ふぶきの部屋

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さよなら真風涼帆

2023-06-12 07:00:00 | 宝塚コラム

千秋楽ライブビューイングを見て来ました。

我が家の姫は初めて見たのですが、この「カジノ・ロワイヤル」を見て、初めて「SPY FAMILY」がわかったと申しておりました。

何度も教えたじゃn!って言ったら「ママの話はわかんない」と言われました。

さすがに千秋楽ですからみんな力が入っていたなと思います。

さよならショーは、何かと真風一択でいく感じがしたんですけど、こんなにも長くいたんだなあと今更ながら思いました。

寿つかさですけど、考えてみたら雪組の頃から知ってる。

宙に行くって決まった時「何で~~」って思った記憶があります。

それで15年組長だったのか。これまた長いわ。宙組の最初からいて副組長から組長への道もとんとん拍子で、第一線でご活躍でした。妹さんと共演もありましたし、ご本人は本望だったかもしれないけど、やっぱり専科に残って欲しかったと思いました。

真風涼帆と潤花コンビがもう面白過ぎて。

この二人、本当に漫才したらどないや?

もう・・正直、真風涼帆については書けないよ、と、姫にいったのです。

だって何の印象もないし、特別な何かを感じた事もないしなあ。

褒めようがないんだよね~~でも、姫ちゃんは「星組にいたんだし、せっかくだから書いてあげてよ」というので。辛口で。ファンは見ないで。

真風涼帆92期。予科生の時、本科にいた天寿光希に叱られて惚れる。

そういう人です。

・・・再下級生の頃かな。ロケットの中で一人だけ目立つ子がいてそれが真風涼帆だと教えられた記憶があります。

あまりに水夏希に似ていたので「絶対に姉妹でしょう」と何年も言ってました。

見た目は確かに似ていたけど、中身は全然違ったって感じですが。

星組に配属されるや、抜擢続き。

けれど・・・正直、 新人公演の映像を見ても学芸会じゃないんだからって感じ。

この頃の新人公演のメンバーがあまりよくなくて学芸会のようだったのは覚えています。

2010年の「ロミオとジュリエット」では死を演じていました。

これがまあ、今までの真風涼帆はどこへ行った?というくらいよい出来で。

代表作は「死」ですかね。

この表現力があれば上に上がっても大丈夫だよねと勝手に期待していたのです。

 

メイちゃんの執事」で演じた忍様もまたセリフが少なく、無表情でかっこいい。

見た目重視でいけば真風涼帆は最高にスターでしたよね。

だけど「めぐり会い再び」の脚本家は、1シーズンではセリフ、棒読み?っていうくらいマジでひどいもので、一体どうしたんだ?と。

初主役の「ランスロット」も脇の天寿光希の方がビジュアル的に優れていたし、何よりも演技力が違う。天寿がいなかったらひどい作品になったんじゃないか?と。

ここまで来て、真風涼帆の癖のようなものがわかってきました。

つまりいつまでたっても自分に自身が持てない。

だからセリフ回しがおどおどするし、ショーにおいても華はあるのに咲き切らないっていうもどかしさを感じていました。

オーシャンズ11」のライナスもめちゃくちゃおいしい役だったのに、「飛べ」なかったなあと。

考えてみると真風の上には夢乃聖夏とか、美弥るりかとか「出来る上級生」がかなりいて、元々出世欲がなかったのか、組の中でそれなりに楽しく過ごせればいいかなと思っていたのでは?

宝塚に入ったからといって必ずしもトップになりたいわけではない。

真風涼帆は回りがどう思おうと、マイペースで楽しみたいタイプだったんだと思います。

けれど、これだけのビジュアルを劇団がほっておくわけがなく、星でダメなら宙があるとばかりに組替え。

どうなるかなと思っていたけど、朝夏まなととの相性がほよどよかったんでしょうね。

王家に捧ぐ歌」のウバルドはとてもよいお兄ちゃんって感じで好感が持てましたし、

ヴァンパイヤ・サクセション」は作品自体が面白かった。

シェイクスピア」の時も風格が出て来て、何となく二番手として落ち着いてきましたよね。

王妃の館」の太陽王はコメディだったけど、とても面白くて楽しかったです。

歌唱力も伸びて来たし、随分自信を持つようになったんだなと。

神々の土地」ではまさかのゲイ?の役。そういうのでも自然に貴族的に演じて、ちゃらいけど実は真面目っていう役が染みついた風がありました。

トップになったらさぞや・・・と思ったんですけど、「天は赤い河のほとり」でつまづいた~~という感じでしょうか。

星風まどかと似合わないといういうか、何年経っても兄と妹以上に見えず。

その後は何作か見なかったんですけど、二番手に芹香斗亜、三番手に桜木みなとという順番が全然入れ替わりしないし、本人も馴染んだ人達との共演が続いて、「慣れ」が生じていたのかなと思いました。

 

でも、コロナ期間に入り、緊急事態宣言を乗り越え上演した「アナスタシア」は本当に感動しましたし、真風涼帆はこういう役が似合うんだなと思いました。

色々な組が休演になったりする中で、淡々と上演を続けてくれた事には本当に感謝しかないです。真風のお蔭で「コロナ禍の宝塚」を強く感じたし、それゆえに夢が必要なんだと思いましたから。

大変な時代を過ごし、メンタルを保つのは難しい時もあったのではないかと思いますけど。

真風が変わった・・・と思ったのは、相手役が潤花になった時です。

ポーカーフェイスでも、娘役がぐいぐい押してくるから知らないうちに引きずられて表情が豊かになっているという感じです。

ショーにおいても、デュエットダンスがやっとみられるようになったなと。

そういう意味では潤花様様なんですよ。

彼女と演じた「NEVER SAY GOOSBYE」は我が家の姫いわく「和央ようかよりわかりやすい人物になっている」そうで、確かに霞を食べて生きているような和央さんに比べると、地に足をつけたデラシネだったなと思います。

だけど、いかんせん長すぎたなと思います。

和央ようかも6年やってましたが、2番手がコロコロ変わってそれがある意味、宙組に刺激を与えていたんだと思います。

凰稀かなめも真風と同じように出世が早く、あまり苦労知らずのトップだったけど、でも自分の見せ方は心得ていたし、役を演じる時にちゃんと考えていたような気がするんです。

だけど真風の場合、自分を取り巻く人達が変わらないでいる・・・時が止まった場所にずっといるのと同じのようで、少しも成長しなかったんですね。

しかもセリフ回しに語尾を延ばすというへんな癖が出て来て、春野寿美礼状態。

さらにダンスが手抜きで手抜きで・・・

これが一つの組で長々やる弊害なのか、宙組の気風なのかはわかりません。

真風は真風なりのやり方で宙組を引っ張って来たんだと思いますけど、もうちょっと「男役の型」とか工夫を促すような導き方をしていたらよかったなと思います。

今後、外の世界では恐らく苦労するかと思いますけど、運のいい人はどこまでいっても運がいい。

落ち込んでも誰かが引っ張り上げてくれる。

それを信じて精進して頂きたいです。

紫藤りゅうも星組から宙組へ組替えになって、短い間だったけどよく頑張ってくれました。

星組風の貴公子然した立ち居振る舞いは目立っていたし、もう少し頑張ってくれるんじゃないかと思っていましたけど、しょうがないですよね。

常に気配りが出来る人なので、卒業しても幸せになって欲しいと思います。

 

 

コメント (3)
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