理担当なのだと、再認識。

うん。そうと分かれば、
本は辞書を引くように、
あっちをパラパラ、
こっちをパラパラ、

ということで、
今日は2月23日(日曜日)。
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担任の意見。

2014-02-21 | 短文紹介
黒岩比佐子著「忘れぬ声を聴く」(幻戯書房)。
本のカバーには、題名のすぐ下に、
素焼きでできた土色した、鳥の絵柄。
なにげなく、本の帯をとると、
そこに隠れていた鳩の絵柄が出てくる。
白く塗られた鳩は、首と羽とがピンク色。
くちばしが黄色で、頭には薄紫の色が、
まるでキャップでも乗せているよう。
羽の付け根が緑色。
首から胸にかけてまるでピンクの襟巻をしているよう。
その鳩が、本の帯をはずすと、
あらわれて、ハッとさせられる。

いい装丁の本なのだ。
本の最後に載っている文が、「人生最後の一冊」。
たしか、文庫本で読んでいるはずなのだけれど、
すっかり忘れていて、はじめて読んだような気がする。

はじまりは

「久しぶりに実家に戻って、
たまたま昔の学習机の引き出しを開けてみたら、
なつかしいものが目に入った。
小学校時代の成績表の束である。
何気なく手に取ってパラパラとめくっていたとき、
四年生の一学期の『担任の意見』という欄に
目が釘付けになった。
『地震がきても、本だけははなさない』
先生にこんなことを書かれていたなんて・・・。
まったく覚えていない。
授業中に大きく揺れて、
騒然とする教室のなかで、
かたくなに本を読み続ける十歳の私。」


そして、この文の最後の方には

「最近、人生の残り時間が気になってきた。
人間は誰も永遠には生きられない。
一日生きれば、残りの人生から一日が減ったことになる。
人生で読める本の冊数も、少しずつ減っていくわけだ。
子供のころから、
どんなときも本はかけがのない友人だったが、
いまもなお、
『本を読むこと』以上に楽しいことを私は思いつかない。
自由に使える時間があれば、
本を読んでいたい。もちろん、
一生かかっても読みたい本をすべて読むのは不可能だろうが、
読むべき本を読まないまま死んでいくのは、やはり悔しい。
・・・・・・
最後の一冊の最終頁を読み終えて、
満ち足りた思いでこの世に別れを告げる。
私にはそれが最高に幸福な人生だと思える。
ほかに何も望みはないが、
墓碑銘にこんなふうに彫ってもらえたらうれしい。
『本を愛し、臨終の瞬間まで本をはなさなかった』と。」

うん。これから、ときどき、
この本のカバーを見ることにする。
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星めぐりの歌。

2014-02-21 | Weblog
この頃、
宮澤賢治の「星めぐりの歌」を
聞きながら、パソコンを見てます。
短い曲なので、繰り返し聞いて、
その都度、歌詞を忘れます(笑)。

都新聞版の「大菩薩峠」が
刊行されているようで、
その第一巻だけでいいので、手にとりたいなあ。
などと思いながら、「星めぐりの歌」を
聞いています。
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日高、聞け。

2014-02-19 | 短文紹介

日高、聞け。
お前の長所は、
非常な勇気があって
格別に頭がいいことだ。
それが短所となる。
お前は何事にも自負心が強く、
自分でこうと思いこんだら最後、
他の言うことを一切耳に入れない。
東郷の才は君に劣る。しかし、
お前は軍部総長の命令が気にくわぬと
自分勝手に動くかも知れない。
それでは作戦が支離滅裂になり、
一軍は崩壊し、遂には国家が滅びるだろう。
東郷にはその心配がない。
軍司令部総長の方針に忠実で、
それに臨機応変の措置もとれる。


以上は谷沢永一著
「他人に好かれる人ほめられる人」(海竜社)
のp53・「日本海海戦を完勝に導いた真の立役者」
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正義の味方の中には。

2014-02-18 | 地域
本棚の整理をしていたら、谷沢永一著
「他人に好かれる人ほめられる人」(海竜社)が出てくる。
これ買って、安心してそのままの未読本。
パラパラとひらくと、ちょっとした人名辞典
として50名の紹介を楽しめる本になっております。
ひとりが5頁ほどでしょうか。
たとえば、菊地寛の箇所をひらくと、
まずこうあります。

