夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ある御夫婦が人生を歩む中、妻を救った夫の一言、高齢者の男性の私でも、圧倒的に感動をさせられ・・。

2018-06-20 14:20:07 | ささやかな古稀からの思い

先程、ネットの【YAHOO! JAPAN】の中にある『ライフ』のニュースを見ている中、
【 妻を救った夫の一言。
         「また頑張れる…」と思った言葉は? 
】と見出しがあった。

私は、どういうことなのかしら、と思いながら記事を精読してしまった・・。

 この記事は、初めて知るpeekaboo(ピーカブーさんの寄稿文であり、
ネットの投信1 [トウシンワン] 、2018年6月19日に配信されていた。

昨今は余りにも悲惨な出来事が多い中、それぞれの御夫婦が人生を歩み中、
今回の2話に私は圧倒的に感動させられ、良き話は多くの御方に知ってほしく、
あえて無断であるが転載させて頂く。

《・・物語のハッピーエンドは、結婚ではありません。
結婚してからまた、長い長い物語が始まります。

そして、その物語には、いくつもの困難が待ち受けています。
子育ての悩み、夫とのすれ違い、親せき付き合い・・・。
そんな悩める妻が助けを求めるのは、他でもないパートナーである夫です。


そこで今回は、「私はこの夫の一言で、救われました」という体験談をご紹介します。

もし奥さんが悩んでいるようなら、他でもないあなたが手をさしのべあげてください。

            

☆「これが俺たちのやり方だから」

Bさん(32歳)は、昨年ようやく第一子が誕生しました。
義理の両親にとって、待望の初孫、特に姑はとても喜んでくれたそうです。


Bさん宅から義理実家までは、電車で30分ほどの距離。
子供が生まれてからというもの、姑は毎週末にBさん宅に、子供の顔を見に来るようになったといいます。

「見に来るだけなら、まだよかったんですが・・・」
Bさんは、少し顔を曇らせながら言葉を続けます。
「あぁしなさい、これはだめ、と育児方法に口を出すようになってきたんです」。


ほっぺたを触ったら、肌荒れするから触っちゃダメ、足を冷やしたらダメ、靴下は常に履かせなさい・・・。
毎回何かしら口を出されることに嫌気がさし、
Bさんは、週末が来ることを恐れるようになりました。


ある日、思い切って夫にそのことを相談、
すると夫はすぐに「そろそろ週末家族で出かけることもあるから、毎週来なくていい。
これからは、僕たちがそっちに行くから」と姑に連絡してくれました。


「しんどい思いさせてごめんな、今週末は俺が子供見とくから、お茶でもしてきな」
という夫の言葉に、Bさんは心の中にあった鉛が溶けたような気持ちになったのだとか。


その週の土曜、Bさんは夫に子供を預けて、久々にひとりの時間を楽しみました。
ウィンドウショッピングにカフェ・・・。
自由な時間を満喫した彼女が帰宅すると、なんとそこには姑の姿。


唖然とするBさんに、
姑は「あなた、何ひとりで遊んでるの?  こんな小さな子供を置いて!  非常識よ!」
と怒鳴りました。

すると夫が「いいかげんにしろ!」と姑を一喝。


「これが俺たちの子育てスタイルなんだ。
これが俺たちのやり方だ、お袋はもう黙っててくれ。
俺たちふたりで頑張りたいから、どうか見守っててくれよ」
そう訴える夫に、姑は何も言わずに帰ったそうです。


「あのとき、夫がああ言ってくれたのが、すごくうれしかった。
夫が私の味方だと分かったことが、とても心強かったんです」。

            

☆「ありがとう、幸せだよ」

Mさん(43歳)は、結婚20年目。
子供も大学生になり親の手を離れ、夫婦ふたりでの時間が多くなりました。
「そのときに気がついたんです。夫婦で話すことが何もないんです」。


