夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ときには老ボーイの私は、家内のボディガード、お供そして荷物持ちを悦んでしたが、とりとめなく・・。

2018-06-09 16:15:47 | ささやかな古稀からの思い

私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の73歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後39年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住み、
自動車もない稀(まれ)な家となっている。

私は2004年(平成16年)の秋に定年退職となり、多々の理由で年金生活を始めた・・。
こうした中で、私は年金生活の当初から、我が家の平素の買物に関して、
私は自主的に買物専任者として宣言し、家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、買物メール老ボーイとなっている。

この後は、やはり独りで自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。

このような午前中の過ごし方を定例事項のように過ごしてきた・・。

例外として、家内のボディガード、お供そして荷物持ちで、3週間に一度ぐらい駅前で買物、
或いは年に3回ぐらい都心の新宿にある伊勢丹、小田急、京王などのデパートに買物、
そして庭の手入れ、国内旅行、懇親会、冠婚葬祭などで小用がない限り、定年後の13年半を過ごしてきた。

               


こうした中で、ここ一週間、家内はヘヤー・ドヤイヤーの調子が悪く、
『近いうちに家電量販店に、行きたいわ・・

と呟(つぶや)くように私に言ったりした・・。

『行きましょう・・』
と私は微笑みながら若き自衛官に負けないように、明るく家内に言ったりした。

               

私たちの両親は、無念ながら家内の母だけとなって、早や13年半が過ぎている、

我が家より遠くに一戸建てに独り住まいとなった家内の母の宅に、
当初は長女の家内は、季節が変わるたびに、衣服、暖冷房、カーテン、小庭などの整理で、
6泊7日前後で行ったりしてきた。

やがて家内の母は、80歳過ぎた頃から膝(ひざ)を悪化して、まもなく杖(つえ)を突く身となって、        
こうした後、整形外科、内科、眼科に通院している中、膝(ひざ)と腰に激痛が感じ、
一昨年の5月より少し遠い大学病院で検査、そして入院、退院後の検査が加わりした後、
リハビリで近くの病院に行ったりして『要介護2』となってきた。

そして家内は付き添う為に、家内の母宅で駐在することが多くなってきた。

まもなく家内の妹が強力な援軍となり、家内と家内の妹が交互に、
家内の母宅に殆ど宿泊して、家内の母の食事、洗濯、掃除、或いは通院の付き添いなどしている。

そして昨年の5月より、家内の母はデイ・サービスに通った成果で、市の福祉課が再審査を得て、
『要介護2』から『要支援2』と回復して認定されたりした。
           
このように、家内は家内の妹と逐次連絡しあって、家内は独り住まいの家内の母宅に行っている時は、
私は我が家で『おひとりさま』の生活となっている。

こうした中、私たち夫婦は年金生活をしている身であるが、
何かと家内の母の介護でスケジュールが左右されるようになり、
ときおり私たち夫婦は微苦笑する時もある。

こうした関係で、私は家内と共に外出する機会は、減少してきたので、
せめて高齢者の夫婦の我が家でも、良き事と思いながら、私は家内に明るく応(こ)えたりした。

               

昨夕、明日(あす)駅前に買物に行こうょ、と私は家内を誘ったりした。

本日の朝、朝食を談笑しながら家内と共に頂いている中、
テレビで天気情報を視聴していたら、本日は今年初めての30度の真夏日となりますので、
熱中症に気を付けましょう、と報じていた。

やがて私たち夫婦は、家電量販店の最短距離を思案して、
我が家より徒歩数分の路線バスのバス停より、京王線の調布駅前まで、行くこととした。

家内は日傘を差して、白のワンピースにロー・ヒールの容姿であり、
私は真夏日にふさわしいようにアロハシャツ、アウトドア用の長ズボン、ウォーキング・シューズで足元を固め、
夏の帽子を深くかぶり、サングラスを掛け、そして紳士バックを園児のように斜め掛けにして、
我が家を出たりした。

         
この後、路線バスに10数分乗車した後、駅前に一分たらずの家電量販店の『ビックカメラ』に入店した。

やがて家内はヘヤー・ドヤイヤーを買い求めた後、京王線の調布駅より仙川駅に移動し、
駅ビルの中にあるスーバーの『京王ストアー』で、家内は品を選定している間、
私は2階にある本屋の『啓文堂書店』で、読みたい本を選定したりした。

結果としては、総合月刊誌の『文藝春秋』(6月号)、
そして特集に魅せられて『中央公論』』(6月号)を買い求めたりした。

やがて、ドラッグストアの『サンドラック』で、我が家では日用雑貨品、
そして家内の化粧品などを積極果敢に買い求めたりした。

この後、私は両手にレジ袋を提げて、家内の従者のように、お供そして荷物持ちで、
家内も両手にレジ袋を提げて、商店街を歩いたりした。

この後は、ホームセンターの『島忠』で買物をしたりすると、
私は更に手持つの数は増えて、苦笑したりした・・。

               

この後、昼食用に食事処に迷ったが、私の知人から聞いた美味しい焼き肉屋を思いだして、
私たち夫婦は初めての『焼肉』料理店に入店した。

やがて私は、ビールを呑み焼肉を食べ、家内と談笑すれば、
昨今の政治、社会の悪しき事は、遠い彼方のようなことと思えたりした。

或いは家内の母の介護で、私たちの生活が左右されることなどは、
私たちに与えられた人生のひとつだなぁ、と私は微苦笑を重ねたりした。

やがて私たち夫婦は、路線バスに乗車して、まもなく帰宅したのは午後2時半過ぎであった。

コメント (4)
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