「我が国の文壇では、どちらかと言えば、
短編小説が軽く見られる傾向を避け得ない。」

つぎに臼井吉見が編んだ「日本短編文学全集」
全四十八巻から

「私は菊地寛と井上靖とを残す。
何故なら、この二人は人情の内面を
月光のような色合で照らし出し、
泣きたくなる思いへ導く語り手だからである。」

というのが、はじまりで
最後も引用しておきます。

「初期短編小説の秀作、雑誌編集の名人芸、
長篇家庭小説の多様性、文壇の誰からも慕われる
親分気質、一人で五役をこなした
充実の生涯であった。」(p150)

そこに、
鶴見太郎著「座談の思想」(新潮選書)が出て、
あらたに、座談の名人としての側面が浮かびあがるのでした。
文藝春秋から、菊地寛の座談として本がでないかなあ。
期待せずに、待ちましょう(笑)。

あれあれ、
田辺聖子さんの紹介では
こんな箇所

「人を責めることが大好きな人があるね、
正義の味方の中には。」

という聖子さんのアフォリズムを紹介して
その注に

「正義を振りかざす人間が
温厚篤実であることを見掛けたことはない。
・・・・・
正しきことを言い募ったら、
何が正しいのであるかをめぐって、
果てしなく対立が続くのである。」(p111)


北条泰時から高橋亀吉までの50名。
パラパラ読みの楽しみ(笑)。

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間欠泉のように。

2014-02-16 | 短文紹介
朝日の古新聞をもらってくる。
その2月9日(日曜日)の読書欄に、
鷲田清一氏が鶴見太郎著「座談の思想」の書評をしている。

この箇所を引用。

「融通とデリカシーを併せもった菊池寛、
『大きく掴み、小さく掴む』力量を
 おおらかに発揮した桑原武夫、
 心底『雑談好き』の丸山真男、
 言いよどむことの多い『寡黙な鈍才』
 竹内好らを挙げる。それぞれに
『その人物からしか聞けない言葉を引き出すこと』
『思いがけない話が聞けること』に
 長けた面々である。
 これと対照的に、最後まで慄然と対峙したままの
 柳田国男と石田英一郎の対談や、
 明晰な洞察のあいだに
『間欠泉のように感情を爆発させる』
 中野重治の例も気をそそられる。」


これで、
鶴見太郎著「座談の思想」(新潮選書)の
3人の書評を読めた。
書評を読み比べる楽しみがあるなあ。

読売新聞1月5日の若松英輔の書評。
毎日新聞2月2日の堀江敏幸の書評。
朝日新聞2月9日の鷲田清一の書評。

本について3人からお話を聞いてるような。
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献辞が奥床しい。

2014-02-15 | 短文紹介
本を整理してる最中に
本を読みはじめるのは禁物(笑)。
といっても、私は
ちっとも、読む気なし。

今回の整理は、
谷沢永一を本棚に並べました。
楽しいなあ。
並べると、買っていない本のことが
気になったりしますが、
そこに、いくか(笑)。

とりあえず、
パラリとひらくと、
こんな箇所。

「日本における英国小説研究書誌」
について

「真摯で快活で謙虚な宮崎芳三が、
私家版三百部の『文集』全二巻計七百十五ページを刊行した。
まず『外山滋比古氏にささげる』との献辞が奥床しい。
先輩同輩後輩のどれだけ多くを、
外山滋比古が励まし機会を与え育成してきたことか。
この類い稀な美談を何時か何人かが、
広く見渡して記し留めるべきであろう。・・・」(p572)
  (谷沢永一著「書誌学的思考」)


うん。もうすこし
よく見えるところの本棚へ
外山滋比古の本を置こうか迷う(笑)。
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転ぶな。

2014-02-13 | 本棚並べ
本棚の整理で、
岸信介の関連本が4冊でてくる。
買ったまま、読まなかった本。

いつか読むつもりでいる(笑)。

外山滋比古著「人生複線の思想」に

「『転ぶな、風邪ひくな、義理を欠け』は
岸信介元首相の名言である。
活動的な老人の教訓として並ぶものがない。
年をとると転倒は大病におとらぬ脅威である。
うっかりしなくともころんで大事になる。」(p133)