子育て真っ最中の頃は、夫も激務、
ワンオペ育児だったMさんは、疲れ果て、夜は子供と一緒に眠ってしまう日々。

Mさんの夫は、Mさんが眠ってから帰ってくることがほとんどだったため、
夫婦ふたりの時間は、ほとんどなかったのです。


「最初は帰りが遅い主人に腹が立っていましたが、
そこを責めても『仕事だから仕方ない』の一点張り。

いつの頃からか、私も主人に何も期待を持たなくなりました。
『毎月家族を養えるだけの給料を稼いでくれたらそれでいい』と思うようになったんです」。


「夫はただ、お金を稼いでくるだけ、そう割り切ると気持ちが楽になった」
そう語るMさん、
夫も家庭のことなんて感心ないのだろうな、と決めつけていたそうです。

そうして少しずつ夫婦の間に溝ができ、子育てと仕事に余裕ができたころには、
その溝がとても大きくなっていたのです。


「子供が大学卒業したら、離婚しよう」
そう思っていたある日、Mさんは夫にディナーに誘われました。

「ディナーといっても、近所の中華料理店。
夫のために、わざわざおしゃれするのも面倒くさくて、私が近所なら・・・と指定しました」。


会話もなく、ただ黙々と運ばれた食事を口にするMさんに、
夫が口を開いてこう言いました。
「俺は、いい夫でも、いい父親でもなかったな」。


突然の言葉にびっくりしていると、さらに夫は話を続けました。
「もう、俺に何も期待していないのもわかってる、俺に愛情がないことも知ってる。
でも、俺はずっと君に感謝している。

君と結婚できて幸せだと思っている。
ありがとう。俺は、本当に幸せだよ」。


「自分でも、びっくりしたんですが」とMさん。
「気づいたら私は、大粒の涙を流していました。

私はずっと、この言葉を待っていたのかもしれません。
もし、あの言葉がなければ、私は自分の長い結婚生活を否定していたでしょう。
でも、夫の『幸せだよ』の一言で、私はこの人と結婚してよかった、と思えたんです」。

            


結婚してからが、本当のスタート。
ただ、「好き」という感情だけでは、解決できないさまざまな問題が2人の前に立ちはだかります。
それをひとつずつ乗り越えるたびに、名実ともに「夫婦」になっていくのかもしれません。


「言葉にしなくても、わかるだろう」・・・これは男性がよく言うセリフ。
でも、時には言葉にすることが、大切な場合もあります。
夫婦が円満に暮らしていくのに大切なのは、お互いの心に寄り添い、共感することなのではないでしょうか。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
            

私は東京の調布市に住む年金生活の73歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。

そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、
私たち夫婦はお互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごして、早や14年目となっている。

今回の記事に関して、子供に恵まれなかった私として、話題にすることは憚(はばか)れるが、
良き夫婦の《・・妻を救った夫の一言・・》は、それぞれの御夫婦のありかに共通される事柄であるので、
あえて私は、取り上げる。

第一話の若きご夫婦が子供に恵まれて、妻は戸惑いながら育児される中、
夫のお母さんが週末に来宅されて、育児のありかたに幾たびも発言され、困惑される。

やがて夫は、実母に「これが俺たちのやり方だから」と苦言されて、
妻は、夫が私の味方だと分かった、ことに安堵しながら、ご夫婦の絆を強く感じる。

昨今の若き御夫妻は、ともすれば夫は実母に弱い、と風の噂で私は学んでいるが、
肝要の御自身の夫婦のありかたを配慮すれば、今回の夫の発言に私は感動をさせられたりした。


            

第二話の子育てが終わった中年夫婦で、妻の立場に私は共感するが、
やがて夫が贖罪するかのように、妻に語り掛ける状態に、私は胸が熱くなった・・。

私も40代の頃は、多くのサラリーマンと同様に多忙な時期であった。
この当時の私は、ある会社でコンピュータを活用させた情報畑に在籍していた。

こうした中で、コンピュータの委託処理から自社導入して、
システム開発をしたりすると、殆ど深夜まで常時勤務となり、ときには徹夜で奮戦したりした。

やがて開発が終われば、もとより運営業務、部分改定などで奮闘していた。

こうした時は、殆ど深夜に帰宅することが多かった。

私は帰宅後、お風呂に入った後は、台所にある小さなテーブルで、
家内が素早く作ってくれた食べ物の数品を食べて、お酒を呑みながら、
この当時、多くのサラリーマンが、『夕刊フジ』を読んでいたと思われるように、
本日の出来事をお互いに談笑しながら話しあったりした・・。

そして私たち夫婦は子供いない為か、或いは夫婦の日常として、
私は睡眠時間を削りながら、お互いの本日の体験した小話を話したりした。

やがて深夜の一時過ぎに、勤務を配慮し、ドクターストップして、
まもなく布団にもぐったりしてきた。

            

たまたま私たちはこのようにしてきたが、今回の中年夫婦のありかたは、私は痛いほど理解でき、
殆どの夫は「言葉にしなくても、わかるだろう」・・大きなすれ違いのような誤算がある。

今回の
夫の妻へのねぎらう感謝の言葉、
そして何よりも「君と結婚できて幸せだと思っている・・」の言葉・・
私は胸が熱くなり、感動させられたりした。

コメント (4)
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