と始まっている文がありました。
うん。老人ではないのですが、
『義理を欠け』ばかりの私です。

ということで、4冊は、というと、

原彬久編「岸信介証言録」(毎日新聞社)
「岸信介の回想」(文藝春秋)
福田和也著「悪と徳と岸信介と未完の日本」(産経新聞社)
工藤美代子著「絢爛たる悪運 岸信介伝」(幻冬社)


うん。
とりあえず、
手にとりやすいように本棚に並べる。
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珍無類の迷文で。

2014-02-12 | 短文紹介
新聞のエッセイをパラパラと読むように、
外山滋比古著「人生複線の思想」(みすず書房)を
順不同で見ていたら、
あれ、未読箇所がなくなりました(笑)。

鶴見太郎著「座談の思想」を読んでから、
気になっていたのが菊池寛の座談でしたが、
外山さんのこの本にも登場しておりますので、
引用させてもらいます。
「球面論理」と題されている文のはじまりは、

「座談会というものがはじめて雑誌にのったのは
菊池寛の『文藝春秋』である。・・・」

あとは、肝心な箇所を引用。

「座談会形式の生まれたころの綜合雑誌の巻頭論文などは
珍無類の迷文でだれにもよくわからない。
一般読者はわからなくとも[すごい]と感心していれば
よいから気が楽である。執筆者にしても論理という
ことを考えるゆとりがなかったのかもしれないが、
心ならずも難解な文章になってしまったのであろう。
啓蒙期の苦悩である。
そういう壁に風穴をあけたのが座談形式である。
闇夜にコウモリの飛ぶような文章に苦しんでいた
読者が歓迎したのは当然だが、そこにかくれている
独創に思い及ばなかったのは是非もないことであった。
すぐれたものは
すべて外国からやってくると信じている社会では、
世界にさきがける新しい考えが生まれても、
認める用意がないのである。」(p58)

これ以降が本題なのですが、
とりあえず、私が気になった箇所を引用しました。


長屋の住人が外山滋比古大家さんに
お話を聞かせてもらいに行ったようで
内容のある味わいをさらりと聞けて、
何とも楽しい(笑)。
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書棚の政界再編。

2014-02-10 | 地域
本棚の整理をしていると、
はまります(笑)。

ということで、
本も読まずに本棚の整理。

もう一度読み返そうと
思っていて、忘れていた本が
出てくる時の、うれしさ。

買ったのに、読まずに
ほっぽってあった本の
ほろにがさ。


荒川洋治氏の本が
私はダメなのですが、
「言葉のラジオ」(竹村出版)は
お気に入り。

そのなかに、
「書棚の攻防」と題した
2頁ほどの短文。
そこにこんな箇所。

「現代詩にいやけがさしたときは、
視野から全部の詩集を隠したくなり、
奥の書棚に移してしまう。・・・
ところが何かの折りに、
ふと誰かと石原吉郎の詩『フェルナンデス』
の話になり、いい詩だ、
やはり詩っていいよなあと思い、
飛んで帰る。そしてなにより先に
書棚の政界再編となるのである。
・・・・・・
自分のなかで、いまどの分野が中心になっているか、
どの世界で燃えようとしているのかが棚でわかる。」(p128)


さてっと、
古い雑誌もとりだしてきました。
「無限」33号の「W・H・オーデン特集」。
表紙が、オーデンの顔で迫力があります。
そこに、中桐雅夫の「オーデンの詩と思想」
という文があります。
そこから引用。


「オーデンは最後の詩集『名付け子への手紙』(1972)
のなかの短詩でこういっている。

 詩人の望み――どこかの谷でできた
 チーズのように、その土地特有のものだが
 しかもよそで賞讃されること。

・・・・」(p95)
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接骨医。

2014-02-09 | 地域
家の前にいたら、
バイクのおっちゃんが声をかけてくる。
どなた?
ヘルメットをとれば、
相川接骨医。

なにげなくも、
心配して寄ってくれたらしい。
ありがたい。
もう、スポーツはやらない方がよいこと。
この年齢だと、だいたい皆がやめること。
などと、知っている人の話してくれて、
数分で帰る。

あとで、家へあがってもらえば
よかったと思ったけれど、
後の祭り(笑)。

気にしていてくれたのだ。
ありがたい。
この頃の寒さで、ちょうど、
足の調子も、いまいちだったので、
こうして声をかけてくれて、
ありがたい。
さりげなく、気にして、
寄ってくれたのだろうなあ。

もうすっかり
忘れていたリハビリを
またはじめることにする。